2 つの数量を使って商品を受領する
商品を受領するときに 2 つの異なる種類の数量を入力したい場合があります。商品を 2 つの異なる数量で仕入れ、受領することができます。ただし、これら 2 つの数量の間に固定の換算係数がなく、受領時まで 2 つの数量がわからないことがあります。これは、数量が 1 つだけで複数の測定単位が存在する場合の単位換算とは異なります。
たとえば、メートルあたりの料金をユーロで記録して商品を「メートル」単位でオーダーするものの、在庫の基本商品単位には「長さ」を使用するとします。「メートル」と「長さ」の間におおまかな換算レートがあり、そのレートは、合意されている許容範囲内で毎回変動します。商品が納品されると、検査チームは正確なメートルと長さを記録します。2 つの数量の間の正確な換算係数は、システムによって計算されます。商品受領ステージが完了すると、商品の基本単位は「長さ」になります。
システムの設定
このような換算を可能にするには、システムで同じタイプの 2 つの別々の値ラベルを設定して、使用する 2 つの数量として定義します。たとえば、Qty (数量) と RNQty (受領数量) を設定します。仕入タイプまたは在庫移動タイプ内で、1 つ目の値ラベルは通常どおりに [仕入数量] または [在庫移動数量] として定義します。これは在庫を更新する数量で、システム内の数量を制御する数量として使用されます。たとえば上記の例では「長さ」がこれに相当します。また、この数量は、各ステージの請求書照合、キャンセル数量、完了数量などにも使用されます。
2 つ目の数量は [第 2 受領書数量] として定義します。この数量は、別の数量として受領書で使用されます。
受領書ステージで [再計算] フラグが設定されている場合は、関数式を使用して、2 つの数量値ラベル間の実際の換算レートが計算されます。
仕入タイプ値設定
- 仕入数量
使用する仕入数量の値を定義します。
- 第 2 受領書数量
使用する第 2 受領書数量の値を定義します。
在庫移動タイプ値設定
- 在庫移動数量
使用する在庫移動数量の値を定義します。
- 第 2 受領書数量
使用する第 2 受領書数量の値を定義します。
仕入タイプ
- 請求時の原価更新禁止
このオプションがオンにされている場合は、請求書入力、照合、確認の各ステージで原価計算が実行されません。
在庫受領書入力
商品を受領したら、数量 (例: 長さ) と単位、第 2 数量 (例: メートル) と単位を入力します。