イベント実行パラメタの設定

イベント実行にパラメタを設定するには、2 つの基本的な方法があります。

  • 各実行区分に関連付けられたイベント実行パラメタフォームを使用します。

    これらのフォームにアクセスするには、[イベント実行] フォームで最初に [実行区分] を選択してから [パラメタの編集] をクリックします。

  • [イベント実行] フォームのテキスト編集フィールドに、パラメタを直接入力します。

[イベント実行] パラメタフォームから処理を始めて、イベント実行フォームで手動で出力を編集することもできます。

注:  実行パラメタのパラメタ、関数、構文に精通しているユーザの場合は、パラメタ情報をテキストフィールドに手動で入力できます。ただし、このデータを初めから全て手動で作成できることが確実な場合を除いて、あるいは信頼できるソースからデータを貼り付ける場合を除いて、また、有効なパラメタ、関数、構文のみを確実に使用するためにも、この目的に合わせて特別に設計されたイベント実行パラメタフォームを使用することをお勧めします。

イベント実行パラメタフォームの効果的な使用のためのヒントとガイドライン

イベント実行パラメタフォームを使用すると、イベント実行パラメタを手動で作成するよりもパラメタを容易に設定できますが、各実行区分に使用できるパラメタ、関数、構文についてある程度の知識が必要です。そのための最も有効な方法はおそらく、各実行区分に関連付けられているフォームを開き、そのフォームとフィールドのオンラインヘルプにアクセスすることです。 『Guide to the Application Event System』 にも広範な参照文書が記載されています。

各イベント実行パラメタフォームには、選択された実行区分に役立つパラメタと関数のみが含まれます。従って、たとえば受信者に何かを通知するための実行を作成する場合、その通知を作成するのに必要なパラメタのみを [イベント実行通知] フォームから使用できます。

イベント実行パラメタフォームのほとんどのオプションには、フィールドとボタンの両方が含まれます。以下のようなフィールドが含まれます。

  • そのオプションの値を直接入力できるテキスト編集フィールド
  • 必要な値を選択できるドロップダウンリスト
  • ドロップダウンリストから値を選択したり手動で値を入力できるコンボボックス

関連付けられたボタンを使用すると、通常、以下のいずれかが開きます。

  • [イベント実行式エディタ] です。式を使用して必要な値を作成するために使用する汎用フォームです。

    詳細は「イベント実行パラメタの式の使用」を参照してください。

  • 別の補助的なイベント実行パラメタフォームです。そのオプションの適切な値の作成に役立つように特別に設計されています。

    例えば、多数のイベント実行パラメタフォームの [条件] ボタンをクリックすると、 [イベント実行パラメタ条件] フォームが開きます。このフォームは、イベントシステムが使用するための適切な条件ステートメントを容易に作成し書式設定できるように設計されています。

イベント実行パラメタフォームで [OK] をクリックすると、指定した値が正しい構文を使用して書式設定され、親フォームに返されます。

構文にエラーがないことを検証するには、続行する前に [構文の確認] ボタンをクリックします。

顧客の与信限度が変更されたときに管理者に通知するイベントの一部として、新しい与信限度が $500,000 以下の場合に与信管理者に承認を促したいとします。新しい与信限度が $500,000 を超える場合は、与信監督者がその変更を承認する必要があります。分岐実行区分を使用して、プロンプトメッセージを受け取る人物を決定することができます。

この状況を処理するには、顧客の与信が変更されるたびに実行するイベントハンドラを作成します。イベントハンドラフォームを使用してハンドラを作成した後、[イベント実行]をクリックして [イベント実行] フォームを開きます。イベント実行フォームで、1 つの実行に対して実行順序番号を割り当て、[実行区分]フィールドで[分岐]を選択します。

ここで[パラメタの編集]をクリックして [イベント実行分岐] フォームを開きます。このフォームには 2 つのフィールドと 1 つのボタンがあります([OK] ボタンと[取消]ボタンは除く)。条件を設定するために補助フォームを使用する必要があるため、[条件]ボタンをクリックします。

この例では、CreditLimit プロパティの値が 500,000 以下の場合にイベントハンドラが次の実行手順に進むように、条件を設定する必要があります。あるいは、CreditLimit プロパティが 500,000 を超える場合に実行フローが別の実行手順へと枝分かれして進むように設定します。

[イベント実行パラメタ条件] フォームが開いたら、条件の設定を支援するための[]ボタンを使用します。[式 1] ボタンをクリックして [イベント実行式エディタ] を開き、これを使用して条件の最初の部分を設定します。[CreditLimit] プロパティの値を指定するために、[関数を選択] リストから [PROPERTY](または [P])を選択します。

[PROPERTY] 関数を選択すると、 [イベント実行式エディタ] が[パラメタ 1] フィールドを追加します。このフィールドでは、値を返す対象のプロパティ名がわかっているため、[CreditLimit] と指定して [OK] をクリックするだけで、 [イベント実行パラメタ条件] フォームに戻ります。

[演算子] フィールドで、「大なり」記号([>])を選択します。

最後に [式 2] フィールドで [500000] と指定します。この例では使用する値がわかっていて、その値を「ハードコード化」したいため、 [イベント実行式エディタ] は使用する必要がありません。

[OK] をクリックすると、 [イベント実行分岐] フォームに戻り、[条件]フィールドに値が挿入されます。[移動先] フィールドで、以下のいずれかの操作を実行します。

  • この条件が「真」の場合にハンドラが進む実行順序手順の番号を選択します(目的の実行順序手順が既に存在する場合)。
  • 実行順序手順がまだない場合、後でターゲットに作成する予定の手順の番号を指定します。

[OK] をクリックすると、 [イベント実行] フォームに戻り、正しいパラメタテキストが作成されます。

この時点で、[構文の確認]をクリックして、パラメタの構文が全て正しいことを検証することをお勧めします。エラーがある場合、長い詳細なエラーメッセージが表示されます。このエラーメッセージを使用して、エラーが表示されている行とその前のコンテキストを注意深く読むと、エラーの起きた場所と内容を判別できます。この例のように、多くの場合、プロパティ名は引用符で囲う必要があります。引用符で囲まれていないと、エラーが返されます。(実際に、引用符の付け忘れは最もよくある構文エラーです。)

エラーが起きた場合は、手動でエラーを修正し、再度[構文の確認]をクリックします。全てのエラーが解決するまで、この作業を繰り返します。

注意: [パラメタの編集] を再度クリックする前に構文エラーを修正しておかないと、パラメタテキストが全て失われるため、最初からやり直さなければならなくなります。
関連トピック