静的データと取引データの分析

グローバル分析コードは、元帳勘定科目、資産、倉庫などの静的データタイプに割り当てることができます。また、元帳取引、発注請求書、受注オーダー、在庫移動などの取引データタイプに割り当てることもできます。

静的データの分析

ユーザーは、元帳勘定科目、資産、顧客、仕入先、倉庫、商品、従業員などの複数の異なるタイプの静的データを分析できます。これらのエンティティに関する情報が変更されることはほとんどありません。

通常、エンティティに割り当てる分析要素には静的な情報が含まれます。例:

  • 在庫場所はほとんど変更することがなく、あっても極めて稀であるため、在庫場所の分析要素を資産や倉庫に割り当てることができます。
  • 商品が 1 つのグループにのみ属している場合は、製品グループの分析要素を各製品に割り当てることができます。

分析コードは、データ項目を定義するときに入力し、いつでも修正できます。たとえば、勘定科目表 (COA) を使用して新しい元帳勘定科目を定義するときに、必要な分析コードの入力を求められます。

注: 各エンティティを定義するときに必要な分析コードは、分析構成 (ANS) で定義します。

取引データの分析

分析可能な取引エンティティは、元帳取引、受注オーダー取引、発注オーダー取引、売上/仕入請求取引、在庫移動取引で構成されます。

それぞれの異なる分析可能エンティティに対して、最大 10 個の分析要素を割り当てることができます。分析要素は、システムのどこで使用されるかに関係なく、必要な数だけ自由に割り当てることができます。元帳取引では、分析要素は取引タイプ (仕訳タイプや勘定科目タイプ) に応じて、必須またはオプションになります。その他すべての取引や移動では、すべての定義済み分析要素が必須です。

取引は常にシステムに入力され、各取引には、必要な分析要素に対応する異なる分析コードなどの多様なデータが含まれます。たとえば、コストセンターや部門の分析要素を元帳取引に割り当てる場合は、入力する各取引にさまざまなコストセンターや部門コードを入力できます。

SunSystems の受発注処理モジュールを使用している場合は、分析マッピングを使用して、売上取引または仕入取引を受発注処理モジュールから財務モジュールに転記するときに取引分析コードを自動的に含めることができます。これにより、静的データと取引分析を組み合わせて取引分析の精度を高めることができ、手動で入力する必要がなくなります。たとえば、販売地域を示す静的分析コードを各々の顧客に割り当てて、分析要素を元帳取引分析要素にマッピングできます。この場合は、取引が元帳に転記される際に販売エリアコードが自動的に転送されます。