商品マスタ (ITM) - 在庫

  1. 次の情報を指定します。
    基本商品単位 (既定在庫単位)

    この単位で商品を処理します。たとえば、カートン、箱、ボトル、日、週などの単位があります。これらの単位は、測定単位ラベル (UOM) で事前に設定しておく必要があります。

    注: この単位は、基本単位、既定単位、レポート単位とも呼ばれます。
    [商品] タイプの商品は、この単位で在庫数量が記録されます。単位換算が必要になる場合は、すべての仕入取引、売上取引、在庫移動取引がこの単位に換算されます。このオプションによって [在庫照会 (INQ)] が呼び出されます。実際原価、標準原価、加重平均原価などの在庫原価がこの単位で管理されます。
    その他のタイプの商品に関しても、[商品] タイプの商品と同じように、使用する標準単位をこのフィールドで定義します。たとえばサービスタイプの商品では、サービスを週で記録するのか日で記録するのかを、このフィールドで定義します。
    仕入単位または販売単位を定義していない場合は、この単位を使用できません。
    すべての仕入価格と売上価格がこの単位に基づいて記録されます。このため、特別に指定されている場合を除いては、商品単価表と一括契約の設定商品に定義する価格はすべて、この標準単位を使って設定する必要があります。
    基本単位への換算定義を設定している場合には、他の単位を使用できます。
    容積単位
    商品の容積単位。たとえば、リットルです。これらの単位は、測定単位ラベル (UOM) で事前に設定しておく必要があります。このフィールドは情報表示目的でのみ使用します。
    既定単位容積
    定義している容積単位とともに使用して、商品の容積を指定します。たとえば 500 に設定します。この値を関数式デザイナの関数式で使用して、発注オーダー、受注オーダー、在庫移動オーダーで使用することができます。
    重量単位
    商品の重量単位。たとえば、キログラムを使用します。これらの単位は、測定単位ラベル (UOM) で事前に設定しておく必要があります。このフィールドは情報表示目的でのみ使用します。
    既定単位重量
    定義している重量単位とともに使用して、商品の重量を指定します。たとえば 5 に設定します。この値を関数式デザイナの関数式で使用して、発注オーダー、受注オーダー、在庫移動オーダーで使用することができます。
    標準在庫場所 ID
    商品を保管するための標準在庫場所。在庫場所は、在庫場所 (ILC) で事前に設定しておく必要があります。
    標準仮在庫場所
    この在庫場所は、受領入力から受領転送処理までの間に一時的に商品を保管するために使用します。このため、仕入タイプで受領転送ステージが設定されている場合にのみ、この在庫場所が適用されます。受領書入力/照合ステージで在庫が入力され、受領書が作成されると、商品はこの仮の在庫場所に保管されます。受領書転送ステージが完了したら、商品は正式な在庫場所に転送されます。検査を適用する場合は、承認された商品がこの仮在庫場所で受領され、拒否された商品は標準の仕入先返品在庫場所で受領されます。受領書転送ステージが完了すると、承認された商品のみが在庫保管場所に転送されます。
    システムは、次の順序で標準返品場所を検索します。
    • 商品マスタ
    • 仕入タイプ設定または在庫移動タイプ設定
    • 仕入先
    標準発送倉庫
    商品に標準で使用される倉庫。倉庫コードは、倉庫設定 (WHS) で事前に定義しておく必要があります。
    標準顧客返品場所
    この商品の売上返品の際に標準で使用される受領場所。返品場所は他のフォームで指定することもでき、売上返品票が発生すると、返品場所が階層構造で使用されます。特定の順序で場所が検索されます。最初のフォームで見つからない場合は、次のフォームで検索が行われます。ユーザーは表示された場所を変更することができ、何も表示されない場合は手動で場所を入力できます。返品場所は、商品マスタ、顧客、売上タイプのフォームで定義することができ、この順序で検索されます。これらのフォームにある [標準返品場所] フィールドは空欄にすることもできます。選択する場所は、隔離済在庫場所にすることができます。
    標準仕入先返品在庫場所
    この商品の仕入返品または受領書拒否の際に標準で使用される在庫場所。返品場所は異なる機能で指定することができ、仕入返品票が生じたり、受領書数量が拒否される場合に使用されます。
    仕入返品票では、行に入力された標準返品場所が検索されます。次の順序で検索され、場所が検出されると検索は停止します。
    • ユーザーが行に入力した場所
    • 商品マスタ - このフィールドで入力される標準の仕入先返品在庫場所
    • 仕入タイプ
    • 仕入先
    • 商品マスタ - 標準在庫場所 ID
    受領書拒否の場合、行に入力された標準返品場所が自動的に検索されます。次の順序で検索され、場所が検出されると検索は停止します。
    • 検査時にユーザーが入力した場所
    • 商品マスタ - このフィールドです
    • 仕入タイプ設定または在庫移動タイプに入力された返品場所
    • 仕入先 - 受領書が発注オーダーまたは請求書にリンクしている場合のみ
    最大在庫数量

    このフィールドは情報表示目的でのみ使用します。この情報は、受領がオーダー確認ステージで作成された場合にオーダー行が確認されると、[在庫移動オーダー入力] 機能で確認されます。受領の結果、商品の物理在庫数量の合計が最大在庫数量を超えると、警告メッセージが表示されます。

    このフィールドは、在庫移動オーダー入力や発注オーダー入力などの受発注処理取引入力機能でも表示されます。また、商品マスタレコードにアクセスするレポートやその他のツールでも使用できます。

    最小在庫数量
    このフィールドは情報表示目的でのみ使用します。受発注処理取引入力機能でも使用できます。また、商品マスタレコードにアクセスするレポートやその他のツールでも使用できます。
    オーダー増加数量
    商品のオーダー数量を増分させる際の値を入力します。たとえば、このフィールドを 5 に設定すると、オーダー数量は、最大オーダー数量まで 5、10、15 のように増加します。
    安全在庫数量
    これを使用して、再オーダー数量を計算できます。在庫数が少なくなると、在庫レベルをこの数量を上回る数に上げる数量を計算し、最も多いオーダー増加数に繰り上げ計算することによって、再オーダーする数量を計算できます。
  2. 変更内容を保存します。