仕入タイプの値を定義する

[仕入タイプ定義 値設定] を使用して、仕入タイプで使用する値を定義できます。

  1. [仕入タイプ] の [アクション] メニューから [仕入値] を選択します。
  2. 次の情報を指定します。
    仕入取引タイプと短縮ヘッダー
    これらのフィールドは現在の仕入タイプから自動的に表示され、変更できません。
    値ラベル
    適用する値ラベルは、値ラベル (VLB) で定義します。
    値ラベルの値タイプ

    このフィールドは、選択した値ラベルに応じて自動的に表示されますが、ユーザーが値ラベルのタイプを選択することもできます。次のオプションがあります。

    • [単位なし]

      測定単位をともなわない値。たとえばパーセンテージです。

    • [単位付き]

      測定単位をともなう値。たとえば数量です。

    • [基本通貨に一致]

      基本通貨の値

    • [レポート通貨または第 2 基本通貨に一致]

      レポート通貨または第 2 基本通貨の値

    関数式コード
    値に使用する関数式を指定します。たとえば、関数式デザイナで事前に定義されている [VAT] を使用します。関数式を入力しない場合は、実行時に値を入力する必要があります。たとえば通常、数量には関数式を使用しません。
    注: 関数式を設定するときに、使用する小数点以下の桁数を指定できます。この桁数は、値ラベルに値を入力する際にも使用されます。正しい小数点以下の桁数を使用するように注意してください。通貨で定義している桁数を超える小数点以下の桁数が関数式から返されると、問題が発生することがあります。不明な場合は、関数式に小数点以下の桁数を設定する際に標準の通貨オプションを使用してください。
    計算順序

    関数式コードを指定する場合に、関数式を計算する順序をこのフィールドで指定します。たとえば 1、2、3 の順序で指定します。フォームを閉じて再び開くと、エントリがこの順序で並べ替えられます。並列の順序番号を使用することもできます。つまり、複数の値に同じ順序番号を使用できます。ゼロ (0) の計算順序は、関数式が割り当てられていない、ユーザーが入力する値に使用します。値に関数式を割り当てる場合はゼロの順序番号を使用できません。

    値を関数式で使用するには、この値が事前に計算されている必要があります。計算されていないうちに関数式で値が参照されると、この仕入タイプの取引を入力するときにエラーが発生します。このため、このような値の順序番号には、関数式が適用される値の順序番号よりも小さい値を割り当てる必要があります。たとえば、数量、単価、正味金額の 3 つの値が存在するとします。数量はユーザーが入力し、単価には商品単価表を使用する関数式が含まれ、正味金額には「数量 x 正味単価」の関数式が使用されます。この場合、順序は次のようになります。

    値ラベル 計算順序
    数量 0
    単価 1
    正味 2
    制御値必須
    値に制御値を作成するのかどうか、また作成する場合のステージを指定します。
    確定予算値

    値ラベルに予算金額を保持するのかどうかを指定します。1 つの値でのみ指定できます。予算チェックを適用しない場合は指定しません。

    注: これは基本通貨値にのみ適用します。
    経費予算値

    値ラベルで経費金額を保持するのかどうかを指定します。1 つの値でのみ指定できます。経費チェックを適用しない場合は指定しません。

    注: これは基本通貨値にのみ適用します。
    仕入数量
    値ラベルで仕入数量を保持するのかどうかを指定します。1 つの値のみを仕入数量として指定できます。[商品] タイプの商品を処理するためには、仕入数量を指定する必要があります。
    第 2 受領書数量
    このフィールドを使用して、商品受領を 2 つの数量で記録する機能を設定できます。このフラグを設定できるのは、[単位付き] タイプの値ラベルのみです。第 2 受領書数量は、仕入数量で定義する値ラベルと同じラベルに設定することはできません。また、第 2 受領書数量を使用して在庫を更新することはできません。発注数量のみで在庫を更新することができ、発注数量が続けて主な数量として使用されます。
    仕入与信残高
    値ラベルで仕入与信残高金額を保持するのかどうかを指定します。1 つの値のみを仕入与信残高として指定できます。予算チェックを適用しない場合は指定しません。
    通貨レート基準日

    このステージに到達したときの日付が通貨換算レートに使用されます。通貨コードによって、日付を使用するのか、会計期を使用するのかを定義します。取引タイプで定義されているステージからのみ選択できます。

    注: この再計算を実行するには、[仕入タイプ] フォームの [アクション] メニューから [仕入ステージ] を選択して表示する [再計算] フィールドが [はい] に設定されている必要があります。

    次のオプションがあります。

    • [オーダー入力]

      発注オーダーがシステムに入力されたときの日付が使用されます。

    • [オーダー確認]

      発注オーダー行が確認されたときの日付が使用されます。行が確認されていない場合は、オーダー入力日が使用されます。

    • [受領入力/照合]

      受領書が入力または照合された日付が使用されます。このステージで値を再計算する場合は、現在の受領書行の日付が使用されます。行が完全に受領されていない場合は、オーダー入力日が使用されます。

    • [受領転送]

      商品が受領場所から在庫場所に転送された日付が使用されます。このステージで値を再計算する場合は、現在の受領書行の日付が使用されます。行が完全に受領されていない場合は、発送日が使用されます。

    • [請求書入力]

      請求書行がシステムに入力されたときの日付が使用されます。

    • [請求書照合]

      請求書が照合されたときの日付が使用されます。

    • [請求書確認]

      請求書が確認されたときの日付が使用されます。

    • [不使用]

      オーダー入力日が使用されます。

    レート必須

    通貨テーブルで照会される換算レートを上書き変更する通貨換算レートを入力するのかどうかを指定します。次のオプションがあります。

    • [いいえ] - 入力しません。
    • [はい] - 入力する必要があります。
    • [オプション] - 入力できます。通貨テーブルに定義されるレートが表示されますが、上書き変更できます。
    注: 異なる勘定科目の範囲で異なるレートが定義されている場合は、仕入先勘定科目に定義されているレートが使用されます。
    分析分割

    ユーザーが取引行を値または数量で分割できるのかどうかを指定します。

    このオプションは 1 つの値でのみ選択できます。通常は正味金額か総額です。このオプションが設定されていない場合は、行は数量でのみ分割できます。

    照合値

    この値を発注請求書の照合処理で使用するのかどうかを指定します。照合処理の照合値として使用できる値は 1 つだけです。

    注: 1 つの値ラベルでこのフィールドが [はい] に設定されていない場合は、発注請求書入力で [新規請求書生成] アクションと [請求書行生成] アクションを使用できません。
    単位価格保持
    値ラベルで単位価格を保持するのかどうかを指定します。1 つの値ラベルでのみ単位価格を保持できます。
    注: このフィールドを使用する一例として、仕入一括契約機能を使用する場合が挙げられます。この場合は、どの値ラベルで単位価格を保持するのか、つまりどの値ラベルに契約価格を含めるのかをこのフィールドで指定します。
    注: 単位換算が実行されると、このフィールドの値が換算されます。たとえば、1 箱 10 GBP の商品を 15 箱 1 セットで購入する場合、1 セットの取引単価は 150 GBP になります。
    仕入値保持
    値ラベルで仕入金額を管理するのかどうかを指定します。1 つの値ラベルでのみ仕入値を保持できます。
    このフィールドを使用する一例として、仕入承認機能を使用する場合が挙げられます。行/書類が変更されると、システムによってこのフィールドが確認され、値 (つまり行または書類) が変更されたのかどうかが判断されます。どの値ラベルにも [仕入値保持] のフラグが付けられていない場合は、行/書類への変更内容が正しく処理されません。別の値ラベルに [仕入値保持] のマークが付けられている場合は、行/書類への変更内容がこの値に反映される限り、問題ありません。そうでない場合に数量が変更されると、行/書類への変更は承認処理で認識されません。このため、変更された行/書類が改めて承認対象になることはありません。
    このフィールドは発注オーダーでも使用されます。レポート通貨やその他の取引通貨ではなく、基本通貨が使用されます。さらに、発注請求書または仕入返品票を終了するときではなく、発注オーダーを終了するときに、このフィールドを使用してオーダー行が合計されます。合計金額が最小オーダー額より少ない場合は警告メッセージが表示され、行を保留にする必要があります。オーダー金額が最小オーダー額を超えるまで、この行はリリースできません。
    累計必須
    値に現在までの合計値を作成するのかどうか、またその場合は合計値を適用するステージを指定します。これによって、たとえば入力するときに、これまで入力された発注オーダー値を表示できます。これらの合計を関数式に組み込んで、発注オーダーの合計値に基づいた値をさらに計算できます。
    原取引値
    このフィールドを使用すると、元の取引に指定された値が、後続のステージで値の再計算が行われた場合でも変更されなくなります。たとえば、商品単価表を作成し、商品 A の 1 個目から 10 個目までの単価をそれぞれ 5 GBP、商品 A の 11 個目から 20 個目までの単価をそれぞれ 4 GBP と設定します。15 個の発注オーダーが作成され、商品が 5 個ずつ受領された場合、通常、受領書では商品の単価を 5 GBP として再計算しますが、このフィールドが [はい] に設定されている場合は元の発注オーダーの価格である 4 GBP が使用されます。
  3. 変更内容を保存します。