分析コード統合とビジネスルール

[支払実行 (PYR)] [入金実行 (PYC)] では、分析コードの統合と設定に関する 2 つのオプションを使用できます。債務/債権取引行の分析コードに関する [統合修正] オプションと、支払/回収勘定科目取引の分析コードに関する [銀行分析] オプションがあります。

また、ビジネスルールを使用することにより、 [支払実行] および [入金実行] で生成される取引に分析コードを設定し、妥当性を検証できます。これを行うには、 [支払実行] の [機能コード] をチェックする [イベントプロファイル] を作成し、[00015 挿入] または [00016 システム生成取引] の分析を検証の [呼出ポイント] を定義します。

注:  呼出ポイント 0015 または 0016 を使うビジネスルールの妥当性検査に取引が失敗すると、デフォルトでは取引レポートにエラーメッセージが表示されません。これは、SunSystems サンプルレポートに含まれていないためです。分析コードの妥当性検査に関するエラーを表示するには、該当する列を支払や回収など処理の取引レポートに追加します。

[統合修正] および [銀行分析] のオプションが、ビジネスルール呼出ポイント 00015、00016 とどのように機能するのかを次の表に示します。

統合修正とビジネスルール

統合修正 ビジネスルール呼出ポイント 00015 - 挿入 ビジネスルール呼出ポイント 00016 - 検証 組み合わせて使用できる 影響
統合修正のみで分析を設定     はい 勘定科目表の分析設定と照合して、債務/債権勘定科目の分析を検証
統合修正のみで分析を設定   呼出ポイント 16 で分析を検証 はい 勘定科目表の分析設定と照合して検証
使用しない ルールを介してのみ分析を設定   はい このシナリオでは、呼出ポイント 15 の後に 16 が自動的に呼び出され、勘定科目表設定と照合して分析が検証されます。
統合修正で分析を設定 分析は、ルールを介してさらに調整可能   はい (あまり可能性はありません。) このシナリオでは、呼出ポイント 15 の後に 16 が自動的に呼び出され、勘定科目表設定と照合して分析が検証されます。元の取引に基づいてビジネスルールが適用されます。ただし、統合修正で生成された分析コードよりも、ビジネスルールによって生成された分析コードが優先されます。

銀行分析とビジネスルール

銀行分析 ビジネスルール呼出ポイント 00015 - 挿入 ビジネスルール呼出ポイント 00016 - 検証 組み合わせて使用できる 影響
使用しない 使用しない   はい デフォルトでは、債務/債権取引から分析コードが取得されます。つまり、統合修正が使用されている場合は、統合修正から取得されます。
銀行分析のみで分析を設定     はい 銀行に関する分析が、債務債権の分析から切り離されます。銀行勘定科目の分析は、勘定科目表の分析設定と照合して検証されません。
使用しない ビジネスルールを定義しない   はい - 下記の注を参照 このシナリオでは、呼出ポイント 15 の後に 16 が自動的に呼び出され、勘定科目表設定と照合して分析が検証されます。
銀行分析で分析を設定 ビジネスルールを定義しない   いいえ ビジネスルールは無視され、銀行分析の設定が確実に実行されます。
注:  [支払実行] で [決済勘定科目に単一取引転記] が設定されているか、 [入金実行] で [回収勘定科目に単一取引転記] が設定されている場合にのみ、ビジネスルールで銀行取引に分析を設定できます。

換算差益/差損分析とビジネスルール

換算差益/差損分析 ビジネスルール呼出ポイント 00015 - 挿入 ビジネスルール呼出ポイント 00016 - 検証 組み合わせて使用できる 影響
使用しない 使用しない   はい デフォルトでは、債務/債権取引から分析コードが取得されます。つまり、統合修正が使用されている場合は、統合修正から取得されます。
分析を換算差益/差損分析でのみ設定     はい 換算差益/差損分析に関する分析が、債務債権の分析から切り離されます。換算差益/差損分析の分析は、勘定科目表の分析設定と照合して検証されません。
使用しない ビジネスルールを定義しない   はい このシナリオでは、呼出ポイント 15 の後に 16 が自動的に呼び出され、勘定科目表設定と照合して分析が検証されます。
分析を換算差益/差損分析で設定 ビジネスルールを定義しない   いいえ ビジネスルールは無視され、換算差益/差損分析の設定が確実に実行されます。