データを他のサイトにレプリケートする前に、マルチサイト環境を設定する必要があります。
『Multi-Site Implementation Guide』
を参照してください。
以下のようなレプリケーションの基本的な概念についても理解する必要があります。どのようなデータをレプリケートする必要があるのか、どのサイトとデータをレプリケートする必要があるのか。そうした情報の決定には、
『Multi-Site Planning Guide』
と
『Replication Reference Guide』
を参照してください。
- イントラネットとサイトの設定:
注: イントラネットに共有テーブルやマスタサイトを設定する場合は、以下の手順は使用しないでください。その代わりに、「
マルチサイト共有テーブルの設定」を参照してください。
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[イントラネット]
フォームを使用して、高速ネットワークに共存するサイトをグループにまとめるイントラネットを定義します。たとえば 2 つのサイトを運用しており、これらが同じ LAN に配置されている場合は、これらが同じイントラネットを使用するようにこのアプリケーションで定義して、ランタイム時にトランザクションレプリケーションを実行できるようにします。データベースのグループのデータをレプリケートする場合、これらが同じバージョンのアプリケーション上にない場合には、1
つのイントラネット内で定義できない場合があります。
- 各サイトは、それに関連付けられているシステム区分またはアプリケーションバージョン番号を持つことができます。
[システム区分]
フォームを使用して、使用するシステム区分を一覧します。たとえば利用するサイトの 1 つで高次バージョンのアプリケーションに切り替える一方で、別のサイトでは低次バージョンを引き続き使用する場合があります。
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[サイト]
または
[サイト/会計グループ]
フォームでサイトを定義し、サイト間の関係を設定します。このフォームでは、必要に応じてサイトのレプリケーションを一時的に無効にすることもできます。
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[サイトグループ]
フォームを使用すると、複数のサイトを各種のグループに分割し、レポートの作成や、サイト間のデータの表示に役立てることもできます。[サイトグループ] を指定しない場合は、サイトグループとして使用されるデフォルトのマルチサイトグループが存在します。この場合、全てのサイトはこのデフォルトのグループに関連付けられます。
- レプリケーションカテゴリとルールを設定し、アプリケーションデータベースとの間で直接データのやり取りができるようにします。ターゲットサイトの管理者は、ソースサイトが一部のデータをターゲットのデータベースにレプリケートすることを許可する一方で、他のデータのレプリケーションは防止することができます。これを行うには、レプリケーションカテゴリに基づいてレプリケーションルールを作成し、次にトリガを再生成します。
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[レプリケーションカテゴリ]
フォームを使用して、以下のオブジェクトを指定して、カテゴリにグループ化します。
インストール処理によって、いくつかのカテゴリが作成されます。これらの標準のカテゴリは削除しないでください。これらのカテゴリは、標準のシステム処理を行うために作成され、テストされています。これらは変更しなくても、そのままでほとんどのニーズを満たすことができるようになっています。
注意: 新しいカテゴリを作成するか、既存のカテゴリを変更する場合は、Infor コンサルティングサービス からサポートを求めることを強くお勧めします。テーブルとストアドプロシージャ間の関係を全て決定することは、単純なタスクではありません。
- レプリケーションを実行する各サイトと各カテゴリに
[レプリケーションルール]
を設定します。例えばサイト A からサイト B に受注オーダ登録情報をレプリケートする場合は、サイト A とサイト B の両方でレプリケーションルールを作成し、ソースサイトを A、ターゲットサイトを B、カテゴリを集中受注オーダ登録、および [間隔区分] を同期(トランザクション)または非同期(指定の間隔でキューに送信)のどちらかに設定します。
注: 外部イントラネットのサイトから、またはサイトへのレプリケーションは、トランザクションにはできません。非トランザクションにすること(非同期)。これに違反するルールを設定する場合、エラーメッセージが表示されます。
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[レプリケーション管理]
フォームのボタンを使用して、レプリケーショントリガを再生成します。カテゴリまたはルールを変更するたびに、トリガを再生成してください。