税金レポート

[財務税金レポート] は、税金取引と、関連する課税総計および正味金額をレポートできる、柔軟性に富んだレポートメカニズムを提供します。

[税金レポート (TXR)] を使用して、 [データソースデザイナ] で定義したレポートに基づいたさまざまな書式の税金レポートを生成できます。

財務モジュールには標準の 2 つの税金レポート書式が用意されています。

  • [税金一覧詳細レポート (書類書式 TL1)] - このレポートは、請求書番号などの取引参照別に税金取引を分析します。各取引参の総計、正味、税金金額が 1 行で印刷されます。
  • [税金一覧集計レポート (書類書式 TL2)] - このレポートは、総計課税金額の転記先である、普通は債権、債務、両建勘定科目の勘定科目コードに従って税金取引を分析します。このレポートは、勘定科目ごとに総計、正味、税金金額を区別して表示します。

税金レポート取引を選択する

標準財務税金レポートは、選択基準に基づいて選択された取引をレポートします。選択基準は、税金レポート書類書式に関連付けられている税金フィルタによって決まります。

標準税金レポートは、 [書類書式 (DFS)] で書類書式に割り当てられている 1 つの税金フィルタを使用します。

税金フィルタは [フィルタデザイナ (FLD)] で定義します。フィルタによって、税金レポート用に抽出する取引と取引詳細の形式が決まります。

標準税金レポートでは、税金フィルタは、選択された勘定科目コード範囲に基づいて総計、正味、税金関連取引を抽出します。次に税金レポートは書類書式の [相殺] オプションを使用して、対応する総計、正味、税金取引を抽出します。

注: 相殺仕訳転記を自動的に抽出するには、 [書類書式設定 (DFS)] で税金レポートの [相殺] オプションを設定する必要があります。

たとえば、税金取引を抽出するために勘定科目コードの選択基準として税金勘定科目コード範囲を入力すると、この [相殺] 機能によって、該当する総計取引と正味取引が自動的に抽出されます。この機能は、各税金取引の仕訳取引参照を使って適切な総計取引と正味取引を検索します。

または、複数のフィルタを使用して、総計、正味、税金取引を個別に検索し、取引を分析するレポートを定義することもできます。

総計、正味、税金取引を分離する

すべての総計、正味、税金取引が抽出されると、税金レポートは、実行中の税金レポートの形式に基づいて、抽出された 3 つの関連取引グループを勘定科目または取引参照別に集計します。

注: この集計を行うために、税金レポートは、各取引に総計/正味/税金記号を使用して 3 つの形式の取引を区別します。この記号は、ビジネスルールを使用して設定する必要があります。たとえば、ビジネスルールは、各取引の勘定科目コードを使って取引タイプを識別することができます。「標準税金レポートの設定」を参照してください。

税金を分析する

税金レポートは、税金取引の税金コードを使用して、計算された税金の形式を判断します。税金コードは、 [元帳設定 (LES)] で指定する[税金要素]に定義される分析コードです。各税金コードと関連付けられる税率は、 [税金詳細 (TXD)] で定義します。「自動税金計算機能」を参照してください。

仮取引を印刷して転記する

税金レポートには、オプションで仮取引を含めることができます。標準税金レポートで提供される税金フィルタを使用して、仮取引を含めたり除外することができます。

仮取引を含める場合、 [税金レポート] 処理の一部として、オプションで仮取引を元帳の正式取引として転記できます。取引を転記するには、書類書式印刷要求フォームで [最終印刷] レポートオプションを設定する必要があります。