予算設定が可能なレベル
予算照合設定 (BCS) を使用して、予算が配分される勘定科目または勘定科目範囲に対して予算制御ルールを定義します。予算照合を設定して、予算配分が行われる実績元帳の勘定科目と予算元帳の勘定科目をリンクできます。
実績勘定科目と予算勘定科目をリンクさせる予算照合は、次の方法で定義できます。
- 勘定科目レベルで、1 つの元帳勘定科目を 1 つの予算勘定科目にリンクさせます。たとえば、ビルの管理原価の勘定科目を、この勘定科目に配分されている予算に対して照合します。
- 集計レベルで、元帳勘定科目のグループを 1 つの予算勘定科目にリンクさせます。たとえば、複数の広告費勘定科目を、広告費の予算配分合計に対してチェックします。
- 勘定科目または分析コードレベルで、1 つまたは複数の実績勘定科目を予算勘定科目にリンクさせます。予算金額は、予算勘定科目内の選択された分析要素用に設定されます。
予算照合に関して、確定済経費の総計を経費チェックに含めるかどうかも指定します。
勘定科目レベルで予算をチェックする
勘定科目表で各勘定科目の予算を定義し、予算元帳の該当する勘定科目に予算額を保存することができます。
また、実績元帳勘定科目の予算を、予算元帳の別の勘定科目に保存することもできます。
集計レベルで予算をチェックする
予算を定義し、これを使用して任意の範囲の実績勘定科目の経費を制御できます。たとえば、実績元帳の複数の広告費勘定科目を、1 つの広告費予算の総額に対して監視します。
対応する実績勘定科目範囲内で予算元帳の任意の勘定科目に予算金額を入力します。たとえば、勘定科目範囲の最初の勘定科目に入力します。次に、実績勘定科目の範囲を選択して資金総額を含む予算勘定科目にリンクさせる予算照合を定義します。
分析コードレベルで予算をチェックする
また、予算勘定科目の分析コードレベルで予算金額を記録し、監視することもできます。たとえば、マーケティング予算を部署ごとに管理して監視したい場合に、元帳取引の分析要素で部署を識別します。
勘定科目コードと分析コードの組み合わせで元帳取引を入力すると、取引金額は、対応する勘定科目と分析コードの組み合わせに転記されている予算に照合されます。
選択した分析コードに適用する予算照合の種類を変更できます。分析コード (ANC) を使用して要素に対する分析コードを定義すると、予算照合 オプションは、分析コードで予算照合が許可されているかを確認し、許可されている場合には、必要な予算照合のタイプを特定します。
予算を分析コードレベルで保存する場合は、各分析コードに関して次の予算照合オプションを設定できます。
- 予算照合不要 - この分析コードでは予算を照合しません。たとえば、マーケティング予算が部署ごとに分散している場合に、部署 X には予算が設定されていないとすると、この部署のマーケティング原価が入力されても予算照合は行われません。
- 予算照合許可 - 分析コードと勘定科目を組み合わせて予算を照合します。たとえば、部署 A のマーケティング予算が使い果たされると、予算照合機能によって、マーケティング勘定科目で使用できる資金が十分にあるか確認されます。部署の予算と勘定科目の予算がいずれも使用済みである場合にのみ、予算超過警告が発生します。 [分析コード (ANC)] で分析コードに [複合予算照合] オプションが設定されている場合に、この照合が実行されます。
- 勘定科目レベルでのみ予算照合を許可 - 勘定科目のみの予算を照合します。たとえば、部署 Z に対してマーケティング予算が設定されておらず、マーケティング勘定科目に関して臨時予算が設定されているとします。部署 Z に関して入力されたマーケティング原価はすべて、勘定科目レベルで保存されている臨時予算に対して照合されます。取引金額がマーケティング勘定科目で使用できる資金を超過すると、予算超過警告が発生します。