ビジネスユニット
SunSystems では、ビジネスユニットは事業単体 (オペレーティングエンティティ) を表します。1 つの運営会社の会計処理を行う場合に必要なビジネスユニットは 1 つだけです。これに対して多国籍組織では、法人や事業単位ごとにビジネスユニットが 1 つずつ必要になります。物理的な 1 つのデータベース内で 1 つまたは複数のビジネスユニットを管理できます。
たとえば、4 つの支部の事務所を異なる場所に配置していて、各事務所を異なるビジネスユニットで個別に運営するのかどうかを決めるのが難しい場合があります。判断に迷った場合は、次の点を考慮してください。
- 各事務所は個々の法定取引を記帳しているか?
- 各事務所は、それぞれ債権/売掛金勘定科目と債務/買掛金勘定科目を独自に管理しているか?
- 各事務所は、同一の基本通貨や第 2 基本/レポート通貨 (必要な場合) を必要としているか?
- 同一の第 4 通貨を必要とするか?
ビジネスユニットの複数の主要な処理オプションを設定できます。これらは、事業単体が個別のビジネスユニットを必要とするのかどうかを判断する際にも役立ちます。
最も重要なビジネスユニットの運営上の選択肢によって、多通貨機能の利用形態が決まります。取引に対して 4 つの異なる値を入力することができ、値は勘定科目ごとに管理できます。これらの値の用途を決めるルールは、ビジネスユニットごとに定義します。ルールには次の項目が含まれます。
- 基本通貨を指定し、その通貨に関する入力ルールや残高調整ルールを設定する
- ピボット通貨を指定して、通貨レートの定義方法や、通貨換算の実行方法を決める
- 取引通貨値に関する入力ルールや残高調整ルールを決める
- 使用可能な 3 番目の通貨値 (第 2 基本通貨またはレポート通貨のいずれか) の用途と、その入力ルールや残高調整ルールを決める
- 第 4 通貨値の入力ルールと残高調整ルールを決める (固定通貨で追加のレポート通貨として使用するか、銀行取引通貨などの可変通貨として使用します)
- 取引に使用できる 4 番目のメモ用の値に関する入力ルールを設定する
その他の選択肢は次のとおりです。
- 日付の入力書式を定義する
- 転記会計期の最大数を設定する
- 小数点区切り記号などの数値の書式を指定する