生成された基本通貨で試算表元帳合計を調整
元帳換算 (LCN) を使用して第 2 基本通貨などの新しい通貨値を生成し、損益を留保利益として計上する仕訳を既に手動で転記した場合は、新しい年度の試算表を生成すると、新しい通貨で貸借が一致しないことがあります。
新しく生成された通貨の試算表差額は、次の 2 つの差額になります。
- 会計年度の個別に換算された損益取引合計。取引換算では、各取引に日次/会計期レートが適用されます。
および
- 仕訳入力時の会計期のレートを使って手動入力した「留保利益への損益転送仕訳」から計算された、損益合計。
差額は、次の要因の組み合わせから発生します。
- 元帳換算 (LCN) で各取引の新規の通貨値を生成する際に使用されていた、日次/会計期通貨換算レートの変動
および
- 損益を貸借対照表の利益剰余金に転送するために行われた手動調整
この状況では、差額の手動仕訳調整を、前年度損益勘定科目と利益剰余金勘定科目に対して、新規の通貨のみで転記する必要があります。
例
会計年度末に、損益勘定科目のその年度の残高が基本通貨で 59,412,425.15 と表示されているとします。
第 13 会計期に、この収益金額を転送するための仕訳が「前年度の損益勘定科目」から「利益剰余金」貸借対照表勘定に基本通貨で転記されます。
元帳換算 (LCN) を実行して、基本通貨から第 2 基本通貨を生成します。年度内の各会計期に転記されたすべての取引を換算します。
すべての損益取引の合計値を第 2 基本通貨で 15,372,595.23 と計算します。第 2 基本通貨値は、各取引の会計期レートを使用して計算されます。
第 13 会計期のレートのみを使用して利益転送仕訳を換算し、14,912,518.71 という値を計算します。
新会計年度の第 1 会計期に関して実行したときに、試算表の元帳合計として差額 460,076.52 が表示されます。
第 2 基本通貨で試算表を残高調整するには、この金額の仕訳を、第 2 基本通貨のみで、前年度の損益勘定科目と留保利益勘定に転記する必要があります。
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