元帳入力に適用する妥当性検査

元帳に転記される前にすべての元帳取引が妥当性検査されます。SunSystems では、妥当性検査が広範囲にわたって適用されます。妥当性検査は次の 3 つのタイプに分類できます。

  • データと元帳の整合性チェック
  • ユーザー定義の会計制御チェック
  • 複雑なデータの妥当性検査とビジネスルールのチェック

データと元帳の整合性チェック

すべての元帳入力に適用され、常に実行される、包括的な妥当性検査制御です。

  • 標準データ制御 - 可能な限り、適切な値であるかどうかがすべてのフィールドについてチェックされます。日付と値のフィールドは、正しい書式であるかどうかがチェックされます (書式はビジネスユニット設定の一部として定義します)。
  • 転記ルール - 各取引に最多 4 つの値を入力できます。転記ルールを使用して、値が必須なのかオプションなのか、または計算可能かどうかなどが判断されます。標準のルールはビジネスユニットごとに設定し、仕訳タイプで上書きできます。
  • 残高調整制御 - すべての仕訳の貸借残高が、基本通貨で会計期ごとに一致している必要があります。取引通貨などのその他の通貨や、取引参照などの他のフィールドで仕訳を一致させるようにオプションで選択できます。
  • 会計期と日付の制御 - すべての仕訳が有効な転記会計期と日付を参照している必要があります。オープン会計期は制御することができます。
  • 通貨制御 - どの通貨が必須またはオプションなのか、どのタイプの換算レートを使用するのかを指定することができ、レート差異に許容差チェックを適用できます。

ユーザー定義会計および分析の制御チェック

財務の一般的な機能を使用して、標準の制御機能に加えてさらに詳しい妥当性検査ルールを適用することができます。

  • 勘定科目制御 - 仕訳プリセットを使用して、仕訳で参照される勘定科目のタイプを制御します。たとえば請求書を債権/売掛金、債務/買掛金、両建勘定科目にのみ転記できるように設定します。
  • 分析制御 - 特定の勘定科目または仕訳タイプに割り当てることができる分析要素とコードを指定できます。
  • 予算制御 - 予算と支払の柔軟なチェックを定義し、費用の監視や制御を行うことができます。

複雑なビジネスルールチェック

SunSystems [プロセスマネージャ] を使用して、より複雑な妥当性検査を元帳入力に適用することができます。たとえば、判断テーブルを使用して、データ項目と有効値の関係を条件の組み合わせに基づいて定義できます。たとえば、一連の条件を定義して、勘定科目でいつ分析コードが必要になるのかを決めることができます。