注記について

1 つまたは複数の注記の添付によって、レコードまたはレコードのコレクションに注釈を付けることができます。このトピックでは、注記の区分について説明します。「関連トピック」は、注記の作成、表示、添付、または添付解除方法を説明している他のトピックにリンクしています。

オブジェクト注記とクラス注記

作成できる注記の区分には、以下のようなものがあります。

  • 単一レコード注記( [オブジェクト注記] ):これらの注記は、現在選択されているレコードに添付されます。オブジェクト注記は、内部または外部として設定できます。当該レコードに特定の注記を作成したり、再利用可能な注記を添付できます。
  • コレクション内の全てのレコードの注記( [クラス注記] ):これらの注記は、コレクション内の全てのレコードに添付されます。たとえば、クラス注記を 1 つの顧客レコードに添付すると、その注記は、自動的に全ての顧客レコードに添付されます。クラス注記は、内部または外部として設定できます。クラス注記としては、再利用可能注記のみを添付できます。また、クラス注記はレポートには印刷されません。

どちらの区分の注記でも、1 つのレコードに複数の注記を添付できます。どの区分の注記をレコードに添付しても、システムの他の全ユーザがその注記を読むことができます。

注記を添付すると、ステータスバーに [注記] という言葉が表示され、[実行] メニューの [カレントに対する注記] オプション(単一レコード注記の場合)または [全てに対する注記] オプション(コレクション全体に添付される注記の場合)の横にチェックマークが表示されます。

注: 一部のフォームでは、標準のオブジェクト注記やクラス注記の代わりに、アプリケーション固有の注記を使用します。それらの注記の目的は標準注記と同様ですが、使用方法が異なります。

再利用可能注記

再利用可能注記は [システム/ユーザ注記] フォームで定義します。再利用注記は、いったん作成すると、オブジェクト注記またはクラス注記として何回でも添付できます。再利用可能注記には、次の 2 種類があります。

  • ユーザ注記:いったん作成されたユーザ注記は、作成者だけが再利用し、レコードに添付できます。例えば、サリーは [システム/ユーザ注記] フォームでユーザ注記を作成すると、後でその注記を表示し、他のレコードに添付できます。ただし、ピートはフォームを開いても、サリーの注記を表示したり、それらを自分のレコードに添付したりはできません。
  • ユーザ注記はレポートには印刷されません。
  • システム注記:システム注記は、いったん作成されると、システム上の誰もが使用できます。例えばジョーがシステム注記を作成すると、ジョーとジェインの両方とも、後で [システム/ユーザ注記] フォームでその注記を表示できます。両者はその注記を、必要なだけいくつものレコードに添付できます。

    システム注記はレポートに印刷できます。

内部/外部注記

全ての注記は、内部または外部のいずれかに分類できます。注記に関して内部チェックボックスを選択すると、その注記はシステムによって内部注記としてタグ付けされますそうしない場合、その注記は、システムによって外部注記として扱われます。この分類は、レポートへの注記の印刷時に使用されます(以下で説明)。

レポートへの注記の印刷

レポートおよびユーティリティの多くで、出力の一部として印刷できる注記の種類をユーザが指定できます。場合によっては、[外部注記の印刷] オプションと [内部注記の印刷] オプションを、他の注記印刷オプションと組み合わせて使用します。これらを必要とする注記印刷オプションに対して、これらのオプションの少なくとも 1 つを選択しない場合は、他のどのようなオプションを選択しても、注記は印刷されません。また、これらのオプションの 1 つまたは両方を選択していても、別のオプションも同時に選択しなければ、注記は印刷されません。

たとえば顧客注記と受注オーダ注記の両方が印刷可能なレポートで、内部注記、外部注記、またはその両方の印刷を選択できるとします。そして、レポートには外部顧客注記のみを印刷したいとします。この場合は、[顧客注記の印刷] ([オーダ注記の印刷] ではない)と[外部注記の印刷]([内部注記の印刷] ではない)を選択します。両方のオプション([顧客注記の印刷] と [内部注記の印刷])を選択しなければ、注記は印刷されません。

[外部注記の印刷] と [内部注記の印刷] だけが印刷注記オプションであるフォームでは、印刷される注記はフォーム自体によって決まります。

ユーザ注記とクラス注記はレポートに印刷されません。

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