クレジットノート、デビットノート、仕入返品票、売上返品票の元帳インターフェイス
元帳インターフェイスには [在庫] と [取引] の 2 つのタイプがあります。
取引
取引タイプの元帳インターフェイスには、値ラベルが含まれます。たとえば 1 つの値ラベルで行の正味金額を保存し、これを特定の勘定科目に転記します。これは借方転記または貸方転記になります。この元帳インターフェイスは取引タイプにリンクされ、その取引タイプ内のステージにリンクされます。これにより、たとえば受領書入力/照合ステージで、在庫勘定科目の借方と仕入先勘定科目の貸方に転記できます。
値ラベルは関数式によって計算されます。通常ほとんどの値ラベルは、行の数量を乗算して計算されます。たとえば正味金額を保存する値ラベルは、行の数量に単位価格を乗算して計算されます。通常の発注オーダーや受注オーダーでは、数量は常に正の値です。
仕入返品票、売上返品票、クレジットノート、デビットノートでは、通常の発注オーダーまたは受注オーダーの逆の操作を行うため、数量が負の値として保持されます。処理する際には次のようないくつかのシナリオが考えられます。
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通常の発注オーダーまたは受注オーダーと同じ関数式を使用する場合。数量が負の値であるため、負の値ラベルになります。たとえば、負の数量に正の単位価格を乗算することにより、負の値 (負の値ラベル) が計算されます。
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通常の発注オーダーまたは受注オーダーと同じ元帳インターフェイスを使用する場合は、システムによって値ラベルが負であることが判断され、貸方または借方のマーカーが自動的に逆転されて正しい転記が行われます。この場合、逆仕訳が元帳に転記されます。
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通常の受注転記または発注転記と同じ元帳に転記するものの、負の値ラベルを表示したくない場合。仕入返品票、売上返品票、クレジットノート、デビットノートの関数式で値ラベルに「-1 (マイナス 1)」を乗算することにより、正の値ラベルを付けます。正しく転記を行うために、通常の発注オーダーまたは受注オーダーと同じ元帳転記方法は使用できません。これは、貸方または借方が正しくなくなるためです。正しく転記を行うには、貸方マーカーと借方マーカーを逆転した別の元帳インターフェイスが必要になります。
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別の元帳に転記したい場合は、別の元帳インターフェイスが必要になります。貸方マーカーと借方マーカーを指定し、関数式を必要に応じて正または負の値に指定します。
在庫
在庫タイプの元帳インターフェイスでは値ラベルが参照されないため、正と負の値を考慮する必要はありません。受領/出庫または商品の在庫原価 (標準原価、加重平均原価、定義済平均原価、6 つのユーザー定義原価) が参照されます。行が処理され、在庫原価機能が使用されていると、これらの原価が作成されます。これらの値は常に正の値になります。在庫原価は常に正の値であるため、元帳インターフェイス内の貸方マーカーと借方マーカーが必要に応じて設定されます。