DataView の右クリック操作メニューの設定

[DataView 実行] フォームを使用して、DataView カラムの右クリックメニューアクションを設定します。開くフォーム、実行する実行可能ファイルなどを指定できます。指定したオプションは、動的メニューリストにアルファベット順に表示されます。クラスレベルでメニューアクションを指定できるので、そのクラスのプロパティが表示されるたびにアクションが表示されます。たとえば、CustNum クラスに関連するアクションは顧客番号フィールドを表示する DataView で利用できます。メニューアクションを個別の IDO やプロパティに関連付けて、アクションの有効性を特定の DataView のセットに限定することもできます。

注:  動的メニューリストで指定したオプションは、実行区分内にアルファベット順に表示されます。

ユーザが DataView のセルを右クリックするたびに、システムは基礎となる DataView 値のクラス、IDO、プロパティに対して定義されたメニューアクションに基づいてメニューオプションを動的に構成します。ユーザは、定義された以下の区分を実行できます。

  • 特定のフォームを起動し、フィルタをかけて選択した DataView レコードの値を表示します。
  • 実行可能な(プログラム)を実行し、選択した DataView レコードの値であるパラメタを移動させます。
  • 事前定義された別の DataView を起動します。
  • 全てのカラムで有効なグローバル検索を実行します。DataSearch フォームを起動し、選択した DataView レコードの値でフィルタします。

メニューオプションのキャプション設定

[キャプション]フィールドの右クリックメニューで、このアクションを表すテキストを指定します。翻訳可能にしたい場合は、ここで文字列の名前を指定できます。

同じアクションが異なるスコープレベルで利用できる場合、このフィールドを使用して、同じコマンドの複数の実行時期を制御することができます。同じ名前を持つキャプションは 1 度だけ実行されます。重複するアクションがある場合は、より個別のレベルが先行します。ユーザ、グループ、サイト、購入先の順です。

実行メニューでのアクションの表示

[実行]メニューにアクションが表示されたら、[有効]を選択します。一時的にアクションを無効にするには、このフィールドをクリアします。

「適用先」情報の指定

複数の DataView とカラムが共有するアクションを設定するには、DataView 実行フォームの [適用先] セクションを使用して、アクションを表示するケースを特定する構造を作成します。定義したアクションにアクセスできるプロパティクラス、IDO またはプロパティを指定します。このセクションのフィールドのいずれかが空白のままだと、アクションはそのグループの全てに適用されます。例えば [CustNum] の [クラス名] を指定すると、メニューアクションは顧客番号に関連付けられている全ての DataView カラムに対して有効になります。ただし、[WDFSCustomers] として [IDO] を指定すると、WBFSCustomers IDO を使用して構築された DataView のみがメニューアクションを表示します。

以下の情報を指定します。

  • このアクションが適用される [スコープ] レベルを指します。購入先、サイト、グループ、ユーザのいずれかを指定してください。グループやユーザを指定する場合は、それが適用されるグループまたはユーザ名を指定します。
  • このアクションが適用される IDO プロパティクラスの [クラス名] を指定します。

「アクション」情報の指定

以下の情報を指定して、ユーザがメニューオプションを選択するときに実行されるアクションを特定します。

  • 以下のメニューオプションで実行される [実行区分] を指定します。DataView の実行、フォームの実行、実行可能なコードの実行から指定します。
    • [実行区分] に [DataView の実行] を指定した場合は、DataView の名前、DataView を実行するときに使用するレイアウト名、[フィルタプロパティ] (以下の「フィルタについて」で説明)を指定します。
    • [実行区分] に [フォームの実行] を指定した場合は、開くフォームの名前と、アクションを呼び出すときにターゲットフォームで実行する初期コマンド(更新、追加、フィルタ)を指定します。[フィルタプロパティ] を指定します。詳細は、以下の「フィルタについて」で説明されています。

      ターゲットフォームで設定する変数を指定します。これはコンマ区切り一覧の変数と、それらを設定する値である必要があります。例えば、DataView で選択した CoNum を使用して [受注オーダ確認レポート] を開く DataView アクションについては、SetVariables の値を FP が置換キーワードとなる OrderStarting=FP(CoNum), OrderEnding=FP(CoNum) に設定します。この例では、レポートの開始および終了受注オーダ番号両方の範囲を、アクションを選択した DataView の CoNum の値に設定します。置換キーワードの CURPROP() は、プロパティがたとえば CoCoNum といった異なる名前である可能性がある場合は、CoNum の代わりに使用することができます。詳細は以下の「置換キーワード」を参照してください。

    • [実行区分] に [実行可能なコードの実行] を指定した場合は、[表示] をクリックし、アクションを選択したときに実行したい実行可能なプログラムのパスとファイル名を選択します。
      注:  実行可能なファイルは、クライアント上で実行されます。このアクションを選択したユーザが指定したパスを使用しても、ローカルコンピュータ上の実行可能なファイルにアクセスできない場合は、エラーメッセージが表示されます。
  • [実行区分] に [フォームの実行] または [実行可能なコードの実行] を指定した場合、[フィルタプロパティ] フィールドのフィルタに追加フィルタを適用できます。[追加フィルタ]をクリックします。 [DataView 実行フィルタ設定] フォームが表示されます。以下の「置換キーワード」に記載されているように、このフィールドでは置換をサポートしています。詳細は、DataView 実行フィルタの設定を参照してください。

フィルタ

[実行区分] に [DataView の実行] または [フォームの実行]を指定した場合、[フィルタプロパティ] と [追加フィルタ] フィールドを使用して、結果 DataView やフォームをフィルタする方法を指定できます。

ターゲットフォームのプロパティまたは現行のプロパティの値をフィルタした DataView が、[フィルタプロパティ]となります。例えば、[実行区分] に「フォームの実行」を指定し、[フォーム名] を品目として、キャプション「品目詳細」でアクションを定義します。そして DataView で品目番号 CP-10000 を右クリックし、[品目詳細] を選択すると、[フィルタプロパティ] は CP-10000 でフィルタされた品目フォームのプロパティとなります。

[追加フィルタ]フィールドとボタンで、追加フィルタを適用できます。

DataView 実行フィルタの設定」を参照してください。

置換キーワード

[追加フィルタ]、[コマンドラインパラメタ]、[変数の設定]フィールドでは、置換をサポートしています。サポートされる置換キーワードは、P(...)、FP(...)、CURPROP() です。これらのキーワードは、設計モードと同じように作用します。ただし、P と FP がフォームコレクションの代わりに DataView の現行の行のプロパティを参照する場合と、CURPROP() が右クリックするプロパティ名を参照する場合を除きます。置換は、以下の場合に使用できます。

  • コレクションの追加値でフィルタするとき
  • DataView の値からターゲットフォームの変数を設定するとき
  • DataView からコマンドラインパラメタに値を移動するとき
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