論理フォルダを含むファイルサーバの設定

ファイルサーバおよび論理フォルダがアプリケーションで設定されている場合は、ファイルおよび文書のアップロードまたはダウンロードの場所を指定するために、これらを使用できます。ファイルサーバおよび論理フォルダの仕様は、以下の場合のいずれかで使用できます。

  • FTP サーバまたは共有サーバによる、オンプレミスアプリケーション
  • クラウドチームによってファイルサーバが Amazon Web Service Simple Storage Services(AWS S3)「バケット」として事前定義されているクラウドアプリケーション

必須事項:

  • 適切なフォームへのアクセス権を持つ、このアプリケーションのシステム管理者である必要があります。
  • ファイルサーバを配置する場所(クラウド、FTP サーバ、共有オンプレミスサーバ)を決め、オンプレミスである場合には、ファイルパスおよびログイン情報を把握します。
  • 作成する必要のある論理フォルダを決めます。一部の論理フォルダは、アプリケーションによって事前に定義されます。その他は、会社のニーズによります(例: HR 文書)。
  • ファイルサーバに選択肢がある場合は、どの論理フォルダが、どのファイルサーバに配置されるかを決めます。
  • どのユーザが、どの論理フォルダにアクセス権を持つかを決めます。
  1. オンプレミスアプリケーションについては、 [ファイルサーバ] フォームで各ファイルサーバを定義します。
    クラウドアプリケーションについては、ファイルサーバがクラウドチームによって事前に定義されることがあります。この環境では、独自のファイルサーバを定義することができます。これは、ルートパスを含むデフォルトの AWS バケットを使用することや、[追加プロパティ] セクション(以下を参照)で行えます。
    1. 以下の情報を指定します。
      有効
      ファイルサーバが現在有効で、使用できる場合は、このフィールドを選択します。
      サーバ名
      サーバを説明する名前を指定します(例: FTP_EDI、fileserver1、EDI_bucket)。
      サーバ区分
      以下のオプションの 1 つを選択してください。
      • [FTP]
      • [共有パス]
      • [AWS S3]このオプションは、クラウドアプリケーションにのみ利用できます。
    2. [AWS S3] のサーバ区分を選択する場合は、この情報を指定します。
      バケット名/デフォルトバケットとして設定
      AWS バケット名を指定するか、[デフォルトバケットとして設定] を選択して、このフィールドを [デフォルト] に設定します。
      ルートパス
      サブパスを指定して、バケットパス後に使用します。これにより、同じバケット名において各種ファイルサーバを作成できます。

      例:Server1 には、/Benefits/ のルートパスがあります。

      完全なパス: infor-awsbucket-prd-csbi/PRIVATE/csbi/903/tenant1/site1/Benefits/

      Server2 には、/CustomerOrders/ のルートパスがあります。

      完全なパス: infor-awsbucket-prd-csbi/PRIVATE/csbi/903/tenant1/site1/CustomerOrders/

    3. [FTP] または [共有サーバ] のサーバ区分を選択し、以下の情報を指定します。
      ドメイン
      ユーザログインのドメインを指定します。
      共有/FTP パス
      共有サーバまたは FTP サイトにアクセスするためのパスを指定します。例://FTP_Server/Infor
      ユーザ ID
      共有サーバまたは FTP サイトにアクセスするためのユーザ ID を指定します。
      パスワード
      共有サーバまたは FTP サイトにアクセスするためのユーザパスワードを指定します。
      リモートサーバ名
      サーバの DNS 名/IP アドレスを指定します。これは、FTP の場合にはオプションですが、共有 UNC サーバの場合には必須です。
    4. [サーバ区分] が [AWS] または [FTP] の場合には、[追加プロパティ] をクリックして、キー値のペアを設定できる新しいフォームを開きます。これらのプロパティはオプションです。

      AWS については、以下のプロパティを使用してデフォルトのプロパティを上書きします。

      • [aws_bucket]:このプロパティを使用してマルチテナントユーザのバケット名を定義します。アプリケーションは、バケットパスとしてこれを使用します。そうでなければ、EC2 インスタンスで定義されているバケットパスが使用されます。この場合、全体のルートパスを定義する必要があります。
      • [aws_access_key_id]
      • [aws_secret_access_key]
      • [aws_session_token]
      • [aws_region]
      • [aws_service_url]
      • [aws_request_expires_after_seconds]

      FTP については、SSL を有効化するために、[enablessl] にキーを設定し、値を [] に設定します。

    5. [検証] をクリックして、サーバログイン情報を検証します。
    6. [有効化] をクリックします。これで、ファイルサーバは、その他のフォームで利用できるようになります。
  2. [ファイルサーバ論理フォルダ] フォームで、以下の情報を指定して、ファイルサーバに論理フォルダを作成します。
    有効
    このフィールドを選択して、IDO ランタイムを再起動することなく、新しいファイルサーバをすぐに有効化します。ファイルサーバは、アプリケーションで最初のログインが行われると自動的に有効化されます。ファイルサーバは、[有効] が選択されると、その他フォームで使用できるようになります。
    論理フォルダ名
    論理フォルダの名前を指定してください。
    サーバ名
    論理フォルダを配置するファイルサーバを選択します。
    フォルダテンプレート
    代替フォルダパスを指定します。このテンプレートがフォーム固有である場合は、P() および V() 値を使用できます。これらの代替可能な変数は、全てのテンプレートに使用できます。
    • USERGROUP() は、認証グループ名で置き換えられています。
    • LOGICALNAME() は、論理フォルダ名で置き換えられています。
    • USERNAME() は、セッションユーザ名で置き換えられています。
    フォルダアクセスの深さ
    どのユーザがこのフォルダ下のファイルにアクセスできるか、レベルを指定します。

    例:論理フォルダに対するテンプレートの設定」を参照してください。

  3. 特定の論理フォルダにアクセスできるユーザグループを設定します。
    1. [グループ] フォームでは、グループおよびユーザを設定します。
    2. [グループ承認] をクリックします。
    3. [グループのオブジェクト承認] フォームで、選択したグループに、[オブジェクト区分] として [ファイルサーバ] を選択します。
    4. [オブジェクト名] フィールドで、アクセスがこのグループに制限される必要のある論理フォルダを選択します。
    5. 以下のアクセス権限を [認可] に設定します。アクセス権限は、削除、編集、読み取りです。
  4. オンプレミスアプリケーションについては、サーバマシンで物理フォルダを設定し、論理フォルダ構造を一致させます。また、必要に応じて、これらのフォルダで共有を設定します。
ファイルサーバおよび論理フォルダが定義された後は、パラメータフォームおよび [文書] および [添付文書] フォームでこれらを選択できます。するとユーザは、この図で示されているように、 [ファイル保守] フォームからファイルにアクセスできます。

SelectFiles-LogicalFolders