受注オーダ/見積の価格計算

価格以下の式で計算されます。価格 = 基準 + (または -)金額または比率

システムは、[受注オーダ]、 [EDI 受注オーダ] [受注オーダ明細] 、または [見積明細] フォームの [価格] を決定するときに、以下の処理を実行します。

  • 販売促進の価格設定コードが選択した受注オーダ明細に指定されているか確認します。顧客明細に販売促進の価格設定がない場合、ステップ 2 へ進みます。
  • 該当する顧客、品目、および顧客/品目の組み合わせに、顧客契約レコードが設定されているかどうかを確認します。この組み合わせのレコードが存在しない場合、顧客と品目が一致し、顧客/品目が Null であるレコードを検索します。このような種類のレコードが見つかった場合は、顧客/品目価格設定テーブルを参照し、納期が有効日と同じか、それより後であるレコードを探します。有効な価格レコードを検出し、契約価格に値が記載されている場合、その契約価格を使用します。契約価格がゼロである場合、ステップ 3 へ進みます。
  • 顧客契約価格レコードを調べて、顧客および品目に対して数量価格基準が設定されているかどうかを判別します。大量購入時の価格基準が存在する場合は、それをデフォルトの価格として使用します。顧客に大量購入時の価格基準が設定されていない場合、ステップ 4 へ進みます。
  • 受注オーダ明細/発行または EDI 受注オーダ明細/発行に対し、品目価格設定レコードの品目価格コードだけでなく、顧客価格コードも使用できるかどうかを判断します。いずれの価格コードも見つからない場合、ステップ 5 へ進みます。価格コードがどちらも使用できる場合は、価格マトリックステーブルを使用して価格を決定します。有効な価格コードが 2 つ存在すると判断した場合は、価格マトリックステーブルを調べて、それらのコードの組み合わせに対して価格コードのレコードがあるかどうかを特定します。

    システムは、価格マトリックスレコードを見つけると、対応する「価格方式」を使用して品目の価格を計算します。次に、大量購入時の価格基準との照合を行います。

    • 大量購入時の価格基準が有効な場合は、それで価格が計算されます。
    • 大量購入時の価格基準が有効でない場合は、価格方式で価格が決定されます。
  • 品目価格の有効日と顧客の通貨コードを基に、現在の品目価格設定レコードを検索します。
    • 品目に対して大量購入時の価格基準が設定され、それが適用されている場合は、それらの価格基準がデフォルト価格として使用されます。
    • 他の価格設定が行われていない場合は、品目価格設定レコードから [品目価格 1] フィールドに入力された値がデフォルトの価格になります。
  • 品目価格設定レコードが存在しない場合は、品目価格が存在しないことを示すメッセージが表示され、手動で価格を指定する必要があります。
注: 
  • 複数通貨の計算では、まず価格方式と顧客の通貨の品目価格設定記録を探します。顧客の通貨が使用できる場合、それらの値が使用されます。顧客の通貨でレコードが見つからない場合は、システムでは、自国通貨でレコードを検索し、それを顧客の通貨に変換します。
  • [値引] フォームで、製品コードと顧客区分によって値引または手当が設定されている場合には、指定の価格設定構造を使用して品目の価格が決定された後で、これらの設定が適用されます。
  • 非在庫品目については、その品目の価格を手動で入力する必要があります。
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