複数部署間での配賦
仕訳配賦を使用して、複数の部署間で費用を自動的に配賦できます。費用は、固定パーセンテージで配賦するか、システムに保持されているフロア面積や生産量などの他の値に基づいて相対的なパーセンテージで配賦できます。
たとえば、すべてのマーケティング費用の合計を、分析コードで指定されている原価タイプのグループマーケティング勘定科目に転記できます。マーケティングに関連する費用の 1 つとして広告費があります。固定パーセンテージを適用して 2 つの部署に広告費を自動的に配賦するとします。これを行うには、マーケティング勘定科目の広告費を配賦元として指定し、配賦率を使用して各部署に固定パーセンテージで配賦する必要があります。
固定パーセンテージを使用して原価の合計を配分するには、次の手順を実行します。
- 各部署の配分パーセンテージを管理するためのメモ勘定科目を作成します。
- 部署コードを管理する元帳取引エンティティに分析要素が割り当てられていることを確認します。
- 元帳入力 (LEN) を使って取引をメモ勘定科目に転記し、各部署のパーセンテージを指定します。該当する部署コードを、取引の適切な分析要素に入力します。手順 2 を参照してください。
- マーケティング勘定科目を指定する配賦元を設定します。この勘定科目に転記されている一部の取引だけを配賦したい場合は、分析コード選択基準を使用して、配賦対象の取引を指定する必要があります。たとえば、広告費だけを配賦する場合などです。
- 配賦率を設定してメモ勘定科目と配賦率を指定し、[比率基準] の [絶対パーセンテージ] オプションを選択します。また、配賦を実行するたびにメモ勘定科目を更新しなくてすむように、[比率金額] で [残高] を指定することもできます。
- 配賦先を設定し、更新対象の勘定科目を指定します。
- 配賦を設定し、配賦元、配賦先、配賦率の定義を指定します。