基本デフォルト処理のリスト
デフォルト処理は、システム管理者が、ユーザコマンドや実行にシステムが応答するかを多面的に制御できるようになる設定です。
以下の表に、システムとともに提供される基本デフォルト処理を示します。デフォルト値が与えられる場合、デフォルト処理値が [デフォルト処理] フォームで設定されていないことになります。
アプリケーション専用のデフォルト処理が存在する場合もあります。
このアプリケーションの「その他のデフォルト処理」を参照してください。
デフォルト処理 | 説明/有効値 |
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管理ライセンスモジュール名 | このデフォルトプロセスは、管理ユーザのライセンスモジュールを指定します。デフォルト値は [MGCoreTrans] です。 |
保存可能フォームランタイム変更 | [1](デフォルト)に設定すると、ユーザは通常作業中に作成したフォームへのわずかな変更を保存することができます。
[0](ゼロ)に設定すると、このデフォルト処理では保存のような変更をしないようにします。 注: これは、フォームのユーザバージョンを保存できるように基準より高い権限に編集するユーザの能力と異なります。この設定により、全てのユーザはわずかなランタイム変更が保存できるようになり、設計モード権限は必要ありません。
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スクリプト言語選択の許可 | [1] (デフォルト)に設定すると、フォーム開発者は、個々のスクリプトにデフォルト以外のスクリプト言語を指定でき、実質的にデフォルトのスクリプト言語の設定が上書きされます。
[0](ゼロ)に設定すると、フォーム開発者は、個々のスクリプトに別のスクリプト言語を指定することはできず、デフォルトのスクリプト言語設定([デフォルトのスクリプト言語])が強制されます。 |
アスタリスク (*) は必須フィールドを示しています | 廃止
[1] に設定すると、このデフォルト処理では全ての必須フィールドの静的ラベルにアスタリスク (*) が表示されます。 このデフォルト処理は、テーマの使用、特に Infor テーマにより置き換えれたものです。 |
ブラウザコンポーネント BG レンダー間隔 | このプロセスは、ブラウザベースのコンポーネントをバックグラウンドタスクとして含むレポートを実行しているときに使用できます。これらのブラウザベースのコンポーネントには、グラフやゲージのようなコンポーネントが含まれます。これは、グラフまたはゲージは、レポートが処理される前にレンダリングを終了することができません。
そして、このデフォルト処理により、レポートが処理に送信される前にコンポーネントのレンダリングを行うために、ミリ秒において余分な時間を設定することができるようになります。 その他の値が指定されていない場合は、デフォルト値の 1,000 ミリ秒が使用されます。 |
ブラウザ無効ロック分数 |
[デフォルト値]カラム内の整数で、ユーザをロックする前に、ユーザセッションをアイドル状態のままにする時間を指示します。たとえば、このデフォルト処理を [30] に設定すると、ユーザがコンピュータを実行中のままにする場合、無効の 30 分後そのコンピュータをロックします。セッションを再開する場合、該当するユーザはユーザパスワードを入力する必要があります。
このデフォルト処理の値が [0](デフォルト)に設定されている場合、無効の場合ユーザはセッションからロックアウトされません。 |
クライアントによる Ping 間隔(分) | このデフォルト処理は、クライアントが現在も接続されていて動作中であることを示すために、そのクライアントが ping メッセージを IDO 層に送信する間隔が分単位で指定されます。
このデフォルト処理は、[オーファンセッションを閉じる間隔(分)]デフォルト処理と密接な関係があります。 |
コレクション読み取りモード | このデフォルト処理は照会に使用するグローバルな「トランザクションアイソレーションレベル」を指定します。
この設定は、フォームコレクションのコレクションレベルの照会と、コレクションレベルの確認に影響します。SQL SELECT 操作などのストアドプロシージャ(メソッド)コールの処理コードには影響しません。 このデフォルト処理の有効な値は以下のとおりです。
バックグラウンドタスクでは、 [バックグラウンドタスクの定義] フォームの[隔離レベル]フィールドの設定によって、個々のストアドプロシージャまたはレポートの このデフォルト処理値を上書きできます。 フォーム開発者は、設計モードで[コレクション]プロパティシート上に[読み取りモード]プロパティを設定することで、個々のフォームコレクションの仕様、コレクション内のリストソース、およびコレクション内の検証に関するデフォルト処理を上書きできます。 |
デフォルトのスクリプト言語 | このデフォルト処理は、カスタムフォームまたはグローバルスクリプトに対してデフォルトのスクリプト言語を指定します。有効な値は次のとおりです。
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レコードの最大数の上書き保存の無効化 | このデフォルト処理は、1 つのセッションから次のセッションまで、レコードの最大数を上書き保存するかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
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オーディットログを有効にする | このデフォルト処理は、メッセージをオーディットログに保存するかどうか指定します。有効な値は次のとおりです。
オーディットログがオンになっている場合、WinStudio はユーザがログオンしたときと、フォームを開いたときにメッセージをログに自動送信します。オーディットログにエントリを追加する応答タイプのイベントハンドラを開発者が作成する場合は、他のイベントのメッセージも生成できます。 |
アクセス識別接頭辞の強制 | [1] に設定されているとこのデフォルト処理は、ユーザによって作成された次の項目に対して、アクセス識別に基づいて、名前に接頭辞を強制します。
これによって、自動アップグレードが可能になります。 もう 1 つの目的は、ユーザが自分で作成していない SQL テーブルやカラムを削除しないようにすることです。 [0] に設定されていない場合は、IDO とコンポーネントに重複する名前を付けることができます。このため、アップグレード時に問題が生じることになります。 「強制接頭辞について」を参照してください。 |
フィルタの確認 | このデフォルト処理を使用して、LoadCollection 要求に使用された全てのフィルタに対する確認の範囲を管理します。このデフォルト処理の 3 つの有効な値は以下のとおりです。
「フィルタの確認について」を参照してください。 |
IDO チェックアウト無効 | [1 ] に設定されている場合、IDO 編集フォームの
[ ]ボタンは常に無効になります。
[0] (デフォルト) に設定されていると、適切な場合は[ ]ボタンは有効になります。 |
ION Pulse インタフェース | アプリケーションイベントシステムの受信箱データを ION Pulse と同期するかどうかを指定します。このデフォルト処理を [1] に設定すると、システムは ION に送信する通知を作成し、受取通知を監視して、それらを AES 受信箱に出力します。
これは、Mongoose アプリケーションと Infor ION の両方を持つ企業のエンドユーザが、いずれのシステムのユーザインタフェースでも両システムからの通知とプロンプトを参照し、応答するために必要な処理の一部です。 |
正常なイベント状態の保留 | [1] に設定すると、アプリケーションイベントシステムは、イベントの実行中に一連の状態レコードを保存します。
[0] (デフォルト) に設定すると、これらの状態レコードは削除されます。 正常に実行されたイベントの状態履歴を表示する必要がある場合は、このデフォルト処理を一時的に追加して [1] に設定することができます。ただし、この状態履歴情報が含まれるテーブルはすぐに大きくなるため、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。 |
BOD 別名の論理 ID | 廃止
このデフォルト処理は、ION で現在提供されている機能の一時的な次善策として作成されたものです。 [1] に設定すると、、このデフォルト処理はマルチサイト環境での処理時に、BOD 自体が論理 ID 情報の検索対象となるようにします。 |
オーファンセッション終了までの時間(分) | このプロセスのデフォルトは、セッションが応答しなくなった後に、「ハートビート」ping を実行してからセッションを開いておくことができる分数を指定します。
無応答(オーファン)セッションは、単にユーザが非アクティブであるセッションとは異なります。例えば、以下の状況により、セッションが無応答になる可能性があります。
セッションが現在 IDO 層で処理を実行している場合は、Ping メッセージの送信を停止していても、そのセッションは終了されません。 これに対して [デフォルト処理] フォームで値が設定されていない場合、オーファンセッションは自動的に終了されません。クライアントが「ハートビート」ping を送信する間隔は[クライアントによる Ping 間隔(分)]デフォルト処理で指定されます。 注: この値を設定あるいは再設定した後は、IDO Runtime Service を再起動する必要があります。再起動後、新たなオーファンセッションがあると、この処理のデフォルトにある情報を使って削除されます。ただし、再起動前からのオーファンセッションは、
[セッション管理]
フォームでデータベースから手動で削除する必要があります。
注意: IDO Runtime Service を再起動すると CloudSuite Business の全セッションが終了するため、サービス再起動前に全てのユーザがシステムから必ずログアウトするようにします。
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非 Unicode リテラル | 文字列を Unicode 文字列として処理するか、非 Unicode 文字列として処理するかを指定します。有効な値は以下のとおりです。
Mongoose は、リテラル文字列を使用してデータベースに送信される照会を作成します。使用されるリテラル文字列は、通常 SQL サーバ Unicode 文字列です。 非 Mongoose データベーステーブルの場合、非 Unicode カラムをデータベーステーブルで定義することが可能です。その場合、Unicode リテラル文字列を使用する「Where」句は、テーブルで定義されたインデックスを適切に使用できません。Unicode リテラルと比較するため、最初にカラムの値を Unicode 値に変換してしまうためです。これは、インデックスシークの代わりにインデックススキャンとなります。 つまり、非 Unicode データをテーブルで定義すると非 Unicode リテラルが求められるので、インデックススキャン作業の代わりにインデックスシーク作業となります。 |
デッドロックエントリ試行回数 | SQL サーバ のデッドロックエラーがクライアントの PC に返される前に、保存操作を再試行する回数を指定します。
有効な範囲には、負の数でない全ての整数が含まれます。[0](デフォルト)の値は、システムに、保存操作を完了するまで試行を続けるように指示します。 |
NUMSORTCHAR 数字パッド | 英字と数字の両方が <alphaPrefix><numericSuffix> 形式で使用されている、または数字のみで使用されるときに、NUMSORTCHAR データタイプ固有のデフォルト埋め込みの上書きを指定します。埋め込みが指定されると、このデフォルトも埋め込みに使用すべき文字を指定します。
このデフォルト処理の有効な値は以下のとおりです。
この場合、x/y は単一の標準キーボード文字です。 注:
「NUMSORTCHAR フィールドの埋め込みについて」 を参照してください。 |
オブジェクトメタデータリンク | アプリケーションデータベースにリンクされている IDO メタデータ(オブジェクト)データベースの名前を指定します。これはコンフィグレーションマネージャにより作成されます。 |
永続的 WinStudio メタデータキャッシュ | [1] に設定した場合、システムは、クライアントコンピュータの XML ファイルに、IDO およびフォームメタデータをキャッシュし続けることができます。これは、通常、起動時のパフォーマンスを向上させるために行われます。
[0](デフォルト)に設定した場合、IDO およびフォームメタデータのクライアントキャッシュは無効になります。 「ローカルメタデータキャッシュの保持または破棄」を参照してください。 |
リモート WinStudio セッション | ネットワークを介したリモートセッションを使用してサインインできるユーザを管理します。有効な値は次のとおりです。
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レポート出力の難読化 | [1] に設定されている場合は、レポート出力が次のパスに送られます。
\\TaskMan_Path\Output Files\ReportName_GUID.FileExtension 全てのレポートファイルは [出力ファイル] フォルダに格納され、レポート名に付加されたセッション ID で区別されます。 このオプションが [0](デフォルト)に設定されていると、[レポート出力ディレクトリ]が [レポートオプション] フォームで指定されているか、 「レポート出力フォルダ」が [サイト] フォームまたは [サイト/会計グループ] フォームで指定されている場合以外、レポート出力は次のパスに送られます。 \\TaskMan_Path\Output Files\UserID\ReportName_Site_TaskNumber.FileExtension \\TaskMan_Path\Output Files\UserID\Preview\ReportName_Site_TaskNumber.FileExtension (プレビュー用) |
レポート用紙のサイズ | レポートの出力時の用紙サイズを指定します。有効な値は一般的な用紙サイズです。
「レポート用紙のサイズオプションの一覧」を参照してください。 |
サービス AES 発信者 | E-mail 送信イベント実行に利用できる「差出人」データがない場合に使用するユーザ ID を指定します。このユーザ ID には、有効なシステムユーザのユーザ名を使用する必要があります。
これは、BodOnReceive イベントに対して E-mail 送信実行を開始できる状況において通常は必要となります。 |
TaskMan オプション | TaskMan デバッグオプションを指定します。これらのオプションは、即座に TaskMan サービスに適用され、
[デフォルト処理]
フォームからこの設定を削除するまで有効です。次のオプションの 1 つ以上を、カンマ、セミコロン、またはスペースで区切って指定できます。
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ユーザ無効閾値 | ユーザアカウントを無効にする前に無効な日数を指定します。
有効な値は負でない全ての整数が含まれます。[0] (デフォルト) の設定は閾値がないことを示します。アイドル時間によってユーザアカウントが無効になることはありません。 「無効勘定科目の無効化」を参照してください。 |
WinStudio レコードの最大数 | 照会で取得できるレコードの最大数を指定します。
有効な値は負でない全ての整数が含まれます。[0] (デフォルト) の設定では、最大数を指定せず、システム設定のデフォルト値が使用されます。 「最大数について」を参照してください。 注: 照会を無制限に行うと、パフォーマンスに悪影響を及ぼし、ユーティリティサーバおよびクライアントマシンの資源を超過する恐れがあります。
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