ローカルメタデータキャッシュの保持または破棄
ユーザによるセッションからのログアウト時に、ローカルコンピュータ上の 2 つの XML ファイルに、IDO と フォームに関するメタデータがキャッシュされます。これらのファイルはセッション間で存続できるので、ユーザが新しいセッションを開始すると、アプリケーションはキャッシュされたデータを使用するので、ユーザはフォームを素早く開くことができます。
メタデータキャッシュファイルは、以下のようになります。
- [config]IDOMetadataCache[windowsuser].xml
- [config]FormsMetadataCache[windowsuser].xml
データの意味は以下のとおりです。
- [config] は、セッションに使用されるコンフィギュレーションの名前です。
- [windowsuser] は、そのセッションにログインしたユーザ名(ID)です。
これらのファイルは、ユーザのコンピュータ上の [drive]\documents and settings\[windowsuser]\Local Settings\Application Data\Infor\WinStudio に保存されます。
CloudSuite Business アプリケーションの場合、永続的なローカルメタデータキャッシュ機能は、ユーティリティサーバとそのクライアントの両方が CloudSuite Business 8.02 またはそれ以降を実行している場合のみ適用されます。
キャッシュの破棄
キャッシュファイルには、最新のログインタイムスタンプが保存されます。IDO またはフォームのメタデータが、ソフトウェアパッチまたは新しいカスタマイズのため、最新ログイン以後に変更された場合は、キャッシュを破棄する必要があります。キャッシュは、以下のいずれかが発生すると破棄されます。
- アプリケーションが、XML キャッシュファイルに保存されている最新ログインタイムスタンプと照合して、IDO とフォームのデータの「最新変更」タイムスタンプをチェックします。「最新変更」タイムスタンプが最新ログインタイムスタンプより新しい場合、アプリケーションは該当するキャッシュを破棄します。
- 異なる言語を使用する新規ユーザが、同じローカルコンピュータを使用してアプリケーションにログインした場合は、ローカルコンピュータ上のフォームの文字列キャッシュが自動的にクリアされます。
- ユーザが 、[ ]メニューオプションを選択して、ローカルコンピュータ上の両方のキャッシュを手動で破棄します。
- システム管理者が、指定のコンフィグレーションのコンフィグレーションマネージャユーティリティ内で [ ]ボタンをクリックします。これにより、IDO メタデータの「最新変更」タイムスタンプが変更されるので、そのコンフィグレーションに接続しているユーザの次回ログイン時に、それらの IDO メタデータキャッシュがクリアされます。
- システム管理者が、指定のコンフィグレーションのコンフィグレーションマネージャユーティリティ内で[ ]ボタンをクリックします。これにより、フォームのメタデータの「最新変更」タイムスタンプが変更されるので、そのコンフィグレーションに接続したユーザの次回ログイン時に、それらのフォームのメタデータキャッシュがクリアされます。
「最新変更」タイムスタンプの更新方法
オブジェクトのデータベースは、トリガによって、その「最新変更」情報を更新しますが、フォームのデータベースはそれを行いません。
フォームの変更がフォームサーバでなく、SQL によって適用された場合は、コンフィグレーションマネージャユーティリティの[
]ボタンを使用して、「最新変更」タイムスタンプをリセットします。例えば、以下のいずれかが発生したときに、このボタンをクリックします。- 挿入を中断する新しいアプリケーションイベントハンドラを作成します。フォームのメタデータを、手動で変更済とマークすることが必要な場合がありますが、これは、アプリケーションキャッシュが、新しい操作の中断に関する情報を形成するからです。
- オンデマンドパッチをインストールします。(サービスパックのインストール時には、このボタンをクリックする必要はありません。)
IDO メタデータが変更されたとき(たとえば新しい IDO が作成されたり、新しいプロパティまたはメソッドが既存の IDO に追加されたとき)、コンフィグレーションマネージャユーティリティの [
] ボタンを使用して、「最新変更」タイムスタンプをリセットします。メタデータキャッシングの無効化
メタデータキャッシュは、ローカルコンピュータのディスクスペースを大量に使用する可能性があるので、システム管理者は、[永続的な WinStudio メタデータキャッシュ]のデフォルト処理 を [0](ゼロ)に設定することにより、メタデータキャッシュを無効にできます。