調整マネージャでビジネスルールを使用する

ビジネスルールを使用して、調整マネージャ (RCM) 内の取引を調整したり照合したりできます。

調整マネージャでは 2 セットの取引が照合されます。調整条件はルールセットで定義され、イベントプロファイルに適用されます。イベントプロファイルによって、調整マネージャ機能と調整プロファイルが定義されます。

ルールセットには、照合基準を決める IF 条件文が含まれます。また、照合条件に一致する場合に、取引で消込みマーカーを [照合済] に設定する「照合」文を含むこともできます。

調整マネージャには、選択されたデータ項目に同じ値が含まれる場合に、各調整内の取引を自動的に照合する自動調整機能も含まれます。このため、複雑な調整条件を適用する必要がある場合や、各取引セットで異なるデータ項目を照合する必要がある場合にのみ、取引照合のビジネスルールを定義します。たとえば、請求書番号で照合する場合は、必要データが各取引セットの異なるデータ項目に保存されているため、ビジネスルールを定義する必要があります。

調整ルールセットを定義する

調整マネージャは、調整マネージャ (RCM) のウィンドウの上下のセクションに表示される 2 つの取引セットを調整します。ウィンドウの各セクションに表示される取引は、調整プロファイルに定義される調整勘定科目によって決まります。

ルールセット条件を正確に定義するために、ウィンドウの各セクションにどの取引セットが表示されるのかを十分に理解しておく必要があります。

調整マネージャ機能の条件文を定義するとき、条件に表示される 2 つの値は異なる取引セットのデータ項目を参照します。値 1 は、調整マネージャウィンドウの上部 (ウィンドウ 1) に表示される取引セットのデータ項目を参照します。値 2 は、調整マネージャウィンドウの下部 (ウィンドウ 2) に表示される取引セットのデータ項目を参照します。

例:

2 つの取引セットの取引を、請求書番号と基本金額で照合します。1 つ目の取引セットでは請求書番号が取引参照データ項目に保存され、2 つ目の取引セットでは取引説明に保存されます。

注: 請求書番号は各取引セットの異なるデータ項目に保存されるため、ここで調整マネージャの自動調整機能を使用することはできません。

これらのフィールドで取引を照合するには、次のルールセット条件を定義します。照合基準が満たされる場合は、これらの取引の消込み記号が [照合済] に設定されます。

コマンド 値 1 (調整勘定科目 1 の税金 - ウィンドウ 1) 演算子 値 2 (調整勘定科目 2 の税金 - ウィンドウ 2)
IF 取引参照 = 取引説明
IF 財務金額 = 財務金額
照合