複合分析コード予算照合

予算照合を定義するときに、予算照合の分析要素を 5 つまで選択することができます。これは、特定の勘定科目に対して複数の分析コードの組み合わせを使用して予算を入力することにより、予算を詳細レベルで設定できることを意味します。

たとえば、コストセンター、部署、製品別に分析したマーケティング費用の予算を設定できます。

元帳取引を勘定科目に入力すると、取引に入力した分析コードが、予算照合勘定科目および分析コードの組み合わせと比較されます。予算照合処理で、同じ勘定科目と分析コードの組み合わせを持つ予算照合定義が検索されます。一致するものが見つからないと、予算はゼロと推定され、すべての取引が超過経費扱いになります。

注: 勘定科目に予算照合定義が設定されていない場合、予算照合は実行されません。

[分析コード (ANC)] で分析コードの [複合予算照合] を設定していると、予算照合処理は、取引で参照されている分析コードの一部だけを参照して予算を検索します。

この場合、検索順序は予算照合定義で分析コードを定義する順番によって決まるため、分析コードを定義する順番は重要です。

予算照合分析コードの検索順序

分析コードで複合予算が許可されている場合、予算照合では次の検索論理を使用して最適な予算照合定義を検索します。

予算照合は次の順序で検索を行います。

  1. 予算勘定科目で参照されているすべての分析要素コードについて予算照合設定が検索されます。
  2. 最下位の 5 つ目の分析要素コードが空欄になっている予算照合設定が検索されます。
  3. 4 つ目の分析要素コードが空欄で、5 つ目のコードが存在する予算照合設定が検索されます。
  4. 同様に下記の表のように検索が続けられます。
  5. 最後に、すべての分析要素が空欄になっている予算照合設定が検索されます。つまり、勘定科目レベルの予算に対して検索が行われます。
注: 検索は、検索対象の最下位レベルの分析コードで [分析コード (ANC)] の [予算照合] オプションが [予算照合不要] に設定されている場合に停止します。最下位コードとは、値を含む最後のコードです。たとえば、下記の例で分析コード 3 に [予算照合不要] オプションが設定されていると、検索は手順 4 で停止します。
検索手順 分析コード 1 分析コード 2 分析コード 3 分析コード 4 分析コード 5
1 X X X X X
2 X X X X  
3 X X X   X
4 X X X    
5 X X   X X
6 X X   X  
7 X X    
8 X      
9 X   X X  X
10 X   X  X  
11 X   X   X
12 X   X    
13 X     X X
14 X     X  
15 X       X
16 X        
17   X X X X
18   X X X  
19   X X   X
20   X X    
21   X   X X
22   X   X  
23   X     X
24   X      
25     X X X
26     X X  
27     X   X
28     X    
29       X X
30       X  
31         X
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