ビジネスルールの使用 - 概要
ビジネスルールを使用することによって、組織独自のデータ入力や妥当性検査必要条件を満たすように SunSystems の実装をカスタマイズできます。ビジネスルールは、多くの SunSystems データ入力や静的データ機能で定義できます。機能を使用するときにビジネスルールを適用して、ルール基準が満たされているかどうかに応じてアクションを実行できます。ルールによって入力データの妥当性検査を行い、オペレータが有効なデータを入力するようにエラーメッセージを表示したり、自動的に正しいデータ値を設定したりできます。
たとえば、元帳入力で仕訳を入力するときに、売上勘定科目への取引転記で常に特定の製品コードが入力されるようにビジネスルールを定義できます。
ビジネスルールの要素
ビジネスルールは常に次の要素で構成されます。
- イベントプロファイル - SunSystems の機能を識別して、ビジネスルールを適用するタイミングを定義します。たとえば、手動で仕訳が入力される際にビジネスルールが必要な場合は、イベントプロファイルによって元帳入力機能が参照されます。
- ルールセット (1 つまたは複数) - ルールセットには、イベントプロファイルで定義されている機能の入力データに適用する有効なルールセットが含まれます。データがルール基準を満たすとき、または満たさないときに実行するアクションを定義します。たとえば、取引に特定の分析コードを入力する必要があること、入力しないとエラーメッセージが表示されることをルールに記述します。この場合、エラーメッセージの表示をアクションとして定義します。
さらに、ビジネスルールでは次の項目も参照されます。
- ルールメッセージ - ビジネスルールを使用して、エラーメッセージや警告メッセージを表示できます。これらのメッセージを個別に定義し、異なるルールセットで参照できます。
- 再定義データ項目 - 1 つのシステムデータ項目に複数の論理的要素が含まれていて、これらを個別に妥当性検査する必要がある場合は、データ項目を定義し直すことができます。再定義することによって論理要素は個別のデータ項目として識別され、ビジネスルールの定義と管理がより簡単になります。
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ルールセットで管理される値のデータ項目は、ルールデータセットキーによって決まります。
さらに、ルールデータセットのそれぞれの有効な値の組み合わせに対して、1 つまたは複数のプリセット値をルールデータプリセットとして定義できます。
妥当性検査のビジネスルールを定義する最初の手順は、イベントプロファイルを設定することです。