荷揚費用に関する補足情報

荷揚費用機能が正しく機能し、原価がシステム全体で滞りなく処理されるように、次のようにシステムを設定します。

仕入サイクル

取引 使用するインターフェイス 会計エンティティ
発注オーダー入力 なし なし
受領書 入力/転送 在庫原価インターフェイス 借方/在庫、貸方/引当金
発注請求書 入力/照合/確認 取引インターフェイス 借方/引当金 (上記の逆仕訳)

運送費請求書

取引 使用するインターフェイス 会計エンティティ
発注請求書入力 なし なし
発注請求書確認 取引インターフェイス 経費借方

税金借方

仕入先貸方

注: 請求書全体が費用として扱われます。このため、荷揚費用処理を実行しない場合は、全額が経費処理されます。

荷揚費用

さらに、上記の請求書の金額を 1 つまたは複数のオーダー/請求書に配賦します。このインターフェイスは費用ルール (CHR) で定義します。

取引 使用する元帳インターフェイス 勘定入力
保留金額 保留元帳インターフェイス 貸方/経費、借方/仮勘定科目
たとえば、運送費の請求書を受け取ったものの、在庫原価を更新するべきがどうかがわからない場合があります。この場合に、この費用を保留金額として入力します。    
注:  このような状況は頻繁に発生しないことを前提としています。保留金額を使用しなければならない場合は、上席者が仮勘定科目から正しい勘定科目に金額を移す仕訳を転記する必要があります。
   
費用金額 アクションなし。運送費用の請求書行は既に費用処理されています。  
配賦金額 配賦元帳インターフェイス 貸方/経費、借方/引当金
受領在庫原価 在庫原価インターフェイス 借方/在庫、貸方/引当金
注: この受領原価インターフェイスは、在庫受領時に呼び出されたインターフェイスと同じものです。

荷揚費用プログラムによって受領原価が変更されるため、受領在庫原価インターフェイスが実行されます。荷揚費用を実行する前に受領が出庫済みである場合は、原価が出庫原価に転送されます。