配賦元
配賦元定義は、配賦基準として使用する勘定科目または勘定科目範囲を識別します。
配賦元の勘定科目に転記されている取引の一部またはすべてを使用して、配賦元金額を計算します。配賦を実行する際に、配賦元金額に条件を適用して、配賦先に配賦する金額を決めます。
配賦元は、配賦対象となる元金額の計算方法を識別します。これは、配賦元金額に含める配賦元勘定科目の取引を指定することによって行います。転記会計期と柔軟に選択できる選択基準に基づいて取引を選択することができます。配賦元の勘定科目には、予算または実績取引のいずれかを選択できます。
会計期または残高によって取引を選択する
仕訳配賦実行 (CAL) で指定する会計期または会計期範囲に基づいて、特定期間の配賦元取引を選択できます。 [仕訳配賦元 (CAS)] の [元金額] オプションを使って、取引を選択する基準が決められます。
配賦元取引をフィルタリングする
選択した会計期に配賦元勘定科目に転記された特定のグループの元帳取引だけを配賦できます。選択する配賦元の取引を、特定の分析要素の特定の分析コードを参照する取引だけに制限できます。
たとえば、製品 1 の広告費を再配賦したい場合があります。製品 1 の分析コードを、使用できる分析要素の各広告取引に割り当てます。広告宣伝費を配賦元勘定科目として指定し、選択する取引を製品 1 の分析コードを参照する取引に制限することで、配賦元の金額を計算できます。配賦元金額は、選択した会計期に、その製品だけに費やした広告費の金額を表すことになります。
取引を選択する際に、選択範囲を適用することもできます。取引を配賦の選択基準として使用する場合は、選択した配賦元取引の合計金額がしきい値の範囲内である必要があります。
配賦元取引を配賦する
費用タイプ配賦と分割タイプ配賦の、異なる 2 つの配賦タイプを実行できます。どちらを選択するかは、配賦元の勘定科目自体を調整するかどうかによって決まります。
- 費用タイプ配賦では、配賦先勘定科目への転記が生成され、配賦先相殺勘定科目が相殺されます。どちらの勘定科目も配賦先で定義します。
- 分割タイプ配賦では、配賦先勘定科目への転記が生成され、配賦元勘定科目は相殺されます。つまり、元の配賦元取引が逆仕訳されます。
どちらの場合も、配賦元金額の全額を配賦するのか、一部だけを配賦するのかを選択できます。配賦する割合は、配賦率を使用して定義し、配賦元金額を増減できます。
分割タイプの配賦で元の取引を逆仕訳する場合は、たとえば分析コードで相殺取引を統合する方法で、転記の数を減らすことができます。