BOD としてのデータの他の BOD 対応アプリケーションへのレプリケーション

このアプリケーションは、他の BOD 対応アプリケーションとの間でデータをレプリケートするために Infor 書式付き BOD 文書を使用できます。以下の前提条件を満たす必要があります。

  • 必要なソフトウェアが全てインストールされ設定済みであることを確認してください。詳細は該当するインストールおよび統合ガイドをご覧ください。
  • カスタムの Business Object Documents(BOD)を使用する場合、レプリケーション文書フォームを使用して BOD が定義済であることを確認してください。
  • この処理は、BOD の有効化されていないアプリケーションとのレプリケーションには適用されません。

    このような製品については、「Infor BOD 形式の XML を使用しない外部システムへのデータのレプリケーション」を参照してください。

  • 汎用外部財務インタフェースは、この処理を使用しません。
  • Infor CloudSuite Business Enterprise 財務インタフェースは、この処理を使用しません。その製品の文書を参照してください。

BOD 操作のためにこのアプリケーションを設定するには、以下の手順に従います。

  1. イントラネットの複数のサイトで BOD を送信または受信することを計画している場合、ユーティリティサーバでサービスコンフィグレーションマネージャユーティリティの [レプリケーション] タブのブートストラップコンフィグレーションを指定します。
    • [レプリケーション/インバウンドバスコンフィギュレーション] フィールドで、イントラネット上でその他のサイトからインバウンドまたはアウトバウンドメッセージを受信できる全てのコンフィギュレーションを指定します。各サイトの [レプリケーション文書送信箱] フォームは、そのサイトのアウトバウンド BOD を収集します。各サイトの [レプリケーション文書受信箱] フォームは、そのサイトのインバウンド BOD を収集します。
    • [ReplQListener キューサーバ] フィールドで、システムの各イントラネットのキューサーバ名を設定します。

      一般的には、キューサーバ名は、[localhost\private$] に設定されています。これは、ユーティリティサーバ上で、標準プライベートメッセージキューで指定されたインバウンドおよびアウトバウンドを使用します。ただし、 [イントラネット] フォームで [キューサーバ名] を指定している場合、その名前はパスの構築に使用されます。例えば、[utilityserver3\private$\MyQueues] は、キュー名 MyQueues_inbound および MyQueues_outbound を使用することになります。

    注: 以前のバージョンからアップグレードしていて、「ブーストラップ」サイトからレプリケーションを設定している場合には、以前のバージョンでのように依然として機能します。[レプリケータ/インバウンドバスコンフィギュレーション] フィールドには、マスタサイトとして設定されたサイト 1 つが含まれています。また、[ReplQListener キューサーバ] フィールドでは [デフォルト] フィールドが選択されています。
  2. [イントラネット] フォームで、Infor ION (bus) の新しいイントラネットを作成します。以下の情報を指定します。
    イントラネット
    イントラネットを識別する名前を入力します。例:[InforBUS]
    説明
    適切な説明を指定します。例:[Infor ION 接続など]
    外部
    このチェックボックスを選択します。
    輸送
    [ESB] を選択します。
    テナント ID
    イントラネットの全てのサイトと同じテナント ID を使用するには、ここに指定します。ここは空にしておき、ローカルサイトレコードのテナント ID を指定することも可能ですが、そのフィールドを空にすると [infor] のデフォルトテナント ID を使用できます。テナント ID は最大 22 文字が使用できます。テナント ID の ION との処理方法についての詳細は、 『Xi プラットフォームのコンフィギュレーションガイド』 を参照してください。
  3. [サイト] または [サイト/会計グループ] フォームで、Infor ION の論理「サイト」を作成します。以下の情報を指定します。
    サイト
    このサイトを ION サイトとして識別する名前を指定します(例:[InforBUS]
    サイト名と説明
    適切なサイト名と説明を指定します。
    区分
    [サイト]を指定します。
    イントラネット名
    手順 1 で作成したイントラネットを選択します。
    元サイト
    [サイトユーザマップ] タブで、ローカルサイト(例えば [OH])を指定します。
    ユーザ名
    レプリケーション文書を ION が取得できるように、CloudSuite Business 送信箱へ送信するためのユーザ ID を指定します。このユーザは、ローカルサイトの [ユーザ] フォームで設定済みである必要があります。定義されている場合は repl_user をここに指定することを推奨します。そうでない場合は、全ユーザ編集権限を持つユーザを指定します。
  4. [サイト] または [サイト/会計グループ] フォームで、ローカルサイトのレコードを設定して、ビジネスオブジェクト文書(BOD)の生成や受信、または両方を行います。以下の情報を指定します):
    メッセージバス論理 ID
    ION に CloudSuite Business を特定する、サイトの論理 ID を指定します。「Infor 論理 ID」 の書式設定で指定したとおりに設定してください。ここで指定する論理 ID は、アプリケーション区分およびサイトの ION 接続で定義されたインスタントと一致する必要があります。
    テナント ID
    オプションで、ローカルサイトにテナント ID を指定します。テナント ID がここで指定されていない場合、または [イントラネット] フォームで指定されていない場合は、テナント ID はデフォルトで [infor] となります。
  5. [レプリケーションカテゴリ] フォームでは、BOD のレプリケート用に [ESB] カテゴリを使用します。

    新規 BOD を追加する場合は、BOD を生成するために使用されるテーブルまたはメソッドを ESB カテゴリに追加する必要があります。

    」を参照してください。

    注:  TABLE! を使用して作成した BOD には、[削除を無視]チェックボックスを選択する必要があります。オンにしていない場合、削除時に NULL 値を含む BOD が作成されます。
  6. [レプリケーションルール] フォームで、新しいルールを作成します。以下の情報を指定します。
    ソースサイト
    手順 4 で設定したローカルサイトを指定します。
    ターゲットサイト
    手順 3 で作成した ION サイトを選択します。
    カテゴリ
    [ESB] を指定します。
    間隔区分
    トランザクション以外のオプションを指定します。
  7. [レプリケーション管理] フォームで、[レプリケーショントリガの再生成]をクリックします。

    ユーザ操作によって次に BOD 生成がトリガされると、BOD XML が自動作成され [レプリケーション文書送信箱] に配置されます。

注: 
  • いくつかの場合に(たとえば統合の初期化時)、手動で特定の BOD を生成する必要があることがあります。 [レプリケーション文書手動要求ユーティリティ] を使用してこれを行うことができます。
  • まだ開発中の BOD がある場合は、その BOD を ESB レプリケーションカテゴリに含めることができますが、必要に応じて [メソッドをスキップ] または [テーブルをスキップ] を選択して、BOD のレプリケーションを防止できます。
関連トピック