通貨モデルで再評価を使用する
為替再評価計算では、選択する元通貨と対象通貨、またピボット通貨に基づいて、別の取引値を更新する再評価転記が生成されます。
このため、どの通貨をピボット通貨にするのかによって、必要な再評価値をすべて計算するために為替再評価計算を 2 回以上実行しなければならない場合があります。
各通貨モデルで実行しなければならない再評価処理を以下に簡単に説明します。
通貨リスク分散モデルを使用する再評価 (ピボットは基本通貨)
分割リスク通貨モデルでは、基本通貨をピボット通貨に設定し、現地会社と親会社の間で為替リスクを分散します。
このモデルを使用するには、次の 2 つの再評価を実行する必要があります。
- 基本通貨値を再評価するために、基本通貨に対して取引通貨を再評価します。
- 第 2 基本/レポート通貨に対して、基本通貨を再評価します。
GAAP モデルを使用する再評価 (ピボットは取引通貨)
一般的な GAAP 通貨モデルを使用する場合、ピボットは取引通貨で、親会社が為替リスクを請け負います。この場合は、通常、次の 2 つの再評価を実行する必要があります。
- 基本通貨値を更新し、基本通貨で損益を計算するには、基本通貨に対して取引通貨を再評価します。
- 第 2 基本通貨値を更新し、第 2 基本通貨で損益を計算するには、第 2 基本/レポート通貨に対して取引通貨を再評価します。