受信 SunSystems JournalEntry BOD の処理

SunSystems および SSC の BOD 機能により、SunSystemsJournalEntry 受信 BOD を処理できます。ION を介して、他システムからの受信 BOD や SunSystems の別セッションからの受信 BOD を処理できます。

SunSystems の構成

統合構成 (INC) で新規構成を作成し、統合システム名 ペインで、SunSystems BOD 統合に対して [選択] チェックボックスをオンにします。

次のメッセージタイプを使用できます。

Incoming Process.SunSystemsJournalEntry

この場合、SunSystems が仕訳レコード所有システム (SOR) になります。処理メッセージはオブジェクト作成要求で、INC で設定されていれば、SunSystems がレコードをダウンストリームシステムに Sync (同期) します。SunSystems の仕訳は会計エンティティレベル (ビジネスユニット) で保存されるため、受信仕訳にもターゲット会計エンティティが含まれていなければなりません。仕訳をインポートするには、仕訳で参照されるすべてのデータ がシステムに存在する必要があります (分析、勘定科目など)。データに不整合があると、問題点が ConfirmBOD のエラーメッセージに示されるか、または元帳インポート (LIM) にエントリが作成されます。

Incoming Sync.SunSystemsJournalEntry

この場合、SunSystems は仕訳レコード所有システムではありません。SunSystems は仕訳を待つのみで、仕訳の同期は行いません。

注:  Sync.SunSystemsJournalEntry の受信と Sync.SunSystemsJournalEntry のパブリッシュを両方選択することは Infor ION BOD のパターンとして推奨されませんが、ソフトウェアで制約されているわけではありません。

サポートされるフィールド

SunSystemsJournalEntry BOD はペイロード型のカスタム BOD であるため、元帳ペイロード内のすべてのデータフィールドがインポートでサポートされます。

バリエーションID

通常、受信 BOD を処理するプロトコルではバリエーション ID がサポートされます。これにより、間違って前のアップデートが後のアップデートを上書きすることがありません。たとえば、バリエーション 7 のマスターデータレコードがバリエーション 6 より先に受信されると、バリエーション 6 が受信されても無視されます。

ただし、仕訳の場合は、1 つの SunSystemsJournalEntry で Document ID が同じでバリエーション ID が異なる複数のバリエーションを処理できません。後のバリエーションの仕訳が受信されても、それは処理されません。代わりに拒否メッセージが送信されます。

Configuring SunsystemsJournalEntry BOD

SunSystemsJournalEntry は SunSystems 特定の、ペイロード型のカスタム BOD です。ION 標準の SourceSystemsJournalEntry BOD よりも詳しいデータを提供します。使用する前に、次の方法で ION で有効化する必要があります:

ION Desk で [Menu] > [Settings] > [Custom Documents] を選択し、[Import] を選択して SunSystemsJournal BOD スキーマ定義をインポートします。

SunSystems カスタム BOD スキーマ定義は Infor Xtreme からダウンロードできます。

追加設定情報

調整目的のために推奨される、追加の設定手順があります。送信システムからソース仕訳 ID を取得し、SunSystems に送るための手順です。

全般説明 25 を追加フィールドとして指定し、追加フィールド設定 (AFS) を使って仕訳入力者 ID を含めます。

SunSystems 元帳インポートオプション

ION を介して仕訳を SunSystems に取り込むように設定する場合も、通常の SunSystems と同じオプションを使用できます。元帳インポートを実行するデフォルトプロファイルでは、次のオプションがあります。

  • エラーがない場合は転記
  • 転記
  • 妥当性検査のみ

ION を介して仕訳データを取得する場合は [エラーがない場合は転記] を推奨しますが、その他のオプションも使用できます。

[妥当性検査のみ] を選択する場合は、受信データの転記が検証されますが、実際の転記は行われません。検証に成功したことを示す Acknowledge BOD が返されます。

このように、SunSystems のオプションを設定する影響を考慮しなければなりません。この例では、受信システムが Acknowledge BOD を受信しますが、SunSystems で選択されているオプションのため、仕訳は転記されません。

元帳インポート SSC コンポーネント転送プロファイル

転送デスク (TRD) で設定する、元帳インポートの SSC コンポーネント転送プロファイルで推奨される値は次のとおりです。

フィールド名 ペイロードタグ名 使用可能な値 必須 受信 BOD 用の処理
名前 適用なし テキスト名 Y 仕訳 BOD インポート 任意の名前を使用できます。
説明 適用なし テキスト N ION ベースの仕訳 BOD 受信インポートプロファイル 適用なし
対象コンポーネント 適用なし ドロップダウンリストの有効なオプション Y 元帳 元帳は仕訳に対する SSC のデータオブジェクトです。
対象メソッド 適用なし 作成または修正 Y 作成または修正 [作成または修正] のオプションしかありません。
ビジネスユニット <BusinessUnit> 有効なビジネスユニットコード N   指定できますが、受信仕訳 BOD に指定されているビジネスユニット (会計エンティティ) が優先されます。
元帳 <BudgetCode> ドロップダウンリストの有効なオプション Y A BOD から値を直接取得できます。
ペイロードの保存 適用なし [両方]、[入力]、[出力]、[なし] Y なし 推奨値なし
エラー仮勘定科目コード <SuspenseAccount> 任意の有効な勘定科目 Y 9999 元帳インポート転送プロファイルによって設定されます。
取引金額勘定科目コード <TransactionAmountAccount> 任意の有効な勘定科目 Y 9999 元帳インポート転送プロファイルによって設定されます。
レポート金額勘定科目コード <ReportingAccount> 任意の有効な勘定科目 Y 9999 元帳インポート転送プロファイルによって設定されます。
予算超過入力許可 <AllowOverBudget> Y または N Y Y プロファイル設定に従います。推奨値は [Y] です。
残高調整オプション <BalancingOptions>

不使用 (オプションなし)

JT 仕訳タイプ

TD 取引日

RF 取引参照

T0 - T9 元帳分析 1- 10

Y T3 プロファイル設定に従います。推奨値は [不使用] です。
残高調整取引許可 <AllowBanTran> Y または N Y Y プロファイル設定に従います。推奨値は [Y] です。
転記オプション <PostingType>

0 - 妥当性検査のみ

1 - 転記

2 - エラーがない場合は転記

Y 0 プロファイル設定に従います。任意のオプションを選択できますが、推奨値は [2 (エラーがない場合は転記)] です。
仕訳タイプ <JournalType> 有効な SunSystems 仕訳タイプ Y FGJ

BOD に仕訳タイプが含まれないと、プロファイル設定に従います。仕訳を SunSystems に送信するシステムで有効な仕訳タイプを指定することを推奨します。指定しない場合は、インポート処理で使用するデフォルト値を 1 つ設定しておくこともできます。

注:  インポートするには、仕訳タイプを SunSystems で設定しておく必要があります。
標準転記会計期 <DefaultPostingPeriod> PPPYYYY フォーマット Y 0052002 このフィールドの値は BOD で提示されていれば計算されます。BOD でデータが提示されていない場合は、通常の元帳インポートによる会計期定義ロジックに基づいて会計期の値が生成されます。
仮転記 <PostProvisional> Y または N Y Y プロファイル設定に従います。推奨値は [N] です。
仕訳保留 <PostToHold> Y または N Y Y プロファイル設定に従います。推奨値は [N] です。
停止勘定科目への転記を許可 <AllowPostToSuspend> Y または N Y Y プロファイル設定に従います。推奨値は [Y] です。
説明 <Description> テキスト説明 N 空欄 プロファイル設定に従います。空欄が推奨されますが、任意の値に設定できます。たとえば、[ION によるインポート] と入力します。
統合 適用なし 統合設定の有効なオプション N 指定なし 推奨値はデフォルトの [指定なし] です。
貸借シナリオ 適用なし ルックアップの有効なオプション N 貸方/借方を個別に集計 (デフォルト) デフォルトを推奨します。
取引印刷 適用なし Y または N Y N プロファイル設定に従います。推奨値は [N] です。
レポートレイアウトコード 適用なし 有効な SunSystems レイアウトコード Y Print01 プロファイル設定に従います。推奨値は [Print01] です。
エラーのみレポート 適用なし Y または N Y Y プロファイル設定に従います。推奨値は [Y] です。
重要でない置換を抑制 適用なし Y または N Y N プロファイル設定に従います。推奨値は [Y] です。
転送ログへの詳細出力 適用なし Y または N Y N プロファイル設定に従います。推奨値は [N] です。
電子メール通知 適用なし [有効] または [無効] N 無効 推奨値はデフォルトの [無効] です。
電子メールアドレス 適用なし 有効な電子メールアドレス N 空欄 空欄を推奨します。
電子メール内容 適用なし テキスト N 空欄 空欄を推奨します。
元のデータ書式 適用なし ドロップダウンリストの有効なオプション Y 元帳 プロファイルの設定を使用します。
変換 適用なし ドロップダウンリストの有効なオプション Y 元帳 - 元帳 プロファイルの設定を使用します。
ファイルベース 適用なし [クライアント] または [サーバー] N クライアント 関連なし。推奨値はデフォルトの [クライアント] です。
ファイル名 適用なし 有効なファイル名 Y ION これは、BOD を介した特定の仕訳インポートには関係しませんが、値を指定しないと、転送デスクのプロファイルでエラーが表示されます。[ION] に設定することを推奨します。
ファイルアクション 適用なし [ソースファイルアクション] リストのオプション Y なし 推奨値はデフォルトの [なし] です。この場合、インボックスから受信 BOD が削除されません。

インポートプロファイル割り当て

Sync.SunSystemsJournalEntry または Process.SunSystemsJournalEntry の受信が設定されているビジネスユニットをインポート転送プロファイルと関連付けることができます。これは、[エラー仮勘定科目コード]、[取引金額勘定科目コード]、[レポート金額勘定科目コード] などのインポート時のデフォルトを正確に適用するために必要です。