在庫原価タイプ
在庫原価タイプは、異なる要素で構成される商品の全体価格を識別するために荷揚費用で使用されます。たとえば原価には、商品原価、輸送原価、保険料、通関料などがあります。荷揚費用のライセンス登録をしていない場合は通常 1 つの原価タイプのみが存在し、これにすべての原価が含まれます。
在庫原価タイプは、在庫原価タイプ (ICT) で作成します。それぞれの要素に「在庫移動」タイプ、またはすべての個別の在庫移動タイプを合計する「在庫」タイプのフラグを付けます。
原価タイプの使用
輸送料と保険の 2 つの異なる原価要素を追跡したいとします。2 つの原価タイプと、合計のために使用する 3 つ目のタイプを設定します。
- 輸送 - 在庫移動タイプ
- 保険 - 在庫移動タイプ
- 合計在庫タイプ
データを入力するための 2 つの値ラベルを作成します。これらの値ラベルを次の原価タイプと関連付けます。
- 輸送値ラベル - 輸送原価タイプ
- 保険値ラベル - 保険原価タイプ
次に 2 つの費用ルールを作成して、データを入力できるようにします。それぞれの費用ルールに異なる「対象の値ラベル」が含まれ、この値ラベルは、既に作成されている値ラベルに対応します。
- 輸送費用ルール - 対象の値ラベルは輸送
- 保険費用ルール - 対象の値ラベルは保険
発注請求書入力で受領と原価配賦を記録します。輸送費用と保険費用の 2 つの費用行を作成し、異なる 2 つの商品コードを使用できます。これらの商品コードには、標準の費用ルールを設定できます。
- 費用タイプ商品: 輸送 - 輸送費用ルール
- 費用タイプ商品: 保険 - 保険費用ルール
荷揚費用機能を 2 回呼び出します。
- 輸送費用ルールを使用 - 輸送費用が配賦されます。
- 保険費用ルールを使用 - 保険費用が配賦されます。
次にシステムによって元帳転記が実行され、必要に応じて在庫原価が更新されます。同じオーダー/請求書の行を選択し、荷揚費用の対象となるシステム内の各費用行に対して複数回配賦を行うことができます。在庫原価は次のように更新されます。
- それぞれの費用ルールが該当する配賦金額で更新されます。
- それぞれの費用ルールには、異なる対象の値ラベルが存在します。
- それぞれの値ラベルは、異なる原価タイプと関連付けられています。
- 原価タイプは、受領、出庫、商品原価に記録されます。
- 受領と関連する出庫が行われると、配賦された金額が関連する原価タイプに追加されます。