多国語ユーザインタフェース

CloudSuite Business を使用すると、システム管理者および個々のユーザは、ユーザインタフェースの言語を選択できます。言語の選択は、フォーム、メッセージ、およびヘルプのテキストに影響します。

カルチャー名とフォルダ

フレームワークでは、言語名と地域名または国名を組み合わせて、カルチャー名が構成されます。例:

言語 - 国 カルチャー
英語 - 米国 en-US
スペイン語 - アルゼンチン es-AR
日本語 - 日本 ja-JP

CloudSuite Business では、カルチャー名は作業ディレクトリのフォルダの下にあるサブフォルダの名前としても使用されます。各サブフォルダには、特定の言語のリソース(その言語に翻訳されたツールセットのメニュー、ダイアログ、および文字列を含む)とその言語に翻訳されたヘルプファイルが含まれています。

アプリケーションが起動すると、ツールセットでは [言語 ID] フォームの設定とともに現在のユーザデフォルトの設定を判断して、その設定に基づく言語でユーザインタフェース、ヘルプ、およびメッセージを表示します。

言語専用のリソースがユーザデフォルト設定で利用できない場合、ユーザインタフェースやヘルプはアプリケーションの基準言語(米語)で表示されます。

言語 ID

[言語 ID] フォームでは、アプリケーションで使用される言語関係の ID を定義し、その ID をリソースにリンクします。各言語 ID に割り当てられている文字列テーブル、言語、およびヘルプのサブディレクトリ、その言語 ID に対応したアプリケーションメッセージの言語、言語 ID が有効なときにレポートの印刷に使用されるフォントを指定します。また、このフォームでは、言語 ID が有効な場合にレポート出力で使用する日付形式と数字書式を定義します。言語 ID 名は .NET カルチャー名に対応します。

翻訳された文字列

アプリケーションのフォームデータベースには、一連の「文字列」テーブルが含まれています。これらのテーブルには、フォームのタイトル、フィールドのラベル、ボタンなどで使用される翻訳済のテキスト文字列が格納されています。米語用のデフォルトの文字列テーブルには、Strings という名前が付いています。他の文字列テーブルには、JapaneseStrings、FrenchStrings などの名前が付いています。

各言語 ID に使用される文字列テーブルは、アプリケーションの [言語 ID] フォームの設定によって決定されます。 [サイト] または [サイト/会計グループ] フォームでは、フォームデータベース名が特定のサイトで使用する文字列テーブルを含むフォームデータベースをポイントする必要があります。

翻訳されたメッセージ

アプリケーションメッセージ文字列は、ApplicationMessages テーブルで保持されます。このテーブルには、デフォルトの米語のテキスト文字列とメッセージ文字列を翻訳したものが含まれます。

アプリケーションでのメッセージに使用される言語は、[言語 ID] フォームの [メッセージ言語] 設定により決まります。

言語の選択の上書き

基準言語設定は、個々のユーザおよびシステム管理者の両方が上書きできます。

個々のユーザは、 [設定] ダイアログボックス([表示 > ユーザ設定] メニューで設定を選択)で、アプリケーションのデフォルト言語を上書きできます。[言語] フィールドでは、 [言語 ID] フォームで定義された言語 ID の一覧から選択できます。たとえば、ユーザデフォルトの言語は、そのコンピュータを使用するユーザがフランス語を話すため、[フランス語(フランス)[fr-FR] に設定されている場合があります。ただし、英語しか話さない別のユーザは、例えば[英語(米国)[en-US]] を選択することによって、言語設定を上書きし、ユーザインタフェースとヘルプを英語で表示できます。

言語の上書き情報は、その上書きがリセットされるまで保存され、次にこのアプリケーションにログオンしたときに有効になります。言語をユーザデフォルトのカルチャーにリセットするには、 [ユーザ設定] ダイアログの [言語] フィールドで [<ユーザデフォルト言語設定>] を選択します。

システム管理者は、 [言語 ID] フォームで言語の割当を変更して、複数の言語が混合したユーザインタフェースを作成できます。

言語上書きの制限

システムユーザまたはシステム管理者であっても、設定言語の上書きには制限がいくらかあります。

  • 言語を上書きするときに、言語固有のリソースが利用できない言語 ID を選択した場合、インタフェースはアプリケーションの基準言語(米語)で表示されます。
  • ドロップダウンカレンダは常にユーザデフォルトのカルチャーの言語で表示されます。
  • 第三者アプリケーションによって作成されたグラフは、ユーザデフォルトのカルチャー の言語でテキストを表示する場合があります。
  • アプリケーションユーザインタフェースの日付書式と数字書式は、アプリケーションクライアントが常駐するコンピュータの Windows 地域設定を介してのみ変更できます。リモートデスクトップ接続を使用してシステムにログオンしている場合、これはそのクライアントを介してアプリケーションに接続している全てのユーザに影響します。