バックグラウンドタスクについて

多くのユーティリティ、レポート、および一部のアクティビティは、日次、週次、または月次で実行するようにスケジュールできます。処理は、スケジュールされると、設定した時刻に、指定した選択基準とオプション設定により、バックグラウンドで自動的に実行されます。

注:  バックグラウンドでの実行をスケジュールできるフォームには、[実行]メニューに[バックグラウンド]コマンドが用意されています。

CloudSuite Business は、ほとんどのレポートをバックグラウンドタスクとして実行します。これらのタスクは「キュー」に入れられて、順番に実行されます。他のタスクをバックグラウンドで実行するように設定することもできます。Infor Framework TaskMan サービスは、実行中のバックグラウンドタスクのリストをポーリングし、キューに入れられた、状況が「準備完了」の新しいタスクがあればそれを実行します。

バックグラウンドタスクは、 [バックグラウンドタスクの定義] フォームを使用して設定されます。

バックグラウンドタスクは、以下の要件を満たしている必要があります。

  • タスク名はフォーム名と一致しており、それによってタスクの識別が容易にできること
  • ストアドプロシージャは SQL に書き込まれており、使用する SQL アプリケーションデータベース上にあること。ユーティリティフォームおよびアクティビティフォームでは、通常、[実行可能区分]:[SP](ストアドプロシージャ)が使用されます。
  • 実行可能プログラムは、TaskMan のあるディレクトリで利用可能なディレクトリに含まれていること
  • 以下の区分のレポートは、バックグラウンドタスクとしてサポートされています。
    注: [レポート区分] オプションを有効化するには、[RPT](レポート)を [実行可能区分] として選択する必要があります。
    • [SSRS] - レポートは、Microsoft SQL Server Reporting Services(SSRS)を使用して作成されます。

      レポート出力ファイルは、サーバ上の TaskMan のレポートサブディレクトリになければなりません。レポートはストアドプロシージャを使用しますが、SSRS による特別な処理が必要であるため、[実行可能区分] は [RDL] に設定されている必要があります。

    • [DATAVIEW] - レポートは、DataView およびそのレイアウトに基づいて作成できます。

      このレポート区分を指定する場合は、[実行可能名] フィールドに、事前定義された DataView の名前、ダッシュ、レポートに使用される DataView レイアウトの名前を続けて含める必要があります。

      例えば、事前定義された「Customer Orders」という名前の DataView があり、レポート出力をプリンターに送信するために使用する「Print」という名前のレイアウトがあるとします。この場合、[実行可能名] は [Customer Orders-Print] と指定します。

      このレポート区分は、PDF または Excel 形式への出力のみをサポートしています。

    • [FORM] - レポートは、レポートフォーム区分で作成できます。このプロジェクト区分を使用するときは、[実行可能名] フィールドのフォーム名(キャプションではない)を使用します。

      このレポート区分は、PDF 書式への出力のみをサポートしています。

  • IDO メソッドによってメソッド名が指定され(IDO.Method の書式で、例えば [MyProgID.SLSites.MyTestMethod] などと指定する)、[実行可能区分] [IDOMTH] が使用されること。この区分のタスクを処理する場合、TaskMan ではサイト名と同じ名前のコンフィグレーションが必要です。TaskMan が稼働しているマシン上で(通常はユーティリティサーバ)、データベースサイト名と一致するコンフィグレーション名が存在していない場合は、そのコンフィグレーションを作成する必要があります。

バックグラウンド処理を実行するには、データベースサーバ上で SQL サーバエージェントが動作している必要があります。

現在実行中のタスクを表示するには、 [実行中のバックグラウンドタスク] フォームを使用します。タスク名は、レポートフォーム名またはユーティリティフォーム名と同じである必要があります。タスクの状況が「待機中」の場合は、スケジュール要件が発生するのを待機している状態にあります。「待機中」のタスクは一覧から削除できます。タスクが「実行中」であれば、別の手順が必要となります。

タスクが完了すると、失敗した場合でも、その実行に関する詳細を [バックグラウンドタスクの履歴] フォームに表示できます。このフォームでは、タスクについての以下の詳細が表示されます。

  • タスク説明
  • リターンステータス
  • タスクを提出したユーザ
  • タスクによってトリガされたメッセージ
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