記号と差異のレポート
標準貸借表示の選択
通常、財務レポートでは、貸借記号なしで金額が印刷されます。収入など、通常は貸方金額が表示される勘定科目の行に借方金額が発生した場合、その金額はマイナスで表示されます。経費など、通常は借方金額が表示される勘定科目の行に貸方金額が発生した場合、その金額はマイナスで表示されます。
これと同じように財務報告書と財務テーブルも貸借記号なしで作成できますが、標準の貸借表示が借方なのか貸方なのかを示す必要があります。これは、財務報告書行 (FSR) の行および合計の行タイプと、財務テーブル行 (FTR) の行および合計の行タイプで必要です。
ある行の金額が、その行の標準貸借表示として選択されている借方/貸方記号と逆の場合、その金額はレポートで「マイナス」として識別されます。財務報告書レイアウト (FSL) で、マイナスの値を表示するのにマイナス記号と括弧のどちらを使用するかを指定できます。
差異のレポート
差異列の記号は、その差異が有利差異なのか不利差異なのかによって決まります。たとえば、収入の増加は好ましい差異とみなされるためプラスで表示されますが、経費の増加は好ましくないとみなされるためマイナスで表示されます。
これは、通常は貸方である行のプラスの差異を記号なしで表示し、通常は借方である行のプラスの差異をマイナスで表示することによって行います。
財務報告書では、AV、BV - ZV まで、独自の差異列コードを作成することができます。
記号の逆転
記号を逆転させて、特定の勘定科目またはコードを勘定科目またはコードの範囲から除外できます。記号逆転オプションを設定した継続行を、勘定科目またはコードに関して作成する必要があります。この結果、コード値を逆転させて元のコードの範囲から外すことができます。