エンタープライズデータ管理
エンタープライズデータ管理により、ION に接続している異なる SunSystems インストール間で、キー静的データを複数のビジネスユニットにリアルタイムで渡すことができます。会社内レポート、勘定科目、その他のビジネス要件で必要になるリファレンスデータを同期化するオーバーヘッドが解消されます。
データは、SunSystems エンタープライズデータ管理 BOD (これ以降 SunSystems EDM BOD と記述) を介してビジネスユニット間で渡されます。
SunSystems EDM BOD をパブリッシュするビジネスユニットは「パブリッシャ」ビジネスユニットと呼ばれます。「パブリッシャビジネスユニットの構成」を参照してください。パブリッシュされた SunSystems EDM BOD を受け取るビジネスユニットは「サブスクライバ」ビジネスユニットと呼ばれ、パブリッシャビジネスユニットからのブロードキャストを「サブスクライブ」します。
サブスクライバビジネスユニットで SSC 変換をデータに適用してから処理することができます。これにより、ローカルビジネスエンティティ固有の要件に対応できます。
SunSystems データのパブリッシュ
データパブリケーションは、キー静的データレコードが作成、更新、削除されるとトリガされます。特定の静的データが更新されると、ユーザー定義のビジネスルールがトリガされます。さらに、ビジネスルールによって SunSystems EDM BOD のパブリッシュがトリガされます。
SunSystems EDM BOD は SunSystems SSC エクスポートペイロードの書式でパブリッシュされ、データパブリッシュの対象となる SunSystems データオブジェクトの詳細が含まれます。また、ION への指示に関するプロトコルも含まれます。たとえば、Sync 動詞は、サブスクライバビジネスユニットでレコードを同期化する指示を出します。レコードの挿入または削除、その発生回数を示すフラグもあります。
SunSystems EDM BOD が ION にパブリッシュされ、パブリッシャアクティビティログの内容が更新されます。
SunSystems データの受信
受信されると、SunSystems EDM BOD は SSC ペイロードに取り込まれます。サブスクライバビジネスユニットで SSC 変換が割り当てられている場合は、SunSystems でデータ処理する前にデータ変換が行われます。
ペイロード内のデータがサブスクライバビジネスユニット内のデータと同期されます。ペイロードにあるデータがサブスクライバビジネスユニットにない場合は、サブスクライバビジネスユニットで作成されます。サブスクライバビジネスユニットにデータが既に存在する場合は、ペイロードのデータで置換されます。サブスクライバビジネスユニットにあるデータがペイロードにない場合は、サブスクライバビジネスユニットで削除されます。
サブスクライバアクティビティログの内容が更新されます。
EDM を使用するには、SunSystems と ION がインストールされ実行されている必要があります。
関連する Infor 製品に関するドキュメンテーションは Infor Xtreme Support の製品ドキュメンテーションセクションからダウンロードできます。
- 『 ION インストールガイド』
- 『ION Administration Guide』
- 『SunSystems 6.2 Quick Start Guide:Installing SunSystems/Infor Ming.le™/ION 』
- SS6_EDM_BODs_readme.pdf