マルチサイトの組織を管理する

SunSystems では、組織の運営形態に応じて、各国に事務所を持つ国際組織をさまざまな方法で表すことができます。これらの組織は次のように定義できます。これらの組織は次のように定義できます:

  • 多数の個別の顧客が存在する形態。各サイトがそれぞれのビジネスに責任を持つため、個別に専用の元帳勘定科目を設定します。
  • 勘定科目はグループレベルで制御されるため、すべてのサイトが 1 つの元帳勘定科目を共有します。

上記の形態を組み合わせて使用できます。たとえば、多国籍組織が各国に 1 つの中心的な取引サイトと複数の支部の事務所を設けている場合、各支部は各国に対応した元帳勘定科目にリンクされた個別の顧客となります。

マルチサイト組織の勘定科目保有先

マルチサイト組織には、複数の場所またはサイトが存在し、すべての場所またはサイトと個別に取引が行われるものの、請求や送金の中心となるポイントは 1 つのみです。組織に集中会計機能が存在する場合は、これが一般的です。

それぞれのサイトまたは場所は、個別の顧客または仕入先として定義されます。1 つのサイトがグループの請求先顧客または送金仕入先として機能し、このサイトが勘定科目保有先と呼ばれます。このサイトは、勘定科目表コードを参照する唯一の顧客または仕入先となります。その他すべてのサイトの顧客または仕入先のレコードは、[請求先顧客] フィールドまたは [送金仕入先] フィールドの勘定科目保有先を参照します。

顧客に関する概念を次に示します。

multisite-cust.png

マルチサイトの組織を設定するには、勘定科目を保有する顧客または仕入先を作成し、対応する債権/売掛金や債務/買掛金の勘定科目を割り当てるか、または作成します。グループ内の他のすべての顧客または仕入先については、勘定科目を保有する顧客や仕入先を、請求先顧客や送金仕入先として指定します。

複数の勘定科目保有先を定義する

複数の勘定科目保有先を備えたマルチサイト組織は、多数の個別のマルチサイト組織として表されます。この例としては、各国に 1 つの勘定科目保有先のサイトと、その他の多数のサイトを設けている多国籍企業があります。この企業は、国ごとにマルチサイトの組織として設定されます。

あるサイトから別のサイトへ勘定科目を移動するには、まず新しい勘定科目保有先をグループのメンバーにする必要があります。勘定科目コードを新しい勘定科目保有先に転送し、グループ内の他のすべての顧客や仕入先を新しい保有先にポイントすれば転送作業は完了です。

マルチサイト組織で勘定科目保有先を変更する

マルチサイトの組織は多数の顧客で構成されますが、そのうちの 1 つだけが勘定科目保有先となります。ある顧客サイトから別の顧客サイトへ勘定科目保有先を移動するには、次の手順を実行します。

  1. 勘定科目コードを削除することにより、勘定科目保有先の顧客から勘定科目を削除します。
  2. 勘定科目コードを新しい勘定科目保有先の顧客に追加します。
  3. その他のすべての顧客サイトについて、請求先顧客または仕入先のコードを新しい勘定科目保有先のコードに変更します。