文書区分の維持

文書をシステムにインポートして、レコードまたはフォームに添付できるようにするには、システム管理者が [文書区分] フォームで文書区分を作成する必要があります。各文書区分には、以下の情報を含めることができます。

  • デフォルトのファイルの拡張子を文書区分と関連付けます。これより、文書の表示に使用されるアプリケーションが決まります。例えば、Microsoft Word (*.docx)ファイルとして作成された購買オーダ文書を受注オーダに添付するとします。[CustomerPOs] という文書区分を作成し、ファイル拡張子「docx」をこの区分に関連付けます。その後、購買オーダファイルを受注オーダに添付するときに、その文書区分を使用できます。
  • この文書区分に使用する格納方式を指定します。文書は、アプリケーションデータベースに保存したり、ファイルサーバまたは FTP サーバからリンクしたりできます。リンクした文書には、その文書区分が保存される領域を指定します。

    リンク文書のファイルサーバ管理」を参照してください。

  • この文書区分を添付できるフォームまたはフォームのプロパティ(あるいはその両方)を指定します。
    注:  この仕様は、異なるスコープ区分または異なるスコープ名(あるいはその両方)の複数バージョンのフォームが存在する場合、または異なるフォームデータベースが使用されている場合など、ユーザに応じて異なるものにできます。これは、フォームのバージョンによっては、プロパティを含むものと、含まないものがあるためです。

文書区分を設定するには、以下の手順に従います。

  1. [文書区分] フォームで、以下の情報を指定します。
    [文書区分]
    文書区分の名前を指定します。この名前は、使用するアプリケーションのタイプ(Acrobat、Word、グラフィックなど)、ファイル拡張子(PDF や JPG など)、格納方式(FTP や URL など)、ファイルサーバの名前、またはこれらの組み合わせで構成できます。
    [説明]
    文書区分を詳細に説明します。
    [格納方式]
    この区分のファイルを保存する場所を、データベースまたはリンクされたサーバのいずれかから選択します。
    [ファイル拡張子]
    オプションで、この文書区分とデフォルトで関連付けられるファイル拡張子を指定します。例えば、[文書区分] が Acrobat または PDF である場合、デフォルトのファイル拡張子は PDF となります。[文書区分] がグラフィックである場合、デフォルトのファイル拡張子は png となります。インポートする文書に異なるファイル拡張子が付いている場合、このファイル拡張子は上書きされます。
    [媒体区分]
    オプションで、この文書区分のデフォルトの媒体区分を指定します。デフォルトの媒体区分は、この文書区分が選択されたときに、添付文書フォームに入力されます。
  2. [リンク] の [格納方式] を指定している場合は、以下の追加情報を指定します。
    [ファイル指定]
    サーバでファイルが保存されるルートパスを指定します。
    • 共有ファイルサーバパスには、次のフォーマットを使用します。\\server\share\

      また、次のフォーマットを使用して、単一ファイルを指定することもできます。例:\\server\share\filename.ext

    • FTP URI については、次のフォーマットを使用します。FTP_Server/folder/

      このフィールドには、レコード固有の変数およびプロパティ値を含めることができます。例えば、[\\MGserver1\MyShare\CustomerDocuments\P(CustNum)\*] の UNC パスは、親フォームで現在選択されている顧客番号と一致するフォルダにある、すべてのフォルダを返します。

      注:  指定したパスまたはファイル名のどの部分も、この例に示すように、変数またはプロパティ値の置換で構成できます。
    [ファイルサーバ]
    [ファイルサーバ] フォームで定義されているファイルサーバまたは FTP サーバを選択します。サーバが指定されていない場合は、ローカルサーバが想定され、Windows 認証が使用されます。
  3. [リンク] の [格納方式] を指定している場合は、リンクされた文書区分が添付されるフォームまたはフォーム上のプロパティ(あるいはその両方)をオプションで指定できます。
    • どのプロパティが表示されるかに関係なく、この文書区分のすべてのファイルを特定のフォームにのみ使用できるようにするには、各フォームに個別の行を使用して、グリッドに各 [フォーム名] を指定します。次に各フォームの [プロパティ名] フィールドに単一のアスタリスク([*])を指定します。フォーム名は、キャプションではなく、実際のものを使用する必要があります。
    • この文書区分の全てのファイルを、特定のプロパティを含む全てのフォームに利用できるようにするには、各プロパティに個別の行を使用して、グリッドで各 [プロパティ名] を指定します。次に、[フォーム名] フィールドに単一のアスタリスク([*])を指定します。プロパティ名は、キャプションやラベルではなく、実際の名前を使用する必要があります。
    • この文書区分の全てのファイルを、指定したフォーム上で、指定したプロパティを含む場合にのみ利用できるようにするには、各組み合わせに個別の行を使用して、[フォーム名] および [プロパティ名] の両方を指定します。
    • この文書区分のファイル全てを、全てのフォームおよび全てのプロパティに利用できるようにするには、[フォーム名] および [プロパティ] フィールドの両方に単一のアスタリスクを指定します。

      注:  この組み合わせにより、他の全ての [フォーム名]-[プロパティ名] の組み合わせが上書きされます。
  4. 変更を保存します。
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