多通貨機能
SunSystems の財務モジュールと受発注処理モジュールでは、1 つの取引で異なる取引通貨を管理する二重基本通貨建ての処理が可能です。この強力な機能により、商品購買、販売、入庫は任意の通貨で、会計処理は並列通貨で、銀行処理と決済は他通貨で、海外の親会社への報告は選択した通貨で行うことができます。
二元基本通貨処理によって、GAAP とユーロの会計要件およびレポート要件を完全に満たすことができます。
SunSystems 全体で、各取引に対して 5 つの異なる値 (4 つの通貨値とメモ/統計値) を保持できます。
4 つの通貨値の特性は、次に示すようにすべて異なります。
- 基本通貨値 (値 1) - 元帳に固定の通貨
- 取引通貨値 (値 2) - 各取引によって異なる通貨
- 第 2 基本/レポート通貨値 (値 3) - 元帳に固定のもう 1 つの通貨
- 第 4 通貨値 (値 4) - 固定または変動の取引通貨
通貨の換算は、取引がシステムに入力される際に行われます。第 4 通貨を使用していない場合、または第 4 通貨が固定通貨の場合は、入力が必要な通貨値は 1 つだけで、残りの通貨値は会計期レートまたは日次スポット換算レートを使って計算できます。第 4 通貨が可変取引通貨の場合は、取引に通貨コードがあれば、システムは値を計算できます。
1 つの通貨に対して異なる換算レートを必要な数だけ設定することができ、それらの換算レートをさまざまな転記会計期、日付、勘定科目範囲に適用できます。また、各通貨に最大 5 つのレポート会計期レートを追加し、財務分析、財務報告書、財務テーブルで使用できます。
正確な入力や換算に必要な条件は、各ビジネスユニットに設定されている転記ルールによって決まります。
通貨の差益/差損は自動的に認識され、転記されます。ユーザーは実現差益、実現差損、未実現差益、未実現差損の転記先の勘定科目を指定できます。再評価は差益/差損を適切な勘定科目に転記することによって行われます。再評価の際には、差益だけの転記、差損だけの転記、差益と差損を分離した転記、正味差益/差損の転記を指定できます。再評価処理は、レポートするためだけに実行することもできます。
たとえば、買掛金や売掛金は他の通貨を使用して処理することができます。支払の作成や、勘定科目書類と決済書類の作成は、どの通貨でも行うことができます。1 つの支払実行の際に多通貨を含めることもできます。
ユーザーは通貨取引に関するさまざまな書類を作成できます。特に小切手などの決済書類は、ユーザーが定義した言語や通貨で作成できます。
包括的な財務レポート機能を使用して、基本通貨、取引通貨、第 2 基本/レポート通貨、第 4 通貨などの使用可能な通貨の組み合わせを表示するレポートを作成できます。これらのレポートライターには、異なる通貨の異なるビジネスユニットを統合できる機能が含まれています。