調整マネージャからの換算差異を転記する
[調整プロファイル] で [為替差損益生成] オプションを設定していると、 [調整マネージャ] によって実現換算差益/損益が必要に応じて生成され、転記されます。たとえば、調整取引で取引通貨金額は一致しても、基本通貨金額が一致しない場合があります。「実現/未実現の換算差異を転記する」を参照してください。
調整通貨は、 [調整プロファイル] の [使用金額] フィールドで選択します。たとえばこのフィールドで [取引通貨を使用] を選択すると、取引通貨金額が一致する必要があり、必要な場合は基本通貨金額の残高を調整する差益/損益取引がシステムによって生成されます。
2 つの為替差損益取引が転記されます。1 つは[調整勘定科目]として設定されている実現差益/損益勘定科目に転記され、もう 1 つは元の取引勘定科目に転記されます。
換算差異取引分析
換算差異取引に設定される取引分析コードは、次の項目に基づいてさまざまな方法で決められます。
- 取引が調整された方法 - 個別または自動
- 1 つまたは複数の借方/貸方取引が照合されているかどうか
個別調整
[調整マネージャ] で 1 つの勘定科目の 1 つの借方/貸方取引を調整していて換算差異を転記する必要がある場合、両方の換算差異取引の分析コードは、最も低い基本通貨金額を含む照合セットの取引から取得されます。
[調整マネージャ] を使用して 1 つの勘定科目の複数の借方/貸方取引を手動で照合する場合は、 [元帳個別消込み - 分析コード] フォームが表示されます。このフォームを使用して、元の勘定科目と換算差益/差損勘定科目に転記する換算差異取引に必要な分析コードを入力できます。このフォームで入力できる分析コードは、 [勘定科目表設定 (COA)] と [元帳設定 (LES)] によって決まります。
自動調整
[自動調整] 機能を使用している場合、必要な換算差異取引で使用する分析コードは [調整マネージャ] によって自動的に識別されます。
システムは、調整取引から標準の分析コードを取得します。これらの標準分析コードは、次に示すように、調整されている取引の数や [調整プロファイル] の [金額統合] 設定によって異なります。
- [調整マネージャ] を使用して 1 つの勘定科目の 1 つの借方/貸方取引を自動的に調整し、 [調整プロファイル] で [金額統合] フラグが選択されていない場合、両方の換算差異取引の分析コードは、最も低い基本通貨金額を含む照合セットの取引から取得されます。
- [調整マネージャ] を使用して 1 つの勘定科目の複数の借方/貸方金額を称号し、[金額統合] フラグが設定されていない場合は、差益/損益勘定科目と元の勘定科目で分析コードを入力するように求められます。
- [調整マネージャ] を使用して 1 つの勘定科目の複数の借方/貸方金額を自動的に照合し、[金額統合] フラグが設定されている場合は、調整される借方/貸方金額が統合されます。標準分析コードは、最も低い統合金額を含む借方/貸方取引のグループから取得されます。このグループ内で最も高い金額を含む取引から標準分析コードがコピーされます。
標準分析コードがいったん決められると、 [調整プロファイル] で定義されている分析コード上書きが適用されます。換算差益/差損の 2 つの転記の標準コードを、元の勘定科目と差益/損益勘定科目に上書きすることができます。