バックグラウンドタスクとしての BOD の生成

このアプリケーションでは、BOD は、レプリケーション文書フォームで定義されているように、該当するアプリケーションイベント(たとえば状況の変更または品目の受入)によって自動的に生成されます。また、特定の事例では、アプリケーションイベントではなく、スケジュール済イベントで BOD が生成されます。

たとえば ProductionOrder BOD の生成は、状況の変更によってトリガされますが、生産計画の変更によってはトリガされません。日付変更イベントが発生するたびに ProductionOrder BOD を生成すると、1 日で非常に多くの BOD が生成されるので、システムに負担がかかります。したがって、アプリケーションイベントを使用して、スケジュール変更時に ProductionOrder BOD にトリガをかけるのは良い選択ではありません。代わりに、バックグラウンドタスクとして実行されるスケジュール済イベントを使用してください。生成された BOD には、最後の BOD 生成実行以後の全てのスケジュール変更が含まれます。

  1. [レプリケーション文書アウトバウンド相互参照] フォームで、スケジュール済イベントを要求する BOD の定義を設定します。
    1. BOD 定義を素早く設定するには、同じ BOD の現在の定義を新しい定義にコピーし、メソッドに適用フィールドを使用して新しいメソッドを割り当てます。
    2. [バックグラウンド手動要求可能]を選択して、BOD をスケジュール済バックグラウンドタスクとして生成できるようにします。
    3. フィルタ条件を適用します。フィルタ条件は、営業時間にシステムに負担をかけないようにする目的で、作成される BOD の数を制限し、BOD の作成時刻を定義するために必要です。

      BOD のフィルタ条件」を参照してください。

      ProductionOrder BOD は、そのサイズと生成回数のため、特にシステムの過負荷を引き起こしやすい BOD です。

      生産オーダに適したフィルタの例については、「例:バックグラウンドで実行する生産オーダ BOD 生成の設定」を参照してください。

  2. [レプリケーションカテゴリ] フォームで、ステップ 1 で作成したメソッドを含む新しいカテゴリを作成するか、または既存の ESB カテゴリを使用します。
  3. [レプリケーション文書手動要求ユーティリティ] で、選択した BOD を生成するバックグラウンドタスクを作成します。
    1. ツールバーで、[フィルタ] ボタンをクリックします。
    2. 適切な [BOD 名詞]、[BOD 動詞]、および [メソッドに適用] を選択します。
    3. [初期ロード/更新]フィールドで、[更新]を選択します。
    4. [実行] メニューから [バックグラウンド] を選択します。
    5. いつバックグラウンドタスクを実行するかを指定し、[OK] をクリックします。
      注:  ProductionOrder BOD については、バックグラウンドタスクを実行する前に、計画処理またはスケジューリング処理を実行することをお勧めします。

バックグラウンドタスクは、アウトバウンド相互参照定義を選択し、スケジュールされた時刻に BOD を生成します。アウトバウンド相互参照定義で使用された設定とフィルタは、バックグラウンドタスク内には保存されないので、それらの設定やフィルタを調整して、次のスケジュールされた実行に使用できます。