イタリア会計の概要

このセクションでは、SunSystems を使用してイタリアの法定レポートの要件を満たすレポートを作成する方法を概説します。SunSystems で提供されるツールを活用してレポートを作成する方法を説明します。また、SunSystems のセキュリティ機能を使用してシステム管理や仕訳入力を最大限に制御する方法も提案します。

背景

法律

イタリアの法律では、行政当局による調査に対して、組織が財務諸表や会計レポートを提出することが義務付けられています。会計レポートは、公印が押された書類で提出する必要があります。財務報告書と会計レポートを作成した後に、これらを修正することはできません。

プリマノタ (Prima Nota)

組織で明確な会計一覧を作成する必要があるため、イタリアではすべての取引を仮帳簿であるプリマノタ (Prima Nota) に仮転記することが慣習になっています。行政レポートまたは会計レポートが必要になるまでは、取引や取引明細を入力した後に、これらの取引詳細を仮帳簿内で修正することができます。レポートが必要になった時点でメインの元帳に正式転記します。

登録

仮帳簿へ入力したすべての取引には、登録 (入力) 日を使用してスタンプが押されます。通常は、この日付スタンプに 1 つ以上の番号を追加します。これは頭にコードを付けた番号になる場合もあります。イタリアでは通常ユーザーは、仮帳簿登録の取引採番と、正式転記時の日計表採番の両方を設定する必要があります。これらの登録詳細は、取引に関連する書類に書き込まれます。これにより、法定レポートから元の請求書までの監査軌跡、クレジットノートなどが提示されます。

仮帳簿

SunSystems の仮転記機能をプリマノタとして使用することができます。SunSystems では、仮転記と正式転記の 2 つのタイプの取引を元帳に転記できます。

[元帳設定 (LES)] の [仮転記] フィールドの設定を [必須] に変更すると、すべての取引が自動的に仮転記として転記されます。これは、仮取引を仮帳簿に転記するのと同じことです。

内容の修正やレポート作成を行ってから正式転記として転記できます。これは、取引の正式転記と同じことです。

[仮転記] が [オプション] に設定されている場合は、取引を仮転記として転記するか正式転記として転記するかを選択できます。

確定取引の一覧とレポート

取引を正式転記として転記した後に、イタリアで義務付けられている確定取引一覧とレポートをいつでも再印刷できます。