発注請求書照合で許容差を使用する

発注請求書の照合処理に許容差を適用することができます。つまり、発注請求書行と発注オーダー行が完全に一致する必要があるのか、または指定されている許容差範囲内であればいいのかを定義します。この許容差はセキュリティコンソールまたはユーザーマネージャの [オペレータグループ各種権限] で定義し、照合に使用する値は [仕入タイプ] で定義します。許容差を設定していない場合は、数量に基づいて行が照合されます。

許容差の適用例とメッセージの表示例を次に示します。

  1. 各種権限で許容差が 10 % に設定されていて、1000 GBP の発注オーダーを入力する場合
  2. 600 GBP の請求書を入力し、これを上記の発注オーダーに照合する
  3. 請求書の金額が許容差範囲を下回っていることを示す警告メッセージが表示され、この請求書の照合を続けるかどうかを尋ねられます。[はい] を選択すると、照合が行われます。発請求書処理が終わった時点で発注オーダーはクローズされません。
  4. 2 つ目の請求書を入力します。これらの例では、金額によってどのように結果が決まるのかを説明します。
  • 2 つ目の請求書 400 GBP を入力します。これにより、最初の請求書と 2 つ目の請求書の合計が、発注オーダーの金額と等しくなります。

    照合が行われ、メッセージは表示されません。発請求書処理が終わった時点で発注オーダーがクローズされます。

  • 2 つ目の請求書 100 GBP を入力します。これでも、最初の請求書と 2 つ目の請求書の合計は、許容差を下回ります。

    請求書の金額が許容差範囲を下回っていることを示す警告メッセージが表示され、この請求書の照合を続けるかどうかを尋ねられます。[はい] を選択すると、照合が行われます。発請求書処理が終わった時点で発注オーダーはクローズされません。

  • 2 つ目の請求書 350 GBP を入力します。最初の請求書と 2 つ目の請求書の合計はオーダー金額を下回りますが、許容差範囲内に収まります。

    照合処理が行われますが、金額が一致しないことを示すメッセージが表示されます。請求書照合が終了した時点でオーダーをクローズするのかどうかを選択できます。

  • 2 つ目の請求書 450 GBP を入力します。最初の請求書と 2 つ目の請求書の合計はオーダー金額を超えますが、許容差範囲内に収まります。

    照合処理が行われますが、金額が一致しないことを示すメッセージが表示されます。請求書照合が終了した時点で請求書をクローズするのかどうかを選択できます。

  • 2 つ目の請求書 550 GBP を入力します。最初の請求書と 2 つ目の請求書の合計はオーダー金額を超え、許容差範囲を超えます。

    許容差範囲外であるために請求書行をオーダー行に照合できないことを示すメッセージが表示されます。照合処理を続行することはできません。

注:  この例では値 (金額) の許容パーセンテージを使用していますが、数量の許容差パーセンテージまたは許容値を設定する場合でも同じです。