通貨残高調整ルールの設定
仕訳を転記するには、仕訳取引の基本通貨金額が一致している必要があります。つまり、借方通貨金額の合計と貸方通貨金額の合計が等しくなければなりません。
貸借の金額が一致しない場合は、差額を訂正する方法を指定できます。差額は、システムで自動的に訂正することも、オペレータが手動で行うこともできます。差額を自動的に訂正する場合は、調整金額は指定されている勘定科目 (仮勘定科目または端数差異勘定科目) に転記されます。
ビジネスユニットを定義するときに、基本通貨の残高調整ルールを指定できます。残高調整は [自動] または [手動] に設定できます。[自動] を選択する場合は、残高調整勘定科目を指定する必要があります。これによって残高調整金額の限度を設定して、大幅な調整が自動的に行われないようにすることができます。
多通貨環境では、取引通貨値、第 2 基本/レポート通貨値、第 4 通貨値の貸借金額も一致する必要があるかどうかを指定し、その必要がある場合はそれぞれの残高調整勘定科目を指定できます。
注: 1 つの仕訳に複数の取引通貨または第 4 通貨が入力されていると、システムはこれらの各通貨での残高調整を行いません。ただし、値 2 または値 4 の合計金額で残高調整することはできます。