会計期レート適用のしくみ

複数の会計期レートを定義して、ピボット通貨から特定の通貨に換算できます。たとえば、さまざまな勘定科目や会計期の範囲に対して、GBP から EUR に換算するための多数のレートを定義できます。

通貨換算を必要とする取引が入力されると、システムによって最適な換算レートが検索されます。取引にレートを手動で入力して上書きしない限り、システムによって検索されたレートで金額が換算されます。

レートを手動入力して許容差チェックを適用する場合は、入力したレートが、会計期レートに設定されている許容差の範囲内であるかどうかがチェックされます。入力したレートと、定義されている会計期換算レートとの差が、許容範囲率内に収まる必要があります。これにより、極端に不正確なレートが誤って入力されることが防止されます。詳細については、「許容差チェックのしくみ」を参照してください。

注: 通貨で日次レートが使用されている場合は、会計期換算レートで定義されたレートは元帳入力 (LEN) と元帳インポート (LIM) で使用されません。

通貨レート検索

適切な換算レートが次の手順で検索されます。

  • 取引の内容と一致する転記会計期と勘定科目コード (または範囲) に定義された換算レートが検索されます。
  • 上記の換算レートが定義されていない場合は、転記会計期が空欄で、転記先の勘定科目が含まれている勘定科目範囲の換算レートが検索されます。
  • この検索に失敗した場合、勘定科目範囲が指定されていない、適当な転記会計期の換算レートのみが検索されます。
  • 最後に、上記のいずれかに一致する換算レートを検出できなかった場合は、勘定科目コード範囲と転記会計期が空欄のグローバル換算レートが検索されます。

通貨レートタイプを使用している場合:

  • 取引および通貨レートタイプの内容と一致する転記会計期と勘定科目コード (または範囲) に定義されている換算レートが検索されます。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。
  • 転記会計期が空欄で通貨レートタイプが存在する場合は、転記先となる勘定科目が含まれる勘定科目範囲に定義されている換算レートが検索されます。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。
  • 勘定科目範囲が指定されておらず、通貨レートタイプが存在する場合は、適切な転記会計期の換算レートのみが検索されます。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。
  • 上記のいずれも見つからない場合、SunSystems は勘定科目コード範囲と転記会計期が空欄のグローバル換算レートを検索します。通貨レートタイプに使用可能なレートがない場合は、標準通貨レートタイプが使用されます。