レプリケーション手順

データを他のサイトにレプリケートする前に、マルチサイト環境を設定する必要があります。 『Multi-Site Implementation Guide』 を参照してください。

以下のようなレプリケーションの基本的な概念についても理解する必要があります。どのようなデータをレプリケートする必要があるのか、どのサイトとデータをレプリケートする必要があるのか。そうした情報の決定には、 『Multi-Site Planning Guide』 『Replication Reference Guide』 を参照してください。

  1. イントラネットとサイトの設定:
    注:  イントラネットに共有テーブルやマスタサイトを設定する場合は、以下の手順は使用しないでください。その代わりに、「マルチサイト共有テーブルの設定」を参照してください。
    1. [イントラネット] フォームを使用して、高速ネットワークに共存するサイトをグループにまとめるイントラネットを定義します。たとえば 2 つのサイトを運用しており、これらが同じ LAN に配置されている場合は、これらが同じイントラネットを使用するようにこのアプリケーションで定義して、ランタイム時にトランザクションレプリケーションを実行できるようにします。データベースのグループのデータをレプリケートする場合、これらが同じバージョンのアプリケーション上にない場合には、1 つのイントラネット内で定義できない場合があります。
    2. 各サイトは、それに関連付けられているシステム区分またはアプリケーションバージョン番号を持つことができます。 [システム区分] フォームを使用して、使用するシステム区分を一覧します。たとえば利用するサイトの 1 つで高次バージョンのアプリケーションに切り替える一方で、別のサイトでは低次バージョンを引き続き使用する場合があります。
    3. [サイト] または [サイト/会計グループ] フォームでサイトを定義し、サイト間の関係を設定します。このフォームでは、必要に応じてサイトのレプリケーションを一時的に無効にすることもできます。
    4. [サイトグループ] フォームを使用すると、複数のサイトを各種のグループに分割し、レポートの作成や、サイト間のデータの表示に役立てることもできます。[サイトグループ] を指定しない場合は、サイトグループとして使用されるデフォルトのマルチサイトグループが存在します。この場合、全てのサイトはこのデフォルトのグループに関連付けられます。
  2. レプリケーションカテゴリとルールを設定し、アプリケーションデータベースとの間で直接データのやり取りができるようにします。ターゲットサイトの管理者は、ソースサイトが一部のデータをターゲットのデータベースにレプリケートすることを許可する一方で、他のデータのレプリケーションは防止することができます。これを行うには、レプリケーションカテゴリに基づいてレプリケーションルールを作成し、次にトリガを再生成します。
    1. [レプリケーションカテゴリ] フォームを使用して、以下のオブジェクトを指定して、カテゴリにグループ化します。
      • レプリケートするテーブル
        注意:  RowPointer が主要キーの一部となるテーブルをレプリケートする場合で、[レプリケーションカテゴリ]フォームのそのテーブルの [保持サイト] フィールドをクリアする場合、他のサイトとは異なる RowPointer の挿入が発生し、アップデートではそのレコードを発見できなくなります。エラーは発生しませんが、他のサイトとのレプリケーションアップデートは発生しません。
      • ターゲットサイトで実行するストアドプロシージャ。
      • ターゲットサイトに送信する XML 文書

      インストール処理によって、いくつかのカテゴリが作成されます。これらの標準のカテゴリは削除しないでください。これらのカテゴリは、標準のシステム処理を行うために作成され、テストされています。これらは変更しなくても、そのままでほとんどのニーズを満たすことができるようになっています。

      注意:  新しいカテゴリを作成するか、既存のカテゴリを変更する場合は、Infor コンサルティングサービス からサポートを求めることを強くお勧めします。テーブルとストアドプロシージャ間の関係を全て決定することは、単純なタスクではありません。
    2. レプリケーションを実行する各サイトと各カテゴリに [レプリケーションルール] を設定します。例えばサイト A からサイト B に受注オーダ登録情報をレプリケートする場合は、サイト A とサイト B の両方でレプリケーションルールを作成し、ソースサイトを A、ターゲットサイトを B、カテゴリを集中受注オーダ登録、および [間隔区分] を同期(トランザクション)または非同期(指定の間隔でキューに送信)のどちらかに設定します。
      注:  外部イントラネットのサイトから、またはサイトへのレプリケーションは、トランザクションにはできません。非トランザクションにすること(非同期)。これに違反するルールを設定する場合、エラーメッセージが表示されます。
    3. [レプリケーション管理] フォームのボタンを使用して、レプリケーショントリガを再生成します。カテゴリまたはルールを変更するたびに、トリガを再生成してください。
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