倉庫について

CloudSuite Business では、倉庫は手持在庫を保管できるサイト内の場所を指します。この概要では、倉庫に関する情報と倉庫をこのシステムで使用する方法について説明します。

各サイトには、メイン として指定された倉庫が少なくとも 1 つあります。この倉庫は、システムインストール時に作成されます。大半の場合、この倉庫は、このサイトのデフォルト倉庫または主要倉庫でもあります。ただし、デフォルトは変更が可能です。

複数倉庫

多くの企業は、在庫を保管する保管場所を 1 つ以上持っています。システムでは、さまざまなトランザクションに使用できる倉庫一覧に倉庫の場所を追加できます。倉庫を追加するには、 [倉庫] フォームを使用します。このフォームでは、システム内の全倉庫に関する情報の閲覧および更新もできます。

品目保管場所

システム内に倉庫を設定したら、設定した倉庫の在庫を表示する前に、品目保管場所 を設定する必要があります。各倉庫には、ロット追跡やその他のオーディットトレイル目的で在庫を保存する複数の品目保管場所を含めることができます。これらの品目保管場所を追加するには、 [保管場所] フォームを使用します。

[品目] フォームを使用してシステムに品目を追加すると、 [在庫パラメタ] フォームで設定したデフォルト倉庫(デフォルト倉庫)とデフォルト保管場所(デフォルト保管場所)の両方を使用して、その品目の品目保管場所が自動的に生成されます。

品目/倉庫レコード

[品目] フォームを使用して品目をシステムに追加すると、その品目の品目/倉庫の関連付け(またはレコード)が自動的に生成されますこれには、 [在庫パラメタ] フォームの [デフォルト倉庫] フィールドで定義したデフォルト倉庫が使用されます。また、前のセクションで説明したとおり、品目別保管場所も自動的に生成されます。

品目を他の倉庫に保管する場合は、品目を保管する倉庫保管場所ごとに、品目/倉庫関連付けを作成する必要があります。品目/倉庫関連付けを作成するには、 [品目/倉庫] フォームを使用します。次に、 [品目保管場所] フォームを使用して、指定した倉庫内の保管場所に品目の数量を追加できます。

外部管理倉庫

[外部倉庫による管理] が選択されていると、倉庫における作業は外部アプリケーションによって制御され、標準の CloudSuite Business 操作は実行されません。

このオプションによる変更の対象となるフォームと操作の一覧は、「外部倉庫アプリケーションの使用」のトピックを参照してください。

預託倉庫

預託倉庫を利用するには、2 つの方法があります。

  • 倉庫のいくつかを購入先預託倉庫として指定できます。ここには、消費または購入を決定するまで、購入先資材が保管されます。
  • 顧客の倉庫を顧客預託倉庫として指定できます。ここには、顧客が消費または購入を決定するまで、資材の一部が保管されます。

倉庫デフォルト

倉庫の選択が可能なフォーム(つまり、[倉庫] フィールドが表示専用でないフォーム)では、その大半がデフォルト倉庫設定を使用します。いずれの場合も、このデフォルト設定は、別の倉庫の選択によって上書きできます。

これらのデフォルト倉庫設定値の出所は、フォームによってさまざまに異なります。以下の表には、新規レコード用デフォルト倉庫設定を持つフォームと、それらのデフォルト値の出所が一覧されています。

デフォルト倉庫設定

注:  以下の表には、新規レコード用デフォルト値のある倉庫選択リストボックスを含むフォームのみが一覧されています。デフォルト値を使用しないフォームはここには表示されていません。
フォーム デフォルト値の出所
[移動オーダ(出荷/受入)の一括処理] (表示専用)。 [移動オーダ] フォームの [元倉庫] フィールドと [先倉庫] フィールド。
[一括受注オーダ発行] [購買オーダ] フォームの [倉庫] フィールド
[受注オーダキットビルダ] [購買オーダ] フォームの [倉庫] フィールド
[受注オーダ明細] [購買オーダ] フォームの [倉庫] フィールド
[受注オーダ出荷エラー処理] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[受注オーダ] [出荷先] フォームの [コード] タブの [倉庫] フィールド。

顧客または出荷先の顧客が変更されると、以下のように受注オーダにデフォルト倉庫が割り当てられます。

  • 指定された出荷先場所のデフォルト倉庫
  • 空白および出荷先が 0 以外の場合、指定された顧客の出荷先 0 の場所デフォルト倉庫が使用されます。
  • 空白の場合、デフォルトユーザ倉庫が使用されます。
  • 空白の場合、 [在庫パラメタ] フォームからデフォルト倉庫が使用されます。

[デフォルト倉庫の設定] フォームを使用すると、顧客のデフォルト設定を変更できます。その変更により、このデフォルトが変更されます。

[循環棚卸の生成] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[循環棚卸の記帳] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[循環棚卸のパージ] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[循環棚卸の準備] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[循環棚卸シートレポート] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[循環棚卸差異レポート] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[循環棚卸エラー処理] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[需要サマリ - スケジューラ] 選択した需要レコードに関連付けられた倉庫。
[EDI 一括受注オーダ発行] [EDI 受注オーダ] フォームの [一般] タブの [倉庫] フィールド。
[EDI 受注オーダ明細] [EDI 受注オーダ] フォームの [一般] タブの [倉庫] フィールド。
[EDI 受注オーダ] [出荷先] フォームの [コード] タブの [倉庫] フィールド。

そのフィールドが空白の場合、 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールドからデフォルト値が取得されます。

[見積プロジェクト資源] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[在庫の凍結/解除] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[購買オーダ受入通知明細の生成] (表示専用)。 [購買オーダ受入通知] フォームのヘッダの [倉庫] フィールド。
[購買オーダ受入通知] [購入先] フォームの [出荷元] タブの [倉庫] フィールド。
[購買オーダ受入通知荷役費用] (表示専用)。 [購買オーダ受入通知] フォームのヘッダの [倉庫] フィールド。
[購買オーダ受入通知明細] (表示専用)。 [購買オーダ受入通知] フォームのヘッダの [倉庫] フィールド。
[在庫事前調整レポート] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。

このフォームを使って別の倉庫のレポートを生成するには、 [倉庫の変更] フォームを使用します。

[品目有効在庫] (表示専用)。 [品目/倉庫] フォームの [倉庫] フィールド。
[品目ロット保管場所] (表示専用)。左ペインのグリッドビューで選択した倉庫。

別の倉庫に関して、情報を表示したり、管理を設定するには、グリッドビューで目的の倉庫を選択します。

[品目別保管場所一括作成] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[品目保管場所] 品目追加時( [品目] フォーム使用)、 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。

このフォームで新規の品目別保管場所を作成する際、レコードの値は全て、新規の品目別保管場所の作成処理の開始前に選択されたものです。

[ジョブ資材キットビルダ] [ジョブオーダ] フォームの [スケジューリング] タブの [在庫倉庫] フィールド。
[ジョブ資材トランザクション] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[ジョブオーダ] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[ジョブ受入] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[JIT 生産エラー処理] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[JIT 生産トランザクション] (表示専用)。 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[実棚卸レコードのロード] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[資材プランナワークベンチの生成] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[計画外出庫] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[計画外入出庫/数量調整エラー処理] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[計画外入庫] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[マルチサイト在庫移動] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[梱包伝票] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[実棚卸承認] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[計画詳細確定移動オーダ] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[購買オーダ受入一覧] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[作業実績更新] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[転記済トランザクション] (表示専用)。 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[生産計画品目] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[プロジェクト資源キットビルダ] [プロジェクト資源] フォームの [一般] タブの [倉庫] フィールド。
[プロジェクト資源] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[一括購買オーダ発行] [購買オーダ] フォームの [一般] タブの [倉庫] フィールド。
[購買オーダ明細] [購買オーダ] フォームの [一般] タブの [倉庫] フィールド。
[購買オーダ受入] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[購買要求明細] [購買オーダ] フォームの [倉庫] フィールド
[購買要求] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[購買オーダ] [購入先] フォームの [出荷元] タブの [倉庫] フィールド。

そのフィールドが空白の場合、 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールドからデフォルト値が取得されます。

[デフォルト倉庫の設定] フォームを使用して、購入先のデフォルト設定を変更できます。その変更により、このデフォルトが変更されます。

[在庫調整] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[在庫移動] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[在庫予約] [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールド。
[受注予約] (表示専用)。 [出荷先] フォームの [コード] タブの [倉庫] フィールド。

そのフィールドが空白の場合、 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールドから値が取得されます。

[RMA 返品トランザクション] (表示専用)。 [RMA] フォームの [一般] タブの [倉庫] フィールド。
[RMA] [出荷先] フォームの [コード] タブの [倉庫] フィールド。

そのフィールドが空白の場合、 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールドからデフォルト値が取得されます。

[タグ/シートコントロールの設定] (表示専用)。左ペインのグリッドビューで選択した倉庫。

別の倉庫に関して、情報を表示したり、管理を設定するには、グリッドビューで目的の倉庫を選択します。

[在庫推移状況] システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。
[移動オーダキットビルダ] [移動オーダ明細品目] フォームのヘッダーの [元倉庫] フィールド
[移動オーダ明細] (表示専用)。 [移動オーダ] フォームの [元倉庫] フィールドと [先倉庫] フィールド。
[移動オーダ受入] (表示専用)。 [移動オーダ] フォームの [元倉庫] フィールドと [先倉庫] フィールド。
[移動オーダ受入エラー処理] (表示専用)。 [移動オーダ] フォームの [元倉庫] フィールドと [先倉庫] フィールド。
[移動オーダ出荷] (表示専用)。 [移動オーダ] フォームの [元倉庫] フィールドと [先倉庫] フィールド。
[移動オーダ出荷エラー処理] (表示専用)。 [移動オーダ] フォームの [元倉庫] フィールドと [先倉庫] フィールド。
[作業実績報告] [ジョブオーダ] フォームの [スケジューリング] タブの [在庫倉庫] フィールド。
[倉庫] (表示専用)。左ペインのグリッドビューで選択した倉庫。

別の倉庫に関して、情報を表示したり、管理を設定するには、グリッドビューで目的の倉庫を選択します。

注:  このフォームの目的の 1 つは、新規の倉庫を追加することなので、新規倉庫の追加時は、デフォルトでは、このフィールドは空白です。
[ワークセンタ資材トランザクション] (表示専用)。システムによって定義および認識された「最新倉庫」。「最新倉庫について」を参照してください。

「最新倉庫」について

多くのフォームでは、システムで「最新倉庫」として認識される倉庫がデフォルト値として使用されます。「最新倉庫」は、ユーザごと、セッションごとに変更できます。「最新倉庫」の指定時には、次のルールが適用されます。

  • ログイン時に、ユーザのプロファイルにある倉庫がそのセッションの「最新倉庫」として指定されます。

この設定は、 [ユーザ] フォームの [追加情報] タブの [倉庫] フィールドで定義されます。

  • そのフィールドが空白の場合、 [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールドが使用されます。
  • ログイン後はいつでも、 [倉庫の変更] フォームで、そのセッションの「最新倉庫」設定を変更できます。
注:  この「最新倉庫」設定は、ユーザセッションベースでのみ有効です。つまり、「最新倉庫」設定は、システムにログインするユーザごとに異なるように設定できます。また、この設定は、ユーザがログインしている間だけ有効です。ログアウト後は、次のログイン時にデフォルトユーザ設定(そのような設定がある場合)に戻ります。

手動による倉庫デフォルトの設定

システムには、倉庫デフォルト設定を手動で変更する方法が複数用意されています。このフォームでは以下が可能です。

  • [在庫パラメタ] フォームの [一般] タブの [デフォルト倉庫] フィールドを使用して、システムデフォルト倉庫を変更します。
  • [ユーザ] フォームの [追加情報] タブの [倉庫] フィールドを使用して、ユーザのデフォルト「最新倉庫」設定を変更します。
  • ユーザは、 [倉庫の変更] フォームで、そのセッションの「最新倉庫」設定を変更できます。
  • ある範囲の顧客に関してデフォルト倉庫を変更するには、 [デフォルト倉庫の設定] フォームを使用します。
  • ある範囲の購入先に関してデフォルト倉庫を変更するには、 [デフォルト倉庫の設定] フォームを使用します。
  • ある範囲のユーザに関してデフォルト倉庫を変更するには、 [デフォルト倉庫の設定] フォームを使用します。

MRP、APS および MPS プロセッサーでの倉庫の使用方法

MRP、APS、および MPS プロセッサの計画機能では、サイトの全ての倉庫にある全ての引当可能保管場所の手持在庫合計数量(つまり、受注オーダの [手持在庫 - 予約数])として手持在庫を表示します。

例:品目が 150 の受注オーダがあるとします。品目は A、B、および C の 3 つの倉庫に保存されています。手持在庫は倉庫 A に 50、倉庫 B に 75、および倉庫 C に 40 あります。MRP または APS 計画または MPS プロセッサを実行すると、需要を満たすために 3 つの倉庫から手持在庫が引き当てられるため、計画オーダは必要ありません。このプランニング動作は、受注オーダでどの倉庫が指定されていても実行されます。

専用リモート倉庫

専用在庫のある倉庫は、その倉庫に対応付けられた需要を満たす上で有用であり、サイトの残りの部分の計画に影響しません。前述の例で、特定の受注オーダにだけ引き当てられるように倉庫 C での在庫を「保護」する必要があったとします。そのためには、その倉庫に関して、 [倉庫] フォームの [専用在庫] チェックボックスをオンにします。

MRP 計画か APS 計画または MPS プロセッサを実行すると、専用在庫倉庫内の在庫は無視されます。同様に、これらのプランニング機能では、専用在庫倉庫を指定した全ての需要と供給が無視されます。

注: 
  • [在庫パラメタ] フォームでデフォルトの倉庫として選択されている倉庫([デフォルト倉庫])には、 [専用在庫] オプションを選択できません。
  • 専用在庫倉庫に関連付けられている明細品目(たとえば、 [受注オーダ明細] フォームの明細品目)については、ATP 取得 機能や CTP 取得 機能を実行できません。
  • [計画詳細] フォームと [計画サマリ] フォームには、専用在庫倉庫に関連付けられた在庫トランザクションは表示されません。
  • 例外メッセージの「最新在庫数マイナス」( [計画詳細] フォームと [例外レポート] に表示される)では、専用在庫倉庫の在庫は考慮していません。
  • 計画機能では、専用在庫倉庫からの出荷に設定されている需要、および専用在庫倉庫に提供するように設定されている供給は無視されます。

専用在庫と移動オーダの計画

  • [元倉庫] フィールドで指定された倉庫が専用在庫倉庫である場合、発注移動オーダは現在のローカルサイトの需要として計画されません。ただし、移動オーダが、同じサイトの非専用在庫倉庫に送信される場合(つまり、[専用在庫] チェックボックスがオンになっていない倉庫が [先倉庫] フィールドに指定されている場合)、その移動オーダは供給として計画されます。
  • [先倉庫] フィールドで指定された倉庫が専用在庫倉庫である場合、受取移動オーダは現在のローカルサイトの供給として計画されません。ただし、移動オーダが、同じサイトの非専用在庫倉庫から受信される場合(つまり、[専用在庫] チェックボックスがオンになっていない倉庫が [元倉庫] フィールドに指定されている場合)、その移動オーダは需要として計画されます。

配賦倉庫

配賦倉庫は、デフォルト倉庫と配賦倉庫との間で移動時間を使用して、サイト内移動を計画するために指定された専用在庫倉庫です。これらの移動の場合、元の需要は無視されますが、計画前処理では、配賦倉庫での需要に基づいて計画移動オーダが生成されます。計画された新しいサイト内移動は、計画エンジンの需要を表します。

計画オーダのソース比率

複数サイトと倉庫の間で、分割元のサイト/倉庫から分割する割合を指定することで、一定の品目または製品コードの計画移動オーダを自動的に分割するルールを設定できます。

保管場所間での在庫の移動

ある倉庫から別の倉庫(同一サイト内、またはサイト間で)に在庫を移動するには移動オーダを使用します。

出荷と受入の両方の倉庫が同一サイト内にある、出荷と受入の仮想シナリオを次に示します。

  • 倉庫 A から倉庫 B に移動します。
  • 倉庫 A は、倉庫 B で保守している移動中場所に出荷します。
  • 倉庫 B が品目を受け入れると、その品目は倉庫 B の移動中場所から保管場所に移動されます。

次の図は、この処理を示しています。

ebd_Ebd1.gif

保管場所間での数量の移動

以下の保管場所間で在庫を移動する方法:

  • 別々のサイト間、同一サイト内の倉庫間、または単一倉庫内の保管場所間では、 [マルチサイト在庫移動] ユーティリティを使用できます。
  • 同一サイト内の 2 つの倉庫間では、 [倉庫間一括移動] ユーティリティを使用できます。
  • 単一倉庫内の異なる保管場所間では、 [在庫移動] ユーティリティを使用できます。

ロット追跡品目の移動

あるサイトの倉庫から別のサイトの倉庫にロット追跡品目を移動する場合、ロット番号が各サイトに存在するかどうか、およびどの場所で作成されるかについて考慮する必要があります。

このプロセスを示す例については、「マルチサイト移動オーダロット追跡について」のトピックを参照してください。

倉庫在庫の棚卸

棚卸は、倉庫レベルで実行されます。各倉庫で既存在庫の棚卸を行うには、2 つの主要な方法があります。

  • 循環棚卸の実行:循環棚卸では、循環スケジュールに基づいて、各倉庫および各保管場所での在庫数を集計します。循環棚卸開始のオプションを倉庫ごとに定義することで、倉庫で特定の在庫イベントが発生するたびに循環棚卸レコードを作成するようにシステムに指示できます。

    詳細については、「循環棚卸について」のトピックを参照してください。

  • 実棚卸の実行:実棚卸では、倉庫の在庫の実棚卸を行う担当者が必要です。この処理では、保管在庫を実際に棚卸する担当者のタグ/シートを印刷してから、その情報を実棚卸システムへ手動で入力します。

    詳細については、「実棚卸について」 のトピックを参照してください。

倉庫での循環棚卸

循環棚卸では、各倉庫および保管場所での在庫数を集計することになります。各倉庫では、循環棚卸開始のオプションは倉庫ごとに定義できます。これらのオプションは倉庫で特定の在庫イベントが発生するたびに循環棚卸レコードを作成するようにシステムに指示します。

例:システムは受入または出庫トランザクションが品目に対して処理されるたびに、または手持在庫レベルがゼロになるたびに、棚卸レコードを作成できます。詳細については、 [倉庫] フォームにある [棚卸区分] フィールドのヘルプを参照してください。

関連トピック