FSD のfield 要素
field 要素は、入力データまたは出力データの 1 つのフィールドを定義します。
<field name output='yes|no' field-sep valid-value default-value leading-chars trailing-chars output-if-empty='no' max-length='128' min-length='0' truncate='no' quoted='auto' </field>
属性
name
フィールドの名前を定義します。出力属性が [yes] に設定されている場合、この名前が出力ファイルの XML タグ名として使用され、入力処理中に XML タグで選択項目を照合する際にも使用されます。
output
フィールドを出力ファイルに含めるかどうかを定義します。有効な値は [yes] または [no] です。[yes] に設定すると、出力ファイルでタグが生成されます。[no] に設定すると、フィールドはデータ構成を記述するためだけに使用され、データをスキップするために使用できます。デフォルトは [yes] です。
record-sep
フィールドのオプションのフィールドセパレータを定義します。任意の文字列を使用できます。次の特殊な値も使用できます。
- [\r] キャリッジリターン文字
- [\n] ラインフィード文字
- [\t] タブ文字
フィールドセパレータを指定しない場合は、
max-length
特性を使用してデータが読み込まれます (データは固定長データとして処理されます)。レコードの最後のフィールドではフィールドセパレータを省略できます。この場合、フィールドのレコードセパレータが使用されます (指定されている場合)。valid-value
この属性を使用して、フィールドに存在しなければならない値を定義します。この値は、フラットデータを読み込んでデータを妥当性検査するときに使用され、パターン照合の際の選択要素の 1 つとしても使用されます。フラットデータ書き込み時に output 特性が [no] に設定されている場合、
valid-value
で指定した固定値がフラットデータに書き込まれます。leading-chars
フラットファイルから読み込まれるときに、値の先頭から除外する文字を含む文字列を定義します。データをフラットファイルに書き込むときに
trailing-chars
属性が指定されていない場合、leading-chars を使用してデータが左揃えされ、正しいデータ長に設定されます (min-length 属性が基準にされます)。trailing-chars
フラットファイルから読み込まれるときに、値の最後から除外する文字を含む文字列を定義します。データをフラットファイルに書き込むときに trailing-chars の最初の文字を使用して値が右揃えされ、正しいデータ長に設定されます (
min-length
属性が基準にされます)。output-if-empty
コンテンツが空の場合にフィールドを書き出すかどうかを定義します。属性の有効な値は [yes] と [no] です。デフォルトは [no] です。
max-length
データの最大長を定義します。この値を使用して、どれだけのデータを読み込むかが決められます。デフォルトは [128] です。
min-length
データの最小長を定義します。この値は、妥当性検査、選択要素によるパターン照合、
leading-chars
属性またはtrailing-chars
属性が指定されているときのパディングに使用されます。デフォルトは [0] です。truncate
このオプションを [yes] に設定すると、フラットファイル形式に書き込まれるデータが指定されている
max-length
に切り捨てられます。デフォルトは [no] です。quoted
データの前後に引用符を挿入するかどうかを定義します。このオプションを使用して、フィールドセパレータ文字を実際のデータ内に表示できます (FSD プロセッサは、引用符で囲まれた部分ではフィールドセパレータを検索しません)。次の値を属性として指定できます。
-
[No]
データは引用符文字列として処理されません。データはフラットファイルから文字通りに読み込まれ、書き込まれます。
-
[Yes]
データは引用符文字列として処理されます。フラット形式から XML 形式に変換されるとき、引用符で囲まれたデータは削除され、残った引用符は単一引用符に変換されます。
XML 形式からフラット形式に変換するとき、引用符および既存の引用符で囲まれたデータは無視されます。たとえば、「"」から「""」のように、単一引用符が二重引用符に変換されます。
-
[Auto]
このオプションは、区切りフラットファイルデータを XML に変換するときにのみ適用されます。データにフィールドセパレータが含まれる場合は、quoted オプションが [yes] に設定されているものとして処理されます。この値のデフォルトは [auto] です。
-
[No]