分析要素と分析コード
分析要素
グローバル分析は、SunSystems の機能に特有の用語です。グローバル分析によって、選択されたタイプの参照データや取引データを事前に定義されたヘッダーでグループ化し、照会やレポートで使用できます。事前に定義されたヘッダーは、「分析要素」と呼ばれます。
分析要素の用途に制限はありませんが、一般的な例としては、コストセンター、製品、在庫場所、支店または販売エリアのレポート作成が可能になります。
分析要素を定義して、ユーザー独自の業務要件およびレポート要件を満たす情報を指定できます。SunSystems の強力な照会機能やレポート機能を使用して、分析コードでデータを抽出、並べ替え、集計できます。
分析要素は SunSystems のモジュール全体で使用できます。たとえば、販売エリアの分析要素を定義する場合は、販売エリアコードを使用して財務で元帳取引を分析したり、受発注処理で受注オーダーや販売請求書を分析したり、顧客を分析したりできます。
より詳細な分析が必要な場合は拡張分析を使用できます (ライセンス登録されている場合)。オプションでユーザー定義可能な拡張フィールドを分析コードに追加することにより、分析コードに補足的な属性を使用できます。これにより、追加情報を、特定の静的データを表す分析コードに直接保存できます。
分析コード
分析要素は分析ヘッダーを識別します。分析コードは、分析要素ごとに必要なだけ定義することができ、取引データや静的データのエンティティに入力します。
たとえば、売上取引を販売エリア別に分析する必要がある場合は、「販売エリア」という分析要素を定義して次の販売エリアコードを作成します。
コード | 販売エリア |
NTH | イギリス北部販売エリア |
MID | イギリス中部販売エリア |
STH | イギリス南部販売エリア |
FR | フランス |
IT | イタリア |
HK | 香港 |
AU | オーストラリア |
US | 米国 |
分析コードを設定する方法は 2 通りあります。
- 分析コード設定 (ANC) でコードと説明を入力することにより、有効な分析コードを手動で設定できます。
- SunSystems の他のテーブルで定義されているコードのセットを参照できます。たとえば、従業員の費用に関連する元帳取引を従業員コード別に分析する場合などです。従業員は受発注処理モジュールで定義します。既存の従業員コードを、従業員コードの要素に対応する分析コードとして使用できます。
あらかじめ定義されている分析コードを必要としない分析要素を定義することもできます。この場合はコードの妥当性が検査されないため、分析要素に対して任意のコードを入力できます。ただし、この設定では間違ったコードの入力も許可されてしまうため、注意して使用する必要があります。取引参照、保険証書番号、顧客参照コードなど、1 度限りのコードや常に変わるコードを入力する必要がある場合には、この方法が便利です。
分析要素と分析コードの設定
最大 100 個までの異なる分析要素を作成することができ、要素ごとに異なる分析コードを必要な数だけ定義できます。分析要素は、分析要素 (AND) で作成します。
1 つの分析要素に対して、分析コードを必要な数だけ定義できます。分析コードは、分析コード (ANC) で作成します。
分析構成 (ANS) を使用して、分析可能な各エンティティに最大 10 個の分析要素を割り当てることができます。