通貨転記ルールの設定

ビジネスユニット設定でビジネスユニットを設定するときに、通貨値ごとの転記ルールを定義する必要があります。これにより、元帳転記取引ごとに通貨値が必要かどうか、通貨値を手動入力する必要があるか、または自動計算するのかを指定します。

複数のオプションがありますが、使用できるオプションは、通貨値のタイプや、どの通貨をピボット通貨に指定するのかに応じて異なります。

  • 未定義 (または空欄) - 通貨値を入力できないようにします。
  • 入力する場合のみ存在 - 取引に通貨値を手動入力できるようにします。ただし、値は必須ではないため、値が未入力の場合は計算されません。
  • 入力必須 - すべての仕訳取引に通貨値を手動入力するように強制します。
  • 未入力の場合に計算 - 通貨値を入力することができ、入力しなかった場合は、入力されている別の値から自動的に計算されます。
  • 常に計算 - すべての取引に通貨値が常にあり、システムによって常に計算されます。
  • レートのみ - 通貨レートを入力できるものの、通貨金額は入力できません。このオプションは第 5 通貨でのみ使用できます。第 5 通貨の金額は必要に応じて計算されます。

これらの転記ルールは、仕訳タイプ設定 (転記上書き) (JTX) で特定の仕訳に関して上書き変更できます。たとえば、通常の状況では [常に計算] オプションを使用して、手動によるレポート通貨での転記を行えないようにビジネスユニットを設定できます。ただし、例外的な状況では、調整を行うためにレポート通貨金額を転記できるようにする必要がある場合もあります。この場合は、[入力する場合のみ存在] 転記ルールを設定する特別な仕訳タイプを定義します。

次の 2 つの転記ルールはビジネスユニット設定で使用できるものではありませんが、値 2 と値 4 の上書きオプションとして使用できます。

  • 計算しない - 通貨コードが入力される場合は、金額が自動計算されないため、金額を入力する必要があります。取引行は、元帳ではなく、仕訳保留ファイルに転記されます。
  • 空欄許可 - [計算しない] オプションと同様に、通貨コードが入力される場合に金額が計算されません。ただし、[計算しない] オプションと異なり、勘定科目表の値 2 通貨制御が [禁止] に設定されている場合にのみ、金額入力なしで通貨コードを入力できる点です。このオプションでは、取引行を仕訳保留ファイルまたは元帳に転記できます。