ユーザー定義税金レポートの設定
[税金レポート (TXR)] は、次の SunSystems 機能を使用して、システムが提供する標準税金レポートを生成します。
- 税金レポートを識別する書類書式
- レポートの総計、正味、税金取引を抽出するフィルタ
- 総計、正味、税金取引を識別できるルールセット
[レポートデザイナ] を使用して、独自のレポートを定義できます。レポートを定義する際には、レポートで税金関連取引をどのように識別、抽出、分析するのかを検討する必要があります。
次の項目を定義します。
- [レポートデザイナ] でレポートを定義する
- [書類書式設定 (DFS)] を使用して、レポートの書類書式を定義する
- [フィルタデザイナ (FLD)] を使用して、レポートする取引を抽出するための税金フィルタを定義する
- [フォームデザイナ (FRD)] を使用して、税金フィルタをサポートするユーザー定義選択基準入力フォームを定義する
- ビジネスルールを使用して、取引分析に必要なビジネスルールを定義する
フィルタを定義する
税金レポートの税金取引レポートを抽出するには、フィルタを使用します。複数のフィルタを使用して、必要な取引を選択できます。
標準税金レポートは 1 つのフィルタを使用して、総計、正味、税金のいずれか 1 つのタイプの取引だけを選択します。他の 2 つのタイプの取引を抽出するには、書類書式の [相殺] オプションを使用します。
3 つの個別のフィルタを定義して、総計、正味、税金の各取引を個別に抽出できます。その場合、 [書類書式 (DFS)] を使用して、3 つのフィルタをすべて税金レポート書類書式にリンクする必要があります。[相殺] オプションは設定しません。
各フィルタは個別に実行され、選択された取引がコントロールデスクに表示されます。ユーザーがレポートに含める取引を選択すると、選択された取引は、レポートが生成されるまで個別のインターフェイステーブルに追加されます。
ユーザーがすべてのフィルタを使用して取引を選択すると、インターフェイステーブルに保存された取引の合計数が表示され、レポートを生成できるようになります。
ビジネスルールを定義する
標準の税金レポートは、インターフェイステーブルに保存されている各取引の総計、正味、税金記号に基づいて、選択取引を総計、正味、税金の 3 つの値に分析します。
税金レポートを実行するために必ず識別しなければならない各取引の総計/正味/税金記号は、ビジネスルールによって設定されます。この総計/正味/税金記号をユーザー独自のレポート要件に従って設定するには、ビジネスルールを定義します。これらの記号が標準の SunSystems 税金レポートでどのように使用されるかについては、「標準税金レポートの設定」を参照してください。
ユーザー定義取引分類
総計/正味/税金記号のほかに、インターフェイステーブルの各取引には 10 個の分類コードフィールドがあります。各分類コードに最大 15 文字を入力できます。
これらのコードを使用して、さまざまな方法で税金取引レポートを分析できます。これらのコードを設定するには、ビジネスルールを定義します。さらに、 [レポートマネージャ(RMA)] で取引を分析してレポートします。
たとえば、正味金額を税率形式に従って異なる列に分別するレポートを生成するとします。この場合、分類コード 1 を使用して、必要に応じて税率をグループ化できます。たとえば、税金コードが V04、V07、V16 の取引を「標準レート」に、税金コードが A04、A07、A16 の取引を「自給レート」に、またレートコード VEX の取引を「エクスポートレート」にグループ化できます。これで、総計/正味/税金記号に基づいて総計と税金を別々の列に印刷し、また総計/正味/税金記号と分類コード 1 のフィールド値に従って、それぞれ異なる形式の正味金額合計の追加列を印刷するレポートを設定できます。