管理可能な資産価額

SunSystems の固定資産では、各資産の評価に関して次の金額を管理できます。

取得価額

取得価額は、元の資産金額に付帯費用、再評価価額、除却金額を付加したものです。

取得価額は、資産に転記される [当初取得価額] または [資産価額] の資産記号が付けられたすべての取引から計算されます。

償却累計額

償却累計額は、資産に転記された減価償却の累計額です。償却累計額は、減価償却計算 (FDC) または資産除却 (FAD) によって自動的に計算され転記される減価償却と、ユーザーが元帳入力 (LEN) または [元帳インポート] で手動で入力し転記する減価償却の合計額です。

償却累計額は、資産に転記される [減価償却] の資産記号が付けられたすべての取引から計算されます。

正味

帳簿価額は、取得価額から償却累計額を差し引いた価額です。

注: 減価償却を手動で転記する場合や、除却を転記したために取得価額が減少する場合には、帳簿価額が残存価額より低くなることがあるため、注意する必要があります。このような例外は資産状況一覧 (FAT) に表示されます。

残存価額

資産の残存価額を入力できます。これは、減価償却計算で使用する処分可能価値 (残余価値) です。この金額は、資産レコード (FAS) で資産ごとに入力します。

注: 日本式定額法の減価償却方法を適用する場合は、資産の 2 つ目の残存価額を定義できます。

資産レコード (FAS) を使用して、資産価額を表示できます。資産の取得価額、償却累計額、帳簿価額を直接更新することはできません。これらを更新するには、元帳取引を入力する必要があります。

財務モジュールの元帳入力 (LEN) または元帳インポート (LIM) を使用して取引を資産に転記します。参照されている勘定科目コードに取引を転記し、これらの取引で資産コード、資産補助コード、資産記号を識別することができます。資産記号を使用して、取引金額で資産の取得価額や減価償却金額を更新する必要があるかどうかを決めます。

注: 残存価額の変更は可能ですが、資産の減価償却を計算した後に変更しないようにしてください。

資産価額は常に基本通貨で管理されますが、取引通貨と第 2 基本/レポート通貨の最大 2 つの補足通貨で管理することもできます。