決定列

決定列を使用して、特定の条件が満たされる場合または満たされない場合に実行するアクションを定義します。これにより、条件の結果に応じて異なるアクションを実行できます。1 つのルールセットで最大 10 の決定列を使用できます。

注: ルールデータセットの作成を始める前に、ルールセットの条件とアクションを詳しく分析し、決定列の使用について綿密な計画を立てることが重要です。

条件の結果は常に [はい] または [いいえ] で、それぞれの結果に応じて異なるアクションが必要です。条件の結果は、条件の決定列で Y または N として入力します。結果に必要なアクションは、該当するアクション文の同じ決定列で X を使用して定義します。

たとえば、ビジネスルールを使用して元帳分析 5 の値をチェックする必要がある場合を想定します。元帳分析 5 に P01 が含まれる場合、ルールによって元帳分析 6 の値を ABC に設定します。元帳分析 5 にその他の値が含まれる場合は、元帳分析 6 を 123 に設定します。

この例では、決定列 1 を使用して条件の結果が [はい] である場合のアクションを定義し、決定列 2 を使用して結果が [いいえ] である場合のアクションを定義します。

コマンド 値 1 演算子 値 2 決定列 1 決定列 2
IF 元帳分析 5 = P01 Y N
設定 元帳分析 6 = ABC X  
設定 元帳分析 6 = 123   X

複数の IF 文と決定列を使用する

ルールセットで複数の IF 条件文を使用して、異なるデータ項目をチェックできます。それぞれの文で同じ決定列を使用する場合は、IF 文の結果がリンクされます。または、別の決定列を使用する場合は、IF 文が個別に処理されます。

複数の関連する IF 文の例

次のルールセットでは、勘定科目コードが P01 のときに仕訳説明が入力されていないとエラーメッセージが表示されるように設定します。

このルールでは、勘定科目コードが P01 でない場合や決定列が空欄の場合には、決定列で結果が定義されていないため、アクションが実行されません。

コマンド 値 1 演算子 値 2 決定列 1
IF 勘定科目コード = P01 Y
IF 説明 = 空欄 Y
表示 メッセージ: 説明が必要です     X

複数の関連しない IF 文の例

次の例では、決定列 1 と 2 が同じ文に対して使用されるため、最初の 2 つの IF 文が関連します。このルールでは、勘定科目タイプと住所コードの両方の内容が確認されてから、「エラーメッセージ表示」または「住所行 1 表示」のアクションが判断されます。

3 つ目の IF 文は異なる決定列 3 を参照するため、他の IF 文に関連せず、別の条件文として扱われます。元帳分析コード 4 がチェックされ、存在しない場合には勘定科目タイプや住所コードの値に関係なくエラーメッセージが表示されます。

コマンド 値 1 演算子 値 2 決定列 1 決定列 2 決定列 3
IF 勘定科目タイプ = 債権 Y Y  
IF 勘定科目コード = 空欄 Y N  
IF 元帳分析 4 = 空欄     Y
表示 エラーメッセージ: 勘定科目コードが必要です     X    
表示 住所行 1       X  
表示 エラーメッセージ: 分析コード 4 が必要です         X

上の例を使用して、さらに OR 文の使用について説明します。OR 文は前の IF 文の続きであるため、OR 文の決定列は入力しません。

コマンド 値 1 演算子 値 2 決定列 1 決定列 2 決定列 3
IF 勘定科目タイプ = 債権 Y Y  
OR   = 債務      
OR   = 両建      
IF 住所コード = 空欄 Y N  
IF 元帳分析 4 = 空欄     Y
表示 エラーメッセージ: 勘定科目コードが必要です     X    
表示 住所行 1       X  
表示 エラーメッセージ: 分析コード 4 が必要です         X