SunSystems Reporting Services の機能
次のような SunSystems Reporting Services の埋め込み関数を使用できます。
- Balance
Sequence パラメータで指定されている値と等しいか、より小さい値のすべての行の式の集計値を返します。
BALANCE(Expression, Sequence, Calculation Type, Scope)
- OpeningBalance
Sequence パラメータで指定されている値より小さい値のすべての行の式の集計値を返します。通常、Sequence には会計期パラメータを指定します。この関数の構文は次のとおりです。
OPENINGBALANCE(Expression, Sequence, Calculation Type, Scope)
- SSLanguageToLocale
SunsSystems 5 の言語コードをユーザーのロケールに変換します。この関数の構文は次のとおりです。
SSLANGUAGETOLOCALE(Expression)
例:
SSLANGUAGETOLOCALE("2") = en-GB
- SSRound
小数点前後の最も近い値に四捨五入する一般的な処理方法です。
注: これは、5 を一番近い偶数に丸める Visual Basic の処理方法とは異なります。たとえば
ROUND(0.025) = 0.02
と丸められるのに対し、SSROUND(0.025) = 0.03
と丸められます。この関数の構文は次のとおりです。
SSROUND(numeric_expression, digit, reverse_negatives)
次の場合:
- numeric expression には、任意の数式を使用できます。
- digit では、数式から取得される値をどのような桁数に丸めるのかを指定します。
指定する桁数によって次のように丸められます:
- 1 以上の桁数に指定すると、値は指定された桁数に丸められます。
- 0 の桁数を指定すると、値は最も近い整数に丸められます。
- 0 より小さい値の桁数に指定すると、値は小数点なしの整数に丸められます。
[c] の値を指定すると、通貨の小数点以下の桁数がフィールドに使用されます。
詳細については、「端数処理フィールド」トピックの桁数の説明を参照してください。
-
reverse_negatives は論理型です。これは、負数を丸め処理する場合にのみ適用されます。[False] の場合は、上方にゼロから遠い方に丸められるか、下方にゼロに近い方に丸められます。[True] の場合は、負数が上方にゼロに近い値に丸められるか、下方にゼロから遠い方に丸められます。
例:
SSROUND(2767.345, 2, FALSE) = 2767.35 SSROUND(2767.345, -2, FALSE) = 2800.00
負数の丸めを行う式 SSRound SSRoundUp SSRoundDown (2767.345, -2, FALSE) 2767.35 2767.35 2767.34 (-2767.345, -2, FALSE) -2767.35 -2767.35 -2767.34 (2767.344, -2, FALSE) 2767.34 2767.35 2767.34 (2767.344, -2, FALSE) -2767.34 -2767.35 -2767.34 (2767.345, -2, TRUE) 2767.35 2767.35 2767.34 (2767.345, -2, TRUE) -2767.35 -2767.35 -2767.34 (2767.344, -2, TRUE) 2767.34 2767.35 2767.34 (2767.344, -2, TRUE) -2767.34 -2767.34 -2767.35
- SSRoundUp
reverse_negatives が [False] だとゼロから遠い方の値に丸められ、reverse_negatives が [True] だと大きい値に丸められます。この関数の構文は次のとおりです。
SSROUNDUP(numeric_expression, digit, reverse_negatives)
例:
SSROUNDUP(2767.344, 2, FALSE) = 2767.35
- SSRoundDown
reverse_negatives が [False] だとゼロから遠い方の値に丸められ、reverse_negatives が [True] だと小さい値に丸められます。この関数の構文は次のとおりです。
SSROUNDUP(numeric_expression, digit, reverse_negatives)
例:
SSROUNDUP(2767.345, 2, FALSE) = 2767.34
- SSMRound
指定されている倍数単位の最も近い値に四捨五入されます。この関数の構文は次のとおりです。
SSMROUND(numeric_expression, multiple_unit, reverse_negatives)
次の場合:
- numeric expression には、任意の数式を使用できます。
- multiple_unit には、常に正数を指定します。
- reverse_negatives は論理型です。[False] の場合は、ゼロを基準に上方または下方に丸められます。[True] の場合は、上方に大きい値に丸めるか、下方に小さい値に丸められます。
例:
SSMROUND(2767.345, 2, FALSE) = 2768 SSROUND(10, 3, FALSE) = 9
- SSMRoundUp
指定されている倍数単位の最も近い値に上方に丸められます。
- SSMRoundDown
指定されている倍数単位の最も近い値に下方に丸められます。